- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198602369
感想・レビュー・書評
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きんぎょの夫婦とねこが友達というちょっと不思議なおはなし
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久しぶりに心の奥が小さく揺れたお話でした。
のらねこの心の変化とその葛藤とが、落ち着いた(淡々としたというのでしょうか)文章でつづられます。
どなたかも書かれていましたが、庭の土のシーンは衝撃的で、一種の禁忌に触れてしまったようなそんな感じをうけました。しかし、そのことが、それしかできなかった「ねこ」の思いいをはっきりとはしない「何か」な形で読者に伝えてきてくれるのではないかと思いました。
「中学年」カテゴリに入れましたが、高学年の方がより深くこの作品を読めるのではないでしょうか。 -
ねこはちゃんと食べものをもらっていたので、水槽で飼われている魚には
興味がありません。
それどころか友だちになれたのです。
ある日、魚が一匹水槽から飛び出してしまって、床で苦しそうにしていました。
それを見たねこは、不思議な気持ちがわきあがってきました。
それは、ねこの本能・・・。
このままだと、ねこは友だちである魚を食べてしまうかもしれません。
そうならないために、ねこは魚のいない所に行こうと決心しました。 -
伊東寛
徳間書店 (1995/01)
(BOOKS FOR CHILDREN)
もう何度も読んでいます
大好きなんです
このやわらかい絵と文
でも深い なんかいとしくてジーンとくるのです
ラストのいいこと
登場(動)物がべたべたせずにくっきりしているところも大好きです
もうずいぶん以前の出版ですが大切な本です
≪ この命 頂いてまた 命へと ≫ -
小学生の頃に初めて読書感想文を書いたいろいろ思い出深い本。
本を読んで泣いたのもこれがはじめてで、ねこが泣きながら土を食べるシーンは今でも鮮明に覚えてる。 -
みにぴ 2011.02.05
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かけがえのない友達になることができたねことおさかな。けれど、やがてねこは魚をどうしても食べたくなってしまう自分に気づいてしまい、自分のことが嫌になってしまう。最後は一応、ハッピーエンドといえるのでしょうが、やはりちょっぴり切ない物語。自分自身でもどうしようもない気持ちというものがある、ということを気づかせてくれる本なのではないでしょうか。