- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167915698
感想・レビュー・書評
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お釈迦様の手の上にいる感じ
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香港が舞台のミステリー小説の中編集。異なる年代の中編が6作ある構成。1人の警察官が事件を解決していく様を描いているのだが、時系列降順で描かれているところが新鮮。
本の紹介文から、香港の歴史が描かれていることを期待していたのだが、そんなに歴史に翻弄されるといった感じのストーリー展開ではなかった。しかしながら、謎解きという意味では、途中で読むのを中断するのが難しいくらいに面白かった。中国の作家さんを最近、読むことが多いが、どれもレベル高いなと思う。 -
感想は下巻で。
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タイトルの意味を察した時にこの面白さが深まる。横山秀夫的といえばそうだけど、ハードボイルドな空気感とどこか飄々としたムードが楽しめた。
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第1章から非常にトリッキーで、反道徳的な展開。犯人を捕らえるためなら、違法ぎりぎりの捜査も厭わない。犯人を追い詰める心理戦に罠とトリック。
名探偵と呼ばれた伝説の刑事の人生を遡る。 -
第1章でこの作品の虜になった。
香港好きな自分としては、細かい地名まで出てくるのが堪らない。 -
香港への渡航経験はないので、一度訪れた台湾の風景を思い浮かべながら読む。情報量の多さと慣れない人名、地名に読み難さを感じるものの、論理的でトリッキーなミステリーに圧倒される。パズラー小説的な強引さも顔を覗かせるが、その手のジャンルが苦手な私でも楽しめたのは警察小説という作品形態と香港の情景が醸す映画的な雰囲気の賜物だろうか。硬質な作風は横山秀夫さんの県警シリーズを彷彿とさせるが、下巻の帯コメントが正にご本人とは。何より現代から過去へと遡る構成が実に良い。最終的な着地点は香港史と如何にリンクするのだろうか?
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最初の話が、やや特殊だったため
二話目三話目と小粒に感じてしまい、私には合わなかった。
久しぶりに「なんで読んでるんだっけ?」
と、話が頭に入ってこない現象に悩まされる。
短編で、話毎に年代が遡り、主要人物が若返っていくのはわかるが、まだ必要性が見えてきてない。事件の合間に出てくる点がつながってきていない。
うーん。下巻に行くか考え中 -
非常に完成度の高いミステリーで途中でやめられないご馳走状態が続く。