おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語 (文春文庫 な 88-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921712

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  • 2024年2月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。白和えはわが家の味、春日局の七色飯、江戸か明石か蛸飯対決、お食い初めの鱚のすし、昔の夢追う鮎の味噌焼きの5つの連作短編。出張料理をはじめた佐菜とおばあさまの奮闘記。乳母日傘で育った佐菜の素直な振る舞いと前向きな所作が心地よい。物識りのおばあさまや長屋の人たち、出張料理を頼んでくるお客さまとのつきあいが興味深く、仕事が軌道に乗っていくのが面白い。これほど面白いとは予想外でした。次巻が楽しみです。

  • 三益屋という大店の娘として生まれて何不自由なく育ってきた人見知りで内気な佐菜だったが父の死を境に生活が一変する。

    自分の境遇を嘆くのではなく受け入れ自分の出来る事で運命を切り開いていこうする素直な佐菜が頼りなくも好ましい。 周りの助けも温かい。

    中島久枝さんは丸九シリーズも牡丹堂シリーズも好きだがまた1つ楽しみが増えた。

  • 『呼ばれたお家でお料理!美味しい新シリーズ』とのことで、次作が楽しみ(*^^*)

  • 日本橋の老舗に守られていた佐菜は、神田の煮売り屋で
    働きだしたものの、客と満足に口もきけずにいた。
    そんなある日、「家に来て白和えを作って欲しい」と
    いう依頼が…。ほっこり美味しい描き下ろし時代小説。

  • 白和え は我が家の味/春日局の 七色飯/
    江戸か明石か 蛸飯 対決/お食い初めの 鱚のすし/
    昔の夢追う 鮎の味噌焼き

    とっても内気な佐菜はおばあさまと二人暮らし。下町のおじさんおばさんに囲まれて少しずつ気持ちが開いていく。
    無理はしないでぼちぼちがんばろうね

  • 下町、おせっかい、人情物、で料理の話。
    気楽に読めて、ほっとする。
    続きも気になる。

  • 三益屋が倒産して、祖母との暮らしが厳しくなり、周りの助けを得て、佐菜は、出張料理人の仕事を始める。
    下町のおせっかいと情の厚さが佐菜を後押しする。
    温かく優しい。

  • 我慢するのと、受け入れるのは違うからね。

  • 江戸の食べ物は いろいろある

  • 【呼ばれたお家でお料理!美味しい新シリーズ】教養ある老舗の隠居のおばあさまと、料理好きだが内気な孫娘。誰にも頼れない二人が、人情と料理と度胸で世の荒波を生きていく!

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