将棋指しの腹のうち (文春文庫 せ 6-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167920142

感想・レビュー・書評

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  • 将棋棋士と食にまつわる7本のエッセイ集。タイトル戦で紹介される豪華な食事+お洒落スイーツとは全く違う話が盛りだくさん。

  • 先崎九段のことは名前と顔が一致するくらいでよく知らなkったのですが「うつ病九段」を読んで、読ませる文章力をお持ちだとよくわかったので、第二段の本、本書を読んだ。
    将棋棋士の生態を食べ物に絡めて面白おかしく書いてくれている。先輩や後輩棋士との関係、アルコール、食事代、おごりおごられ、棋士の生態がよくわかる本だった。
     また女流棋士はまだだれもプロになれておらず、男性との棋力は歴然としているが、某女流棋士が初タイトルをとり、大泣きするなど、我々素人には計り知れない、熱情と苦労と歴史がつまっていることを垣間見させてくれる好著であった。

  • あとがきにも書かれていたけど、コンプラゆるゆるの時代の飲み食い日記でした。将棋のルールは全く分からないけど、彼らの頼むランチやスイーツがなぜかすごく魅力的で、それ目当てで見てしまう事も多いです。ひふみんは、将棋界ではすごい方なんですね。普段は垣間見れない将棋界の裏や、対局後の話、そしてやっぱり羽生さんは羽生さんだった。頂点に立つ人は流されずブレない。

  • 文体が何より面白い。そしてお酒が飲みたくなり、お肉が食べたくなる本でもあった……。

  • 棋士は盤を前にするとまるで本当に命のやり取りをしているかのように眼光鋭くなる。
    けど一度離れれば普通の人で、愉快な人たちなんだと言うのがこの本でもわかった。
    特に食べ物を絡めたエピソードなので、それが言ったことない店や見たことない料理でも、自分の経験と照らし合わせてある程度の想像ができる。
    すると、棋士と自分が烏滸がましくもなんだか繋がったような錯覚を覚え、親近感が増す。
    先崎先生の軽妙な語り口もあってだと思うが、棋士のリアルの一片に触れられる本だった。

  • 頭の中で情景が浮かんでゲラゲラ笑いながら読みました!
    若き鈴木九段と体を張った奨励会員の話がとてもツボりました

  • 棋士の裏話的なものはいつも面白い。

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著者プロフィール

先崎 学(せんざき まなぶ)
1970年、青森県生まれの将棋棋士。九段。
エッセイストの側面もあり、多くの雑誌でエッセイ・コラムを持つ。羽海野チカの将棋マンガ『3月のライオン』の監修を務め、単行本にコラムを寄せている。
著書多数。代表作に『フフフの歩』、『先崎学の浮いたり沈んだり』、『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』など。

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