名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫 よ 31-4)

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
  • (11)
  • (61)
  • (89)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 630
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901356

作品紹介・あらすじ

大好評「紅雲町のお草」シリーズ第三弾!新聞記者、彼の師匠である民俗学者、そしてその娘。ある事件をきっかけに止まった彼らの時間を、お草さんは動かすことができるのか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第3弾。ちょっとお草さんの物語にして、物語化するのが難しくなった?なかなか読み進まなかった。

    小蔵屋の珈琲豆の話。黒幕は誰?
    マスターの心配する萩尾くん、勅使河原先生、ミナホちゃん。それぞれに思いはあるが、みんなが笑ってくれれば、きっとお草さんはそれでいいのだ。
    ポンヌファンに行ってみたい。

  • シリーズ3作目。今回は小蔵屋に珈琲を卸している会社の社長交代によるお草さんの悩みから始まり、新聞記者の萩尾と彼の民俗学の師匠である勅使河原、その娘のミナホのギクシャクした関係、その原因となる15年前の事件…お草さんは彼らの止まった時間をなんとかしたいと思うが…
    最後の最後まで真相が分からず、これは解決するのか??ってハラハラした。おかげで最初のミトモ珈琲商会のことはすっかり忘れてしまっていた。そちらもスッキリして良かった。

  • 今回は純粋な若い恋心が罠にはめられる。挙げ句の果てに言葉足らずの戒めがわかってもらえず、関係した者達を長年苦しませる大事になってしまっていた。

    このシリーズは主人公が70歳超えの(敬意と愛をこめてあえて言わせて)おばあちゃんなので私にとっては学ぶべき考え方がたくさん散りばめられています。
    シリーズはまだまだ続くのでこの先も学ばせていただきます。(^^)

  • '23年7月2日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ、三作目、だっけ?

    うーん…前二作から、あまり変わらない、味わいだったケド…なんだろう?飽きた?正直、前二作ほどには、楽しめませんでした。

    なんというか…違和感がಥ⁠‿⁠ಥ
    偽善、というのでもなく…主人公そうさんの、お節介が過ぎるような…
    作品は、自分を写す鏡、と考えれば…今の僕がやさぐれてるだけかも(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠)それとも、飽きただけか?

    本来はホノボノした作品のハズなのに…上記のような感想で、その意味で、考えさせられました。

  • ‪「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第3弾‬。 ‪誰もが抱えているものはあるものだけど‬、 ‪それを口にしなかったのは誰かへの配慮があったからか…。‬ ‪その思いの向きが違ったことで‬、 ‪関係が拗れていくのが何ともやるせない‬。 ‪苦い話が多いこのシリーズ‬。 ‪それでも読みたくなってしまう‬。

  • 70半ばすぎた老婆が主人公のシリーズ3作目。
    たいして面白いとは思わないが、何となく気になって読み続けてしまう不思議な魅力がある。
    物事はスッキリ解決しないし、大団円的なこともない。
    いわゆるカタルシスが無いけどモヤモヤも残らない。
    生きている限り季節は巡り日々の暮らしは続いて行く。物事は成るようにしか成らないし思い通りに行く事なんかは滅多にない。でも明るい気持ちを保ちつつ心を配って出来る事を精一杯やっていこうとするアクティブな老婆の物語に引き込まれてしまう。
    シリーズ全部読んだら草さんロスになるのかな?


    作品紹介・あらすじ
    新聞記者、彼の師匠である民俗学者、そしてその娘。ある事件をきっかけに止まった彼らの時間を、お草さんは動かすことができるのか?

  • うーん.今回はお草さん大活躍!!というより近所のお節介おばあちゃんって感じ.
    お節介な人がいた方が良い方向に進む事もあるんだろうけど.
    うーん.
    萩尾とミナホは今更かな...

  • ちょっと途中難しくなったのでまた読み返したい

  • オール讀物2012年5月号霜月の虹、に書き下ろし5編(長月,ひと雨ごとに、睦月に集う、弥生の燈、皐月の嵐に、文月,名もなき花の)を加えて2012年12月文藝春秋から刊行。2014年7月文春文庫化。ミトモ珈琲商会の父娘問題、田中青果店の産地偽装、雨が降ると軒下に動く美容院の看板の謎、等の小さな事件とゲンエイ円空仏に関わる複雑そうな15年越しの謎に草が関わります。おせっかいというか、踏込み過ぎとも見えますが、草さんの踏み切りと善意でやっちゃってます。ハラハラしながらも、悪くない方向へ進む展開が素敵です。

全70件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業。2004年、「紅雲町のお草」で第43回オール讀物推理小説新人賞を受賞。著書に「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ『誘う森』『蒼い翅』『キッズ・タクシー』がある。

「2018年 『Fの記憶 ―中谷君と私― 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉永南央の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×