天使は奇跡を希う (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2016年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167907259

作品紹介・あらすじ

ミリオンセラー『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の著者が贈る、奇跡の恋物語



瀬戸内海にほど近い町、今治の高校に通う良史(よしふみ)のクラスに、ある日、本物の天使が転校してきた。

正体を知った良史は彼女、優花(ゆうか)が再び天国に帰れるよう協力することに。

幼なじみの成美と健吾も加わり、四人は絆を深めていく……。



カバーイラストは、大ヒットアニメ映画『君の名は。』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』でおなじみの超人気アニメーター田中将賀さん。



これは恋と奇跡と、天使の嘘の物語。



「私を天国に帰して」



彼女の嘘を知ったとき、真実の物語が始まる。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

恋と奇跡、そして天使の物語が描かれた本作は、予想外の展開が魅力です。良史と優花を中心に、彼女の秘密が明らかになるにつれて物語は一変し、ドキドキ感が増していきます。物語は軽快な前半から徐々に緊張感を増し...

感想・レビュー・書評

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  • 面白くて次へ次へと読み進めてしまう本でした。

    良史の視点から語られる話と優花の視点から語られる話が裏表の様相を呈していて、とてもドキドキしました。

  • この表紙を持ってレジに並ぶのはかなり勇気がいること。つくづくネットがあるありがたみを感じた次第です。

    「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の次に読んでみた七月さんの作品でした。「彼女は、背中の翼をバッサバッサとはためかせている。」というあまりにかっ飛んだ始まり方でどうしようかと思いましたが、何と言っても七月さんの作品と考えると油断は禁物と一字一句に注意しながら読み進めました。
    でも展開は全く読めなかったです。「ぼく明日」同様中盤になってようやくのタイトルの登場。前半の一種脳天気なまでの世界観が完全に一変してしまって、不気味なまでの雰囲気が漂いはじめました。表紙のイメージが木っ端微塵になってしまったかのようなまさかの世界観の転換。
    そこから先は最後まで一気に読み切ってしまいました。全く予想していなかった展開、そしてエンディングに楽しませていただきました。
    ただ欲を言うならもう少し後半に時間を割いて欲しかったというところでしょうか。少し急ぎ過ぎの感があって、世界観を一変させた折角の展開が中途半端に足早にまとめられてしまった感があります。余韻も少し不足する感じで何だかとてももったいないなぁと。
    でも、やはり七月さんの作品なんだなと、その味をとても感じた一冊でした。

  • 映像で見たら泣いていたかも。
    いやー、最後ハッピーエンドでよかったよ。

    同級生が天使というSF設定だけれど、前半はごく当然のようにことがすすみ、ユーカの秘密ってなんだろう?と思っていたら、わーそういう感じね?と中盤からガラリと見えかたが変わる。1時間くらいで読めるし、人気作なのもよくわかる。

    ところで、がっつり今治という地名と名所や実在するお店が登場するのは、一体どういう背景なのでしょう?結構珍しいよね…?ちょっと気になってしまった。
    今治出身の友達からPR兼ねた本を書いてくれと頼まれた?作者が一時期住んでいたとか?
    確かにミルクセーキ食べたくなったので、PR目的なら大成功!

  • すごーい!やばーい!甘ーい!

    ファンタジーなラブストーリー♪


    会話が多くて描写表現が少ないですけど、スグ読み終わるし、お話に入りやすいです。

    展開は分かりやすく、健気な感じにキュンでした!

  • なかなかあり得ない設定だけど、不思議と読めました。さわやかな読後感です。
    若かったあの頃を思い出します。


  • 「わたしの羽、見えてるんだよね!?」

    良史のクラスにやってきた転校生には翼があった。彼女が再び天国に帰れるよう協力するなかで次第に自分の気持ちに気づき始め…
    .
    「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」と同じ作者の方。ファンタジーと青春と恋愛が混ざったお話。良史視点からはじまり、優花視点での真実の物語が答え合わせのようにある構成が良い。

  • 読むの2回目なのにページをめくる手が止まらない!
    とても読みやすいし、余白が多いのもすごい好き。
    強い想いが奇跡を起こす瞬間はうるっとします。
    しまなみ海道を自転車で走るシーンが最高に好きです。
    とても今治に行きたくなる!!

  • 天使の羽がある少女に振り回されるが、何か引っ掛かる。
    少女の思惑に気づくことができるか。

  • 青春、だなー。
    あの彼があの彼女に突然告白するのがラストシーンだというのが、青春過ぎて、まぶしくて、クラクラする。
    でも、優花の正体と、優花が天使になった理由が分かってから、このラストシーンにたどり着くまでの後半戦のなんと切なく、苦しいことか。
    4人ともイイ子なんだ。イイ子だからこそ、自分の選択に迷うし、自分の過ちに後悔するし、友を大切な人を守りたくて、でも力が足りなくて(実は救えていることに気づけなくて)涙する。幼なじみの男女4人組。
    もう絶対に手に入らないからこそ、純粋に憧れる関係性だった。いいなー。

  • 青春ファンタジー小説。

    前半と後半で世界が反転する。
    この構成が良い。

    しかし、私が手にした本は、よりによって世界が反転する一文が書いてあるページに文春文庫の栞が挟んであったため、本作を読み始める際に栞を取り出す時に、その一文を読んでしまうという失態を犯してしまった。。。

    今治が舞台でしまなみ海道に行ってみたくなりました。

  • 「五十音順の作者を読む」第21冊目「な」。

    今治の高校に「星月優花(ほづき ゆうか)」が転校してくる。
    クラスメイトの良史は、背中に翼の生えた天使である彼女が天国へ帰れるよう、様々なミッションをこなしていきますが……という内容。

    話の随所に今治各地の様子が具体的に書かれており、実際に行ってみたくなるのも特徴です。
    第3話「好きだからだ」の後半で思わぬ真相が明らかになり、優花の抱えた「賭け」の正体にせつなくなります。
    最終的には良い読後感になるので、優花の「賭け」がどうなるのか、ぜひ読み進めてみてください。
    一味違った青春ものを読みたいという方におすすめの作品です。

  • ぼくは明日、昨日のきみとデートするが好きでこちらを読了。一つの秘密をテーマに二人の気持ちが徐々に近寄っていく流れは同じだが、こちらは少しインパクトが弱かったかなと。前半はイマイチ内容の意味が分からなかったが、後半でその行動の意味を見返していくパターン。最後の盛り上がりは良かったが、全体を通してフワッとしていた。

  • 6年前に読了。
    どんでん返しもあり、中盤で視点が変わり伏線回収されるのは圧巻ですね。自身を天使と名乗る女の子との行動が、後に意味をなしていきます。

    ジッド『狭き門』
    『君の膵臓をたべたい』
    に近い手法です。

    今治に旅行に行きました。今治城くらいしか寄れませんでしたが。

  • ある日、高校に転校してきた優花には、大きな天使の羽が生えていた。それはぼくにしか見えない羽らしい。優花は最初から僕に馴れ馴れしく話してきて、「天に帰る方法を一緒に考えてほしい」と言ってきた。しかし、本当の目的は別にあったのだ…。

    軽くてあまーい、わた菓子のような作品で、出版社どこだっけ?と、気になるレベルである。文春文庫だよ。最後の広告には「江戸川乱歩傑作選 蟲」なんて広告が載ってる本だ。

    ほとんどの項は、新海良史の視点で描かれる。したがって、天使である優花、成美、健吾の考えていることは、ほぼわからない状態で過ごすというのが、この作品の一番重要な部分になる。真ん中すぎに優花の手の内が、優花の視点で明らかにされる。

    改行が多く、詩のように、場合によっては詩そのものとして表現される。主語がなかったり、出てくるものや景色を、読者も知っているものとして、馴れ馴れしく取り入れてくるため、あっという間に読み終えてしまう。

    甘酸っぱいラブストーリー?いや、酸っぱい部分はございません。とにかく甘い。

    天使というファンタジー要素をSF(すこしふしぎ)レベルで入れてきて、往年の眉村卓のジュブナイルシリーズを少し思い出した。あちらとの違いとしては、ピンチに陥ることがほぼ無いことだ。

    ませた子なら小学校高学年や中学生でも、あっさり読めてしまう本であろう。高校生くらい向けかな。

    でもねえ、オチはそれでいいのかね?というところで☆1つ減らす。

  • いや、毎度のことながら裏をかかれる。完全に騙された。

  • 感動した!おすすめ!優花は天使なんだけど、よしくんを救うために悪魔と自分の魂を契約したの。140ページの衝撃からの、タイトルが真実明かされてから今一度描かれるのいいなあと思った。いやこれはすばらしい!

  • ぼく明日ほどじゃないけど、良い。
    分量少なくて読みやすい。

    わかりきった展開なのにキュンとして、
    読み進めやすい。さすが。

    七月さんの文章は、イメージしやすい。
    全てが瞼の裏に描ける情景。

  • 面白くないわけではない。
    けれども、なんだか想像のつく展開。
    ケーキ王子の名推理で、七月隆文への期待値が高まっていた分、少し悲しい。

  • 愛媛県今治市を舞台にした物語。序盤は(物理的)天使の優花に振り回される良史だが、中盤には優花が叶えたい奇跡がわかり、それぞれの事情が見えてくる。今治の観光地や街並みの様子も描かれており、今治に行ってみたくなった。自分のことを犠牲してまで叶えたいものがあるってすごいし、果たして今の自分にそれはあるのかと考えてしまった。

  • 「ぼく明日」の作者の作品をもう一度!と思い読んだ。不思議ワールドな世界でアニメ化しそうだなと率直に思った。秘密が時明かされてくのは楽しい反面、フィクション感を突きつけられる感じがした。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。『Astral』(電撃文庫)でデビューし、ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍。第3回京都本大賞受賞作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社文庫)はミリオンセラーとなり話題を集めた。他の著書に『君にさよならを言わない』(宝島社文庫)、『ケーキ王子の名推理』(新潮文庫)などがある。

「2021年 『100万回生きたきみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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