冤罪初心者 民間科学捜査員・桐野真衣 (文春文庫 は 45-2 民間科学捜査員・桐野真衣)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903435

作品紹介・あらすじ

理系女子・桐野真衣、科学を武器に謎に挑む!アジアからの出稼ぎ青年の冤罪を科学捜査で晴らそうとする真衣たちは警視庁を悩ます連続殺人に挑む羽目に。人気シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • またしても、真衣の違和感!
    麻薬の匂いが漂ってくる~~
    そして → こいつが犯人?

    最後に 松島ゆかり登場!
    次回が楽しみになってきました。

    フォンは言う
    「日本人は無防備で隙だらけ。殺しやすいデス。体も心もなまっている。私利私欲にまみれてぶよぶよシテイル。オマケにヒキョウ。自分自身ではタタカワナイ。オカネで、誰か雇う。自分は安全な所にいて、人が人を傷つけるのをこっそり見ているのがスキなやつら。それが日本人」


    【独り言】
      いずもや(日本橋) 行きたいですね!!!

  • 出てこないと思ってたゆかりの再登場。つぎを読むか迷います。
    犯罪的には、民間科捜研なのでか犯人がなぜそうなった、なぜそうしたというところは突き詰めないのでもやもやが残ります。
    テンポや展開はよいがというかんじ。

    麻薬探知アプリや指紋作成道具とかそっちのほうが気になる。

  • シリーズ2作目。
    いきなりの銃撃戦にびっくり…
    芸能界ドラッグ事情、貧困国際問題、いじめ…といろんな要素がからんだ事件だった。
    今作登場の美沙のキャラが良かったけど、前作で…のゆかりさんが堂々とちょいちょい登場して、最後にがっつり登場~が引っかかった。

  • 民間の科捜研・神田法科学捜査研究所の新米職員、桐野 真依。仕事も婚活もままならず、日々、苦悩する桐野。

    そんな中、被害者の鼻をそぎ落とす連続殺人事件・『赤鼻のトナカイ殺人事件』が発生するが、捜査は一進一退でままならず。

    また、別件の容疑者として、全くの素人と思われる外国人の青年が逮捕され、容疑を自白してしまう。
    なぜ、、、?

    最初のプロローグからして、ヤクザ同士の抗争の中、証拠品を持ち、命からがら逃げ出す場面は、ド派手ですね。

    シリアスなストーリーなのに、ユーモアを交えた文体で、肩が凝らずに読めます。

    最後は、以外な犯人が...
    また、プロローグでは、続編を予感させる動きが期待されます。

  • 面白かった

  • 捜査員五ヶ月目の真衣と赤鼻のトナカイ連続殺人事件。グロテスク描写もある一方で登場人物達はどこかひょうきんで、キャンディと中学生といじめ、麻薬犬アプリにヤクザに冤罪の外国人に婚活等多岐に渡りながらも纏まりがありバラバラにならない。弾丸行き交う中の二人の派手さも効いている。ゆかりって前作で確か…あれぇ?

  • これは冤罪だー民間科捜研に所属する理系女子・桐野真衣は、被害者の傷の写真をみて確信した。なのになぜ容疑者の青年は罪を認めてしまうのか?変人揃いの同僚とともに捜査を続ける真衣は、極秘裏に捜査されていた「赤鼻のトナカイ連続殺人」に出くわす。すべてをつなぐ線とは。

  • 二作目で少しこなれて来た感はあるけど、もう一つと言う印象。ただ、気楽に読めるので、次が出たら読むかな。

  • サクッと楽しく読めるとこに★4。
    あんまり深く考えずに
    ドラマ見る感じで読めば◎

    ゆかりちゃんが一体どんな処遇なのか
    冒頭から気になったのにこのラスト。
    次作も気になる。

  • シリーズ第二弾。第一弾より明らかにレベルダウンしており、期待外れ。平坦なストーリーと平凡なミステリーを構成で誤魔化しているように感じた。

    民間科学捜査研究所の新米捜査員・桐野真衣に訪れたリストラの危機。相次ぐ連続殺人事件…

    ストーリーがメインストーリーから外れ、散逸しているためか、全体がボヤけたまま、残り僅かで真相が明らかになる点がイマイチの理由。最近のパトリシア・コーンウェルと同じパターン。

  • 科学捜査が売りですが、犯罪の内容があまりに現実感がないのが残念。
    ダニの顔を見れば生息場所が分かるなんて特技はかなり面白いのになぁ。

  • 真衣というキャラクターについて、前作では好感を持ったんですが、今作ではなんだかめっちゃイライラしました。

    前作で、情状酌量の余地があるとはいえ殺人犯であるゆかりが野放しになったまま終わったことに後味が悪いなと感じていたんですが、そのゆかりについて、真衣が「側にいてくれたらいいのに」とまだ普通に友達みたいな感覚でいることに違和感がありました。
    しかも、もし次の話しがあるならゆかりが科捜研のメンバーに入りそうな感じの終わり方だったことにもすっごく矛盾を感じます。真っ直ぐな性格が真衣の魅力のひとつだと思いますが、自分と気の合う友達なら殺人したことも水に流すの?と感じてしまいました。「気持ちは分からないでもないけど、やっぱり殺人は殺人だから自首して」というタイプのキャラクターではなかったのか?と。
    読者として私はこの展開でのゆかりのカムバックは受け入れられないです。長期旅行とかじゃなく、刑務所で罪を償って戻ってきたあとのメンバー入りならアリだと思いますが。

    全体的な雰囲気は嫌いではないけど、なんか詰めが甘いというか、私は読んでいてちょっと不愉快な感覚がありました。
    ドラマのアンフェアが大好きだったので、次はそちらのシリーズを読んでみようと思います。

  • 「秦建日子」の民間科学捜査員を主人公としたシリーズ2作目『冤罪初心者 民間科学捜査員・桐野真衣』を読みました。

    『刑事 雪平夏見 愛娘にさよならを』、『ダーティ・ママ、ハリウッドへ行く!』、『ファイアマンの遺言』に続き「秦建日子」作品です。

    -----story-------------
    理系女子「桐野真衣」、科学を武器に謎に挑む!

    これは冤罪だ―民間科捜研に所属する理系女子「桐野真衣」は、被害者の傷の写真をみて確信した。
    なのになぜ容疑者のアジアからの出稼ぎ青年は罪を認めてしまうのか?
    変人揃いの同僚とともに捜査を続ける真衣は、極秘裏に捜査されていた「赤鼻のトナカイ連続殺人」に出くわす。
    すべてをつなぐ線とは。
    『アンフェア』原作者の新シリーズ第二弾。
    -----------------------

    本シリーズは、第1作目の『殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣』以来なので約3年振りですね、、、

    クリスマス・イブに南箱根にあるヤクザの別荘の庭園での銃撃戦の中、主人公の「桐野真衣」と「緋村数記」が、犯罪の証拠物を持ち出そうとして悪戦苦闘しているシーンから始まるという展開… プロローグから物語に引き込まれましたね。

    頸を折られ、鼻を鋭利な刃物で削ぎ落とされるという連続殺人、

    中学生「山木逸美」と謎の冷凍キャンディ、

    セレブ私立中学校での苛め、

    通り魔事件の容疑者として冤罪で逮捕されたアジアの小国ラープン出身の青年「フォン・ハロラ・ピレミン」、

    「緋村」と「朝倉」が開発した麻薬犬アプリ、

    麻薬密売に関するヤクザの抗争、

    「真衣」のリストラと婚活… 等々、

    関係なさそうな出来事が絡み合い、最後には関連する事件としてつながっていく展開が愉しめる作品でした、、、

    麻薬事件と連続殺人事件… この二つが、微妙に絡み合っていることと、娘の復讐のために父親が連続殺人犯の犯行と見せかけた殺害が、真相を判りにくくしていて、面白い展開になっていました。

    テンポが良く、飽きることなく興味が続く展開が「秦建日子」作品らしいですね… ちょっと哀しい結末が印象的でした、、、

    仏像が研ぐ石の役割を兼ねていたことや、貧しい国での内戦、同一人物の犯行に見せかけるための殺害方法… このあたりが、真相究明のヒントになっていましたね。

    エピローグでは、「真衣」の友人で、長期休暇中だった警視庁科学捜査官の若きエース「松島ゆかり」が帰国して、神田法科学捜査研究所への就職を希望するシーンで終わります、、、

    これって、きっと続篇があるってことですよね… 愉しみにしたいと思います。


    以下、主な登場人物です。

    「桐野真衣」
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員

    「緋村数記」
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員、チーフ

    「梅原幸太郎」
     神田法科学捜査研究所 所長

    「朝倉健太」
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員

    「藤城誠一」
     警視庁捜査一課係長

    「盛敏明」
     警視庁鑑識課長

    「釜谷美沙」
     真衣のOL時代の友人 葬儀社勤務

    「松島ゆかり」
     警視庁科学捜査官 真衣の友人 長期休暇中

  • シリーズ第二弾。
    勤めていた製薬会社をリストラされ、民間の科捜研に就職した桐野真衣はその科捜研までもリストラされそうになる。
    そんな中、外国人の冤罪事件や連続殺人事件に遭遇する。
    死体の第一発見者にまでなる始末。
    そうなると調べずにはいられない。
    今回はかなりハードな役回りだ。
    天然な性格と冴え渡る科学捜査の腕のギャップが面白い。

    2022.5.15

  • 意外に面白いんですけどねぇ。この作品の終わりも、次につながる書き方になっているし。でも、このシリーズ、これ以降出ていないんです。残念だな。

  • 一言で言えば「非モテ・苦難三重苦・ドMなアラサー女子の外国人冤罪事件に関するちょっとだけ科学的な事件簿」。

    麻薬、ヤクザが絡み合う一連の殺人事件。
    幸か不孝か傷害事件の冤罪で逮捕されるアジア系外国籍の男。
    全く関係のない二つの事件が一つの真実で繋がるお話。

    真相究明に至る道すぎがもう少し科学的であってもいいかな。
    リケジョで才色兼備なスーパー女子「松島ゆかり」の登場が、
    このシリーズにどんな影響を及ぼすのだろうか。非常にドラマ的な展開。
    次作に期待。

  • 冒頭、クリスマスイブに南箱根でヤクザの銃撃戦のもとに真衣と緋村がいる。
    物語は民間科捜研に所属する真衣がリストラの危機から婚活することと、東南アジアの小国から冤罪の息子を助けて欲しいと依頼に来た母の懇願から始まっていく。

  • シリーズ2作目だが、珍しく1作目は読んでない。でも、これは余りその点は問題ではなかった。ストーリは悪くないし、登場人物のキャラも面白い。でも、受ける感じがテレビ的。この著者の作品を読むのは3冊目だが、やはり脚本家ってイメージを受ける。小説としてはなんか物足りないんだよなあ・・・何かはうまく云えませんが。

  • ダニのことならだれよりも知っているけれどそれ以外のスキルはこれといってない変わり者理系女子の桐野真衣が、いつのまにやらトラブルに巻き込まれて赤鼻のトナカイ連続殺人事件の捜査に首を突っ込む羽目になる軽快なミステリーだ。
    ぱんぱんとテンポよく進む物語に、ありえなさはあっても深く突っ込まずさらさらと読んで楽しんだ。
    劇作家や脚本家でもある著者らしく、2時間もののテレビドラマの映像が浮かんでくるような小気味の良さだ。

  • のっけからいきなりの銃撃戦。
    何だか、ドタバタをみているようだった。
    ちょっと面白いドラマのあらすじを読まされたような気分。なんだかな~~。この行間スカスカの軽さ、なんだろう。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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