おまえじゃなきゃだめなんだ (文春文庫 か 32-11)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 164
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902759

感想・レビュー・書評

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  • たくさんの男女のはなし。最後のお話が一番ぐっときたかなあ。あとはさらさらーと読めちゃうかわりにあんまり残らなかった感じ。

  • 2017.5.26
    表題タイトルの部分だけ読んだ。なんか、切ないなとは思ったけどピンとはこなかった。

  • 17/05/27 (38)
    ハッピーなカップルもハッピーじゃないカップルもいる。いまはハッピーでもこの先どうなるかわからないし、ハッピーじゃないカップルもこの先それぞれハッピーになるだろう。恋愛てややこしくて、苦しくて、たのしくて、うれしくて、かなしくて、つらくて、それでもやっぱりまた恋をする。感情がフル稼働されるこのかんじがたまらないなあと思う。

    ・そうか。そうだよな。亮介はひとりうなずく。消えていくものを消さない方法も、あるんだな。(P18 今日を刻む)

    ・奇跡みたいなことだった。好きなんて気持ちを確認するまでもなく、自分にぴったりと寄り添った気持ちで好きだった。運命はあるのだと、こんなに身近なところにあるのだと、かつて武史は思っていた。相手が同じくらい自分を必要としてくれていること、好きだなどと言葉にしなくてもいつも近くにいてくれること、生活を心地よくまわしていけること、ともに囲む朝食の卓が楽しみであること、何時に帰るかメールをもらっただけで安心すること、そんなささいなことが、すなわち武史にとって運命だった。指輪も買わない、式も挙げない、そう意気込んで決めたときは、この人と離れることがあるなんて想像もしなかった。(279ー280 消えない光)

  • 2017.05.22

  • 恋だの、愛だの。好きだの、もう好きじゃないだの。。。ふふふ。

  • この人の描く恋愛観がとても好き。

    気張らず淡々と。
    ドラマがあるわけではないけれど、そこにある物語が好き。

  • 好きという気持ちの先にあるもの、形として表すもの。それぞれの人間模様を描く大人の恋愛短編集。
    これから結ばれる二人と離れる二人のドラマ「消えない光」が良かった。社会では形式でしか表せない何事かは確実に存在し、それを疎かにはできない。その形式が後に危機に陥った二人を救うこともある。形式ごとは面倒くさいが、年齢を重ねるとその大切さを身を持って知るようになる。

  • 恋愛の先にある結婚。
    まだ未婚の私には少し寂しさを感じさせる話が多かったが、読み入ってしまった。

  • 女性目線レンアイ短編集。
    表題作はうどんでもここのじゃないとダメて言われるのに、、、わたしも「お前じゃなきゃだめなんだ」て言われるようになる! という話。 話の1つ1つが短くて、あんまり印象に残らない。 でも日常てそういうもの。 日常がぜーんぶ印象に残ってたら大変。 日常の中の変化や記憶をうまく切り取った作品集。共栄ハイツ305はフリーターのイノマタくんと同棲する女性の話。 飲んで帰ってこないことの多いイノマタくんに愛想を尽かして、浮気をしまくるのだが、 ある日妊娠の疑惑が。 そのことをイノマタくんに告げると「うん、わかった、一緒にそだてよう」と。 イノマタくんいい男なのに、その後あっさりと別れてしまう。 なんだか現実で、自分も別れたてで、今は相手のことを大切に想っていても、いつかは思い出になるのかなと、。 あの畳目のように。

  • 短すぎて物足りない。
    作品間の繋ぎもそれほど驚かされるものはなく、ただただ短い、という印象だけが残った。
    角田光代さんは長編の方がいいかもね。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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