- Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198620790
作品紹介・あらすじ
京都。修学旅行でグループ行動をしている、東京から来た七名の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒、小野寺冬葉が失踪し、消息を絶った-。二十年後。三十五歳となり、それぞれの毎日を懸命に生きるグループのメンバーに、過去の亡霊が甦る。「わたしを憶えていますか?」突然、送られてきた冬葉からのメール。運命に導かれて再会した同級生たち。彼らに次々と降りかかる不可解な事件。冬葉は生きているのか?そして、彼女の送るメッセージの意味とは…?「今」を生きるすべての人に贈る、渾身のサスペンスミステリー。
感想・レビュー・書評
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長い小説なのに飽きずに読めた。
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おまえは小野寺冬葉じゃない。
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とても 長くボリュームのある作品なのに 中弛みすることも 飽きさせることもなく ぐいぐいと引き込み 引っ張っていく
読み終わり 本をパラパラとめくれば「長かったな」とは感じるけれど 読んでいる間も 読み終わった今もあっという間だったように感じている
ストーリーに枝葉が多く 結局 本筋とはあまり関係がなかったエピソードがたくさん出てきて 少し混乱したけれど それぞれのキャラクターが 過去に向き合い 再開したかつての友人と向き合って 前に進もうとする姿にとても引き込まれた
理不尽なことも多く 理解できない感情をふりかざすキャラクターには 少し 冷めてしまう場面もあったけれど でも きっと この後 皆それぞれに 人生を歩んでいくんだろうなぁと 納得しての読了
かなりの達成感 -
うん、最後がちょっと激流には惜しかった。途中までの方が激流だった。こまめなどんでん返し。それより、検索したときに月間激流という雑誌が並んだのにびっくりした。そんな雑誌があるんだ。
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読みごたえがありました。
でも、冬葉行方不明の真相が現実味がなくて、腑に落ちませんでした。そんなことってある!?
でも、そんなことがあるのが世の中ですよね…。
実際ニュースでも驚くようなことがたくさん報道されてますし。 -
2016.05.29
とにかく分厚い本だったけど読んだ。次から次へと人物が出るもんだ。あれでは先を読者なりに推測できないわあ•••。しかし、面白かった、短時間で読んだわ。 -
修学旅行中に行方不明になった少女冬葉から、20年ぶりにメールが届く。
何故?彼女は今どこにいるのか?
それを機に、当時行動を共にしていた班のメンバーが集まり、冬葉の失踪の謎を調べ始める。
長かった…
登場人物も多く、混乱しながら読みましたが、面白かったです。
20年という年月に、それぞれがいろいろな生き方をしていて、それがこの長さにつながったのだなと思います。
でも、冬葉の時間は止まったまま。
最後に判明する悲劇には、胸が詰まりました。
多くの事件が盛り込まれ、お腹いっぱいな感じもありました。
それぞれの事件の解決がちょっと中途半端な気がしたのは、私だけかな。 -
中学の修学旅行中にバスから失踪した少女。
20年の時を経てその時自由行動で一緒に京都を旅していた班のメンバーに、いなくなったはずの少女「冬葉」からメールが届く。
途中までは面白くどんどん読めたんですが、いかんせんラストがねぇ…。動機があまりにも私には不可解すぎる。
15歳から35歳までの20年ってものすごく色んな変化のある時期ですよね。なのに同級生たちは段々鮮明に過去の事を思い出していく。あまりにも鮮明なので不自然でした。
中盤までは良かったんだけどなぁ…。
もうちょっと納得のいくラストだったら良かった。 -
内容的には中学校時代のあるグループだった生徒がバスの中から失踪し、消息のつかめぬまま20年の歳月が流れ、急に、その同じグループだった仲間?に「私を憶えていますか?」という失踪者本人からの謎のメッセージが届き、グループ仲間の5人が久しぶりに集い、20年ぶりに失踪事件について考え直し、ついに真相にたどり着いていくという話なのですが、間にグループ仲間それぞれに小さな事件が起こり、それが謎のメッセージと関連性のある話なのかどうか?小さな事件と失踪事件がどう結びついていくのか?というのが、かなり細かく描かれています。
失踪事件の真相は非常に悲しいものですが、同じグループ仲間それぞれの失踪事件以後の人生や失踪事件に対する想いというのが非常に細かく描写されていたと思います。 -
冬葉の失踪の真相は何なのか、全く分からず、ドキドキで早く続きが読みたくて、引き込まれました!!
明かされた真相はちょっと物足りない気がしたけれど…
初読み作家さん。他の作品も読んでみたくなった♪