- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198625405
感想・レビュー・書評
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どうしても3人の女性を殺さなければならない。彼女たちに罪があるわけではない。
そんな「なぜ?」からはじまる石持さん得意の倒叙型のミステリーに見せかけて、うーん、いつもにもまして物語の進行役のくどさが肌に合いません。
人の行為の不整合さや、善悪に対する石持さんの考え方は見えるのですが、シリアルキラー・ミステリーと銘打った作品に合わなかった気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石持作品はいつも動機で躓く。
「扉は閉ざされたまま」も「君の望む死に方」も
主人公は大忙しだ。
今回主人公の後をついて回って、邪魔しまくる、
優佳のような子はいないものの、
何しろ殺さなければならない人数が多い。
そして行動範囲が豪く広い。
殺人犯は頑張らなければならない。
当初考えていたような計画が何度もうまくいくはずもなく、
だんだんグダグダになっていく。
ターゲットに犯人が無条件に信頼されている。
いやそれ以上に恋慕われているのだ。
結局その上に成り立っていた物語。
犯人には、お疲れ様を。
でも。。。。ちょっと馬鹿? -
設定や動機や覚醒とかは納得できないし、ありえそうもない。それを無視して読めば、ハラハラして面白く読める。出てくる地名も馴染みある所なので、尚更親しみがある。
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冤罪被害者支援団体のメンバーが、様々な思惑で殺し殺される話。ほんのわずかな情報から、推理するっていう、石持さん独特の話し運びは出てこない。
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石持さんの作品にしてはそこまでだった。
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いつか読んだ??・・・と思いつつ進む
最後は思っていたのと違ってて -
えらいエロかったw
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謎解きよりもスリルが心に残りました。
刑事視点で見たら全く別の物語になりそう!アルラウネなんて知りませんでした…。
嫌な気分になれるいいミステリです。 -
冤罪被害者支援団体に所属している並木直俊は、同じ団体でカウンセラーを務めている奥村あかねに殺されそうになり、以前から考えていた女性3人の殺害を決意する。あかねが自分を襲ってきたということは、3人のうちいずれかが”覚醒”したからだ。そうさせてしまった責任は自分にもある。だから自分は、命を奪ってでも彼女らを止めなければならない。彼女達はアルラウネなのだから。今夜中に必ず――。
ひと晩で3人を殺さないといけないと考える主人公の思考と行動が延々とつづられている感じで、途中で飽きてきたし、いちいち起こる性衝動の描写に最後はいい加減うんざりした。オチも、「そういう決着しかもうありえないよな~」とかなり早くから予想できるものでそのまんま。”覚醒”というのも現実味なし。よって動機も理解できず。 -
並木の脳裏をそのまま文字にしたような、延々と妄想・想像の記述が続く。
時間にして数時間の出来事をこんなに長く鬱々悶々と書くのは大変だろうななどと余計な気をまわしながら読んだ。
いちおう、シリアルキラー的な筋立てだけど、
描写は、多々出てくるものの、さほどえげつないエログロではない感じ。
動機の甘さは毎度のこと。