- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167915759
作品紹介・あらすじ
正直者が馬鹿を見る
世の中はゆるさない!
爽やかな秋を迎えた江戸。
元は風烈廻りの与力だった桜木清兵衛は、
若隠居生活を楽しんでいた。
偶然に知り合った洗い張り職人の夫婦に
着物を預けに出かけると、
何やら二人の様子がおかしい。
なんと、大身旗本の奥方から預かった
高価な着物が、夜のうちに消えてしまったというのだ。
見かねた清兵衛は与力時代の経験を活かし、
着物の行方を探ることに……。
4篇を収録。
感想・レビュー・書評
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2020年10月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。洗張屋、うなぎ、八百屋の倅、拾う神、の4つの連作短編。拾う神で、桜木清兵衛の近くに住む少女おふみの身の置きどころを心配しましたが、拾う神がいたんですねぇ。お話は、マンネリ気味でちょっと低調かな。
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2022.09.05
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好きだなぁ〜。このシリーズ。
死病である労咳を患ったとの宣告を受け、息子に職を譲り隠居となったのは桜木清兵衛。
風烈廻り同心だった。
だが、看病すると気管支の病だったようで完治。
そんな早すぎる隠居であったが、今はその自由な時間を満喫している清兵衛だ。
何か趣味でもと釣りや、俳句をしてみるのだが、続いているのは散歩のみ。
ついつい散歩の途中で知った困りごとなどに首を突っ込み世話を焼く。
これがたった一つの趣味と言ってもいい。
今回は、八百屋の息子の親子げんか。
大きな役をしていた隠居の頑固で厳しい様に周りがストレスを溜めていると聞き、お節介にも話し相手になり悩みを解決。
母親が寝たきりで看病しながら3つも仕事を掛け持ちする孝行娘に。
気持ちの良いシリーズ。
穏やかでホロリと気持ち良い。
少々の悪人も改心。