ときぐすり (文春文庫) まんまことシリーズ 4 (文春文庫 は 37-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 624
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903978

作品紹介・あらすじ

大人気シリーズ第四弾。NHKドラマ化決定!女房のお寿ずを亡くす悲劇に見舞われた麻之助は、幼馴染で親友の八木清十郎と相馬吉五郎の絶妙な助けもあり、少しずつ回復してゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 畠中さんはこのシリーズがいちばん好きだな。
    でも人がたくさん死ぬから、読んでてハラハラする。
    なかなか好きな人と幸せになりました、ってならない話。
    いつもそうか。
    短編のほうが読みやすい人だけど、この巻は友情にもスポットが当たり、全体にすこし和やか。
    最初の薬の話、ちょっと身につまされたわ。
    ときぐすりもね。
    時間だけが癒すこと、この世にはきっとたくさんある。

  • 江戸時代を舞台に妖(あやかし)たちが活躍するファンタジー小説、『しゃばけ』シリーズ。

    『ひなこまち しゃばけシリーズ11』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101461317

    その著者畠中恵がもうひとつ、継続して書いているのが、『まんまこと』シリーズ。
    その第4作が、この作品です。

    主人公は町名主の息子、麻之助。
    のんべんだらりと生活していた彼は、このシリーズが進む中で妻を娶り、そしてその妻を失ってしまいます。

    今回の4作目では、その失意にある彼の元に持ち込まれた問題に、対応していく場面から始まります。

    全部で6つの短編が収められているのですが、短編それぞれの中で事件が起き、それに立ち向かっていくという展開になっています。
    さらには全体として、主人公の麻之助が、心の痛みから立ち直っていく姿が、描かれています。

    今回のキーワードになっているのが、題名の「ときぐすり」。
    もともとの意味とは違う読みになっていますが、時間が人の心をどのように変えていくか、読んでいる側も考えをめぐらせるような内容になっています。

    ドラマ化もされたということで、人気もさらに上がるのではないでしょうか。
    まだしばらく続きそうなシリーズなので、文庫化されていくのを楽しみにしたいと思います。

    『こいわすれ まんまことシリーズ 3』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/416790067X
     
     .

  • おっとどっこい!長屋の大衆、着流し いなせだね!江戸話 ってかっ

  • 2022.11.20.audible

    本でも読んだ気がするけど、
    肩の力を抜くために、聴きました。

    お寿ずをなくした後の麻之助さんのお話でしたね。
    幼馴染であり、悪友の清十郎と吉五郎そして高利貸しのまるさんたちのおかげで、立ち直っていく麻之助。
    どのお話も心温まり、好きだわ。

    朗読で聴くまんまことシリーズいいかも!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    女房のお寿ずを亡くした麻之助だが、町名主・高橋家の跡取りとして裁定に追われる毎日。「人が人を、大事だって思う気持ちにつけ込んで、下司なことをするんじゃねえよ」―幼馴染で親友の八木清十郎と相馬吉五郎の助けもあり、魂の抜けたような麻之助も徐々に回復してゆく。大人気「まんまこと」シリーズ第四弾。

    令和4年4月13日~18日

  • タイトルにもなっている「ときぐすり」という言葉と、それを活かしたストーリーが秀逸でした。
    悲しみを乗り越えつつある麻之助が少しずつ大人になってきたことと、丸三さんの友情も良かったです。

  • まんまことシリーズ第4弾の本作は短編6編という内容でした。今回も妻を亡くした主人公の麻之助を中心に、親友の清十郎と吉五郎とともに町で起こる騒動を解決するという、おなじみの展開が続いていきますが、個人的には、最後の話のときぐすりという話が好きでした!

  • ときぐすり、今までのことをそんな風に思えるようになったときに幸せを感じるのだろう。
    そんな風に思えるようにしたい。

  • 20190624- まんまことシリーズ4.先に「まったなし」を読んじゃったけど、まあ違和感なく読める。ときぐすりがホロリときた。

  • まんまことシリーズの4作目。

    本屋で買おうと思ったらすでに持っていた1冊。
    山の下から見つかったよ。
    ブクログに登録していたからわかった稀有な本です。

    話が進むごとに立ち直っていく主人公。
    一人じゃないよ、みんながいるよ、と。
    情けは人の為ならずというやつなのかな。
    ちょっと違う?

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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