生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見 (文春文庫 ふ 33-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903244

感想・レビュー・書評

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  • 福岡さんを知るきっかけになった本

  • スラスラと読めるハカセのエッセイ。
    楽しく読めてときどき理科の勉強になる。

    理系の読みものは知識がないと難しい、堅苦しい難解な文章もキライ。そんな苦手意識がある人にオススメしたい一冊であった。

  • 生物学者にしてロマンチストの著者による、秀逸なエッセーの数々。昆虫に魅せられ、ドリトル先生に夢中になった幼少期。筒井康隆、新田次郎、フェルメールファン。自分と共通する部分を見つけて何だか嬉しい。村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を傑作と書いてあっので、読んでみようかな。

  • 去年の奥トレ忘年会で交換してもらった一冊。著者のことはフェルメールに興味を持ったことで知ったけれど、生き物についての洞察は専門的で文章もとても読みやすく、読んでいておもしろかったです。あと、多摩川だったり国分寺だったり自分の知っている場所がところどころ出てくるのも親近感を持ちました。こういう文章が書けるようになりたいなぁ。印象に残ったのは「関係妄想」という言葉。まったく関係のないところに余計な関係を見出しがちなこの世界、たまにはバッサリ切ってみるのも精神衛生上いいかもしれないすね。この本で紹介されていた場所や映画、いくつか見てみようと思います。

  •  週刊文春、連載コラムの書籍化です。「ルリボシカミキリの青」の続編になるのかな?
     いやあ、この人の好奇心てのはすごい。フェルメールから科学者の伝記から、もちろん専門の生物やら自然科学一般やら、「博覧強記」ってこういうのを言うのねって感じですね。文もうまいから読ませます。読んで損はないって話が多い。
     で、趣味が高じて専門になっちゃって、青学で「文転」しちゃいました。ま、自然科学も「生命とは何ぞや」ってのは哲学だから...。
     恐れ入りました。

  • 生物学をする人の目線、面白いです。
    知らないことだらけ。
    細胞に生かされ、食用にしているつもりの稲に動かされ、我々人類も大したもんじゃないなぁ。

    読みやすいですが、中身は濃いので読み応えがありました。

  • 福岡ハカセの生物学に纏わるエッセイ集。日頃縁の薄い世界の知に興味を多いに湧かせてくれる書。

著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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