授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

著者 :
  • 明治図書出版
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784189091158

感想・レビュー・書評

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  • 星少ないのは自慢話がすごい鼻につくからです。


    私が読んだのは旧版ですが、内容は変わってるのかなあ?新版と。

    本に取り上げられている法則はまぁ、確かにと思うことが書いてある。普段自分が気にしてることも多いし、その通りだなと。
    若い先生の入門書だったのかもしれないけど、改めて大事なことだなって思えたのでよし。

    ただやっぱりこの、自分達すげえ、唯一無二、新しい扉、勉強してるだろ、法則か運動最高、目覚めてない奴らは目を覚ませ

    的なソレ。苦手だなと思いました。

  • わかりやすくまとめられている

  • 教師として必読書。

    教育の技術、方法は科学的でなければならない。自己流で下手な授業をし、ただ一生懸命というだけで専門職としての資質に欠ける教師が非常に多い。

    本書のヒット内容ベスト3
    ♦︎原則として覚えるべき10カ条。
    ①趣意説明(号令ではなく指示)
    ②一時一事(思いつくまま話してはいけない)
    ③簡明(15秒以内に簡潔に)
    ④全員(聞いていなかったは教師の責任)
    ⑤所時物(場所と時間と物を確保)
    ⑥細分化(発問も漠然とさせずに細分化)
    ⑦空白禁止(何をしていいか分からない時間×)
    ⑧確認(教えっぱなし×。評価とは自分のマズいところを見つけること)
    ⑨個別評定(なぜ良いか、悪いか語れるように)
    ⑩激励(アメとムチは調教、洗脳。教師として×)

    ♦︎教師として成長する条件
    ・子どもを何とかしたいという意思
    ・出来ないのは教師の責任(自分の仕事の責任)
    ・他人の意見を受け入れる懐の深さ
    ・読書、研究会などへの参加(身銭を切る覚悟)
    ・定跡をたくさん学ぶ(先人の知恵を学ぶ)
    科学的な技術を身につけて始めて成長できる。
    【アマ、素人】→【プロ、黒帯】→【名人、達人】

    ♦︎同じ授業を見ても、見る人の技量によって見えるモノは変わる(スポーツや芸術の解説者の存在意義と同じ)。→授業がよく見えている=そこにある技術が分かるということ。見当外れの批評をしている人や、どこでも通用しそうな漠然としたことしか言えないのは恥ずかしい。
     

  • 面白かった。
    ざざっと読めてしまった。
    歯切れの良い文章と、誰よりもやっている感、熱意が伝わってくる。
    TOSSの始まりを初めて知った。
    TOSSについて、私は勘違いしていたかもしれない・・・。

  • (20180407)

  • 私が『「分かりやすい説明」の技術』を読んでいたら、家族がこの本も読んでみたら、と貸してくれた。

    教師の腕を上げるための具体的な法則の本。
    【授業の原則】
    第一条=趣意説明の原則
    第二条=一時一事の原則
    第三条=簡明の原則
    第四条=全員の原則
    第五条=所持物の原則
    第六条=細分化の原則
    第七条=空白禁止の原則
    第八条=確認の原則
    第九条=個別評定の原則
    第十条=激励の原則

    1985年7月初版、2013年1月106版!
    すごいな……あつい。
    異業種だけれど、子どもと接することがあるので、参考になった。
    定石というのは確かに大切。
    TOSS的なものが私の職業に関してもあり、研修の先生が実践に役立つと教えてくれた。
    膨大な量だと敬遠していたけれど、時間を作って目を通してみよう。
    日々実践記録を作成する、というのは半分はできている、と、思う。
    ……思っているだけかもしれないので、職場に行って見直そう。

  • 読まず嫌いでした。装丁が古いからって読まないのはいかんですね。
    わたしが生まれるずっと前に、全員に跳び箱を跳ばせる方法が研究されていたのに、わたしの学校では誰一人できていないだろう。(子どもの体力も時代と共に変わっただろうが。)
    ・「技術」に目覚める
    ・プロの教師
    ・根拠をもって実態を掴む
    授業の原則
    ①趣意説明
    ②一時一事
    ③簡明
    ④全員
    ⑤所持物
    ⑥細分化
    ⑦空白禁止
    ⑧確認
    ⑨個別評定
    10激励
    と、書いているうちに忘れている(°_°)
    何回も読んで力にしていく良書。

  • 教師としての腕を上げるということは、技術を習得することであり、様々な知識を蓄えることであり、世に溢れる茫漠とした観念的なものでは成長できない。自己満足としての心構えばかり固まり、教師としての自尊心ばかりが高まり、結果余計なプライドが胸の内に凝り固まっていってしまう気がする。成長とは具体的な事象の積み重ねであり、決して曖昧模糊とした思い込みのことではないのだと猛省。その成長は、自分自身に新たな世界の切り口を提示してくれるに違いない。もっと違った世界がみたい。

  • 若き実践家の教員としての矜恃と厳しさを感じる。
    プロとして授業の腕を上げることは当然として,それを個人にとどめ置かず,周りにその機運を起こし,公教育を良くしようとする姿勢が読み取れる。
    「教育技術を磨くことは教師にとって当たり前のこと」当時(今も?)の心情主義による批判に対して教育技術の道具的な機能を協調する姿勢がいい。教職志望者は何か自分の型を作っておかないと,就職してから状況の多様さに翻弄される。励めよ若人!

  • 私の原点。何回読んだかはカウントしていないが,100回は読んでいることは間違いない。

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著者プロフィール

1968年東京学芸大学卒業後、東京都大田区立小学校の教師となり、2000年3月に退職。全国の優れた教育技術を集め、教師の共有財産にする「教育技術法則化運動」TOSSを始め、現在もその代表を務める。

「2018年 『発達障害のある子を担任! どんな準備をするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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