兎にも角にも、待ちに待ったとしか言い様のない新刊。(苦笑)
やっと読めて、良かったし、やっぱり好きな話だと思う。
こんなに待たされても。(笑)
折角出てきたイズミがあっさり変身をといてしまうところに
省吾と拓己が離れていた間にそれぞれもがき苦しみながらも
学び成長してきたことが、イズミにも反映されているのだということを
実感させる。
スーパーヒーローがただの完全無欠で全知全能の神ではなく
ひとりの(ふたりの)人間である、とうことだ。
これは、とても大事なことだと思う。
スーパーヒーローを崇める人もいれば、そんなものいらないという人もいる。
それもまた、世界の真実である。
ヒカルたちの気持ちもわかる。
遠く離れた九州で、今迄創りあげてきたものもある。
初めは我儘で嫌いだった聖がすっかり可愛くなって
彼女もまた成長しているのだと思う。
ヒカルの描写やバックグラウンド、件に関しては
多少唐突だと思ったり、チープに感じないでもなかったが
彼女は彼女で、彼女らしくこの先成長していくのだろう。
嵐はあまり、意外なむっつり自己中なところが好きではなく
やはり「おまえのせいだ!」と言いたくなることもあるのだが
省吾が自分のせいだと思いたいらしいのでまぁいい。(笑)
心配していた目については、省吾も拓己も一応回復をみた訳で
そこは一安心。
ただやはり、拓己が縛られる場所がまたひとつ増えたことが
気にかかるのは、みんなが思うことだろう。
優しすぎる。狼として生きて尚、本当に優しい人だと思う。
それが悪い方へではなく、良い方へ進んでいくといいと思った。
風間に関しては…私は別に好きではなかったので(苦笑)
特にショックとかそういったことはなくて
結局こうなる運命だったのか、と諾々と受け止めるばかりな感じで。
今後の如月がどうお供をしていくのか気になります。
この人もまた、たっくんとは違った意味で抱え過ぎる人なので。
静ちゃんがいてくれて初期の頃よりは随分ほっとします。
師隊長の出て来方は中々好きでした。
それぞれがそれぞれのやり方で、それぞれの持ち場で出来ることをする。
現実にはいろんな意味で難しいことだけれど
この話の中の現実ではそれが実現されていて
胸が熱くなる展開で良かったと思います。
次巻も期待。
しているのでできるだけ早めに…お願いします先生。(笑)