不良妻権 (文春文庫 つ 11-22)

著者 :
  • 文藝春秋
3.27
  • (2)
  • (5)
  • (13)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 107
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904517

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大好きな噺家さんの一人に
    桂南光さんがいらっしゃる
    もう ずいぶん前の口座ですが
    南光さんが 入院されたときのことを
    「枕」で話されていた。
    病名は失念してしまいましたが
    かなり深刻なものであった印象だけは残っている
    その時の闘病のお話を
    微に入り細に渡り抱腹絶倒のお話で
    あったことが強烈に残っている

    土屋賢二さんのエッセイを
    読ませてもらっていると
    深刻な話であればあるほど
    まことに面白おかしく綴らておられる
    そこに「芸」を感じてしまうのです

    はい、桂南光さんの時に感じた
    同じ「おかしみ」を
    土屋さんの「エッセイ」にも
    感じてしまうのです

  • 退官されているので、数は少なくなったものの、やはり教え子との絡みは好きだ。『自分の残りの年数』を意識する場面が何回かあるが、暗くなりそうなテーマも楽しく読ませてくれる。もう本棚は作らなくてもいいのかな。

  • どこにでもあるかも知れない、家庭のグチから
    知り合い(?)の話まで。

    エッセイというべきか、日常というべきか。
    すごいのは、何を話していても妻が出てくる事。
    どこかしら妻に繋がり、たとえ話のように語られていく。
    頭の中が妻でいっぱい、という
    別の方向で危険な家庭w
    すごく笑えるわけではなかったですが
    面白かった…いや、考えさせられます。

  •  残された時間を大切に過ごすにはどうすればいいのか。あと何歩歩けるかを考えると、歩けるだけ歩く。あと何分電車に乗れるかを考えると、電車に乗る。テレビを見るか見ないか。何かに全力で取り組むか、のんびりするか・・・。考えれば考えるほど分からなくなってくる。 私は何も考えないで(哲学しないで)歩いたり草むしりしたりしていますが(^-^) 土屋賢二「不良妻権」、2015.9発行。ユーモア・エッセイです。

  • たまーに読みたくなる土屋エッセイ。今回も満足。

  • こういう本こそじっくり読まないと流れてしまって捻りが味わえなくなってしまう。

  • まだ連載しているんだ。もう終わったと思っていた。
    <解説より>
    “ツチヤさんのユーモアの魅力は,厳密な論理構成に見せかけた「詭弁」にある。”

    なるほど。そうだな。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1944年岡山県玉野市生まれ。玉野市立宇野幼稚園、宇野小学校、宇野中学校と、とんとん拍子に宇野地区きっての名門校を進み、中学2年生のとき岡山市立丸の内中学校に転校。岡山操山高校を経て、官僚を目指して東京大学文科一類に入学。2年後、方針転換して文学部哲学科に進学して大学院博士課程中退。東大助手を務めた後、お茶の水女子大学に着任。35年にわたって哲学を教え、現在、お茶の水女子大学名誉教授。 哲学のかたわら、五十歳のときユーモアエッセイ集『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を出版したのを皮切りに、『妻と罰』『ツチヤの貧格』(文春文庫)、『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫)など多数のユーモアエッセイ集と、『ツチヤ教授の哲学講義』『ツチヤ教授の哲学入門――なぜ人間は八本足か』(文春文庫)など少数の哲学書を発表、いずれも好評のうちに絶賛在庫中。他に『幸・不幸の分かれ道――考え違いとユーモア』(東京書籍)、『われ悩む、ゆえにわれあり―― ツチヤ教授の人生相談』(PHP)などを矢継ぎ早に発表し、在庫に花を添えている。週刊文春とPHPに連載中。

「2013年 『哲学者にならない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

土屋賢二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×