潜る女 アナザーフェイス 8 (文春文庫 と 24-11)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908034

感想・レビュー・書評

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  • 結婚詐欺疑惑の女に、大友がイケメン設定を駆使して近づいていく。事件としては、なんというか後味の悪い展開の連続で、高畑の扱いも含めて、あんまりシリーズの中では好きな小説とは感じなかったです

  • 今回は2課
    詐欺の捜査のお手伝い

    読み終えた感想はすごく複雑。
    総じて人の気持ちを軽んじてる。

    珍しく序盤から登場人物が増えたり動きがある作品で面白かったが被害者に高畑さんが含まれてるのが何となく悔しい。
    作品中の登場人物ではあるが、働く女性のかっこよさを感じ憧れの気持ちがあったため悔しく思えた。
    シリーズ通して高畑さんの彼氏の伏線はここだったのかと、作品の構成はすごく考えられていて面白かった。

    結婚詐欺。
    人生を左右する大きな分岐で詐欺。
    然るべき結果だった。

  • シリーズ第8弾。シリーズで初めて、知能犯と言われる捜査二課の手伝いに駆り出される大友。今回は結婚詐欺グループの一員とされる女性に、正体を知られずに接触するのが目的。「女性は苦手」と何かと自称する大友。犯人グループである美智留の正体に今一つ近づけない。犯人グループの検挙を急ぐ、大友や捜査二課をあざ笑うかのように、主犯格の男性が殺害され、事件は一気に動いていく…今回は合間に同期の女性刑事・高畑の様子がおかしいことも伏線として描かれる。中盤まで、全く見えない犯人像に、高畑の件も含めて、どうまとめるのか、先の展開が気になったが、まさかの結末!この作品の1つ前ぐらいに追跡捜査係とのコラボ作があったが、今作では被害者支援課、失踪課はもちろん、他のシリーズの一之瀬まで登場する始末…失踪課シリーズについては、完結しているので、その様子が描かれるのは何とも思わないが、現在進行中のシリーズの登場人物をここまで登場させるのもどうかと思う。読んでない人には分からないとか、気になって、新たに読む人が出るのかもしれないけど、個人的にはシリーズはシリーズで単独で書いてもらいたい…

  • 第8弾は、畑違いの捜査二課の手伝い。得意の演技を見込まれて、結婚詐欺グループの内偵を頼まれた大友。
    これまでと趣きの違う「アナザーフェイス」シリーズ。
    捜査をしていく途中で、捜査一課の一之瀬、犯罪被害者支援課、失踪課と、著者のお馴染みのシリーズの名が次々と出てくる。
    ファンにとっては、賛否両論あるだろうが、著者の営業努力(?)とみていいのではないか。
    今回、優斗の出番はあまりないが(夏休みの避暑を兼ね、長野の実家に)、『高速の罠』以降の成長著しく、父大友との関係もなかなかいい。
    将来は父の跡を継ぐ?大友鉄と優斗の親子刑事!

  • 【アナザーフェイスシリーズ第8作目】
    ジムのインストラクターが結婚詐欺に関わっているのではないか。その女性との接触を命じられた大友。
    今回は捜査一課ではなく、捜査二課。
    今までの変装も駆使しながら、事件にかかわっていく。

    今回は敦美の様子が変で、私としてはこの頼もしい女性刑事を応援していたので、調子が狂う。
    最後は悔しいかたちで終わってしまって、脱力感がすごかった。

  • 今回の大友鉄さんは二課のお手伝い。
    殺人ではなく詐欺事件の捜査で最初は面白かったけど途中から中だるみしてきて、捜査より高畑のことが気になるーそろそろ高畑の恋愛問題?詳細知りたいよーって思ってたらラストでまさかの事実にビックリ!!!
    今回は読後感悪かったな。。
    次でシリーズも終わりなので、このままイッキに読んじゃおっと。

  • 結婚詐欺にあった被害者って殺されたも同然なんだなーと改めて思った。敦美がかわいそうだった。優斗の成長は今回も救いのように感じた。

  • 知能犯を扱う捜査二課の同期・茂山から、結婚詐欺グループの一員と思しき女・荒川美智留の内偵を依頼された大友鉄。美智留は元シンクロ選手でスポーツジムのインストラクター。真面目で魅力的な女性に見えるが、大友は得意の演技力で美智留に接近し、事件の裏に潜む複雑な事情に分け入っていく。

  • 結婚詐欺を主題にした作品はほぼほぼ読んだことがなかったので新鮮味があり、復讐と上手くリンクさせていたので途中までは面白かったのだが、最後はかなりやりすぎ感が強かった。高畑が詐欺にあってたのとヒロインを助けたのに自殺されちゃうというのは、、、

  • アナザーフェイスシリーズの中ではひさびさに面白かったのにオチェ…(′A')

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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