にょにょにょっ記 (文春文庫 ほ 13-3)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911065

感想・レビュー・書評

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  • 歌人・穂村弘さんの疑似日記『にょっ記』シリーズの第3巻。続編が出るたびにタイトルの「にょ」が増えて、この巻は『にょにょにょっ記』。
    日常のなかの“ほころび”のような変な出来事、変な言葉。そこで立ち止まり、ニヒルに眺めて空想?妄想?をたくましくする著者の姿が、読んでいるうちにいつしか不思議と、フジモトマサルさんが描く挿絵のヤブイヌの姿にオーバーラップしてきました。フジモトさんの逝去でこれがシリーズ最終巻となってしまったのが残念。笑いと不思議な余情を残す作品。

    ●フジモトマサル⇔穂村弘 往復質問状
    https://books.bunshun.jp/articles/-/2293
    ●歌人とイラストの奇跡のコラボ『にょにょにょっ記』文庫化記念 穂村弘 × 名久井直子
    https://books.bunshun.jp/articles/-/4431

  • 3冊目。「すこし不思議」な視点を日常に。

  • いろいろあってクサクサしているとき、あんまり長い話や重い話を読めそうになくて、またもやすがりたくなる穂村さん。今回は解説代わりのほかの人のにょっ記がないのが残念だけど、のっけからやっぱり笑ってしまう。改行による見事なオチ。凄いセンスだなぁ。なんでこんなにオモロイんだろう。国語のテストよりもあなたのほうがよほどシュール。森見さんを読むときにも思うことですが、「しゅぱっと」とか「みょんみょん」とかの擬態語に私は弱すぎる。好きすぎて、ニヤけた顔が元に戻らない。100ハイジぐらいの元気、いただきました。ありがとう。

  • 最後のにょっ記か…

    フジモトマサルさんのイラストも なんか可愛く思えてきました♡
    無表情なところが笑えます。

  • 絵本「はらぺこあおむし」の中国語版タイトルでふいた。

  • 日常の些細なことを掴まえて言語化する才能はさすが。ふふっと笑いながら読み終わった。大好きなフジモトマサルさんのイラストとのコラボもこれが最後。それが残念でならない。奇跡的な組み合わせで、思い付いた人は天才かと思う。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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