ハスの花の精リアン

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631666

作品紹介・あらすじ

湖の小舟の上でひとりで暮らす貧しい漁師のローおじさん。ふしぎなおばあさんからもらった種を植えてみると、見事なハスが生えてきました。そして、ハスのつぼみのなかから、リアンという女の子があらわれ、それから夜ごと、魔法で、ローおじさんの暮らしを助けてくれました。でも、そのうわさを、王の欲ばりな娘が聞きつけ…?泥の中から清らかな花を咲かせるハスをモチーフに、花の精と親切な漁師の優しい絆を描く美しい大型絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年度 6年生 寄贈本 
    親切にしたおばあさんから種をもらった漁師の
    ローおじさんが種を植えると、ハスが生え
    つぼみからリアンという少女が現れます。
    リアンは魔法でおじさんの暮らしを助けます。
    それを聞いた欲張りな王様とお姫様が
    リアンを連れていこうとします。
    リアンとおじさんの運命はどうなるのでしょう?
    美しい絵と優しい二人のお話です。

    2016年度 5年生
    この絵本の絵がとても素敵に描かれてまして…
    子供達の目慣れの一つになれば良いなって思いました。
    お話しで印象づけたり絵本の絵画に印象強く残ったり様々ですが…
    子供達に何かが残ってくれると良いですね。

  • 湖の小舟に住む貧しいローおじさんが見知らぬおばあさんにもらった不思議な種。蒔いてみると、たちまち大きな蓮の花が咲き、中からは魔法の力を持つ妖精リアンが現れます。しかし、噂は欲張りな王の娘まで広まり…。絵がみとれるほど美しい。筆が走る線、滲む幻想的な色使い。中国の不思議な雰囲気を感じます。リアンの優しい顔と勇ましい顔など、人物の表情も豊か。表紙が暗くて手に取りづらいけど、昔話のように読み易いので、低学年から楽しんで欲しいです。

  • チェン・ジャンホン作品、大好きです。
    やや大型の絵本というせいもありますが、
    墨の線と色づかいにぐんとした迫力を感じます。
    けれども雑音がなく、ストーリーとともに静かに、
    深くしみ込んできて…。好きです^^

    エンディングのイラストが日本語出版のために変えられているとか。原版のイラストも見てみたいな。

  • 『ウェン王子とトラ』の著者・翻訳家による新刊絵本。

    小さな船でつつましく暮らすおじいさんが、もらった種。
    やがて美しいハスの花がさき、そこからは花の精が生まれ…。

    水墨画のようなやわらかな線で描かれる心やさしく、慎ましいおじいさんと
    濃厚なタッチで描かれる欲深い皇帝やその娘のコントラストがすごい。
    そして最後の、おじいさんとリアンの、ほんとうに幸せそうな姿!

    素敵な絵本だなあ・・・もちろん文章も。
    読み聞かせしてみたいなあ。

  • 2023.9.8 5-1
    2023.9.11 6-3

  • 貧しい漁師のローおじさんは、嵐の日におばあさんを船で運んてあげました。おばあさんがお礼にくれたハスの種を蒔くと、光る花からリアンという不思議な女の子が現れました。リアンのおかげでローおじさんの船も服もりっぱになり、ごちそうも出てきます。ところが、話を聞きつけた王様のむすめがリアンをほしがり、兵隊たちがリアンをさらいにやってきたのです。中国の伝統的な水墨画の手法で描かれた、力強くもどこか柔らかい色彩の絵本。

    中国出身の作者の作品を初めて読んだのだけれど、プロフィールを見ると、原書はフランス語なのかもしれない。翻訳をした平岡敦さんはフランス語の翻訳家だった。『親指姫』や『金になったお姫様』の話に少し似ているが、貧しくとも正しく生きていれば必ず報われるというメッセージが一番強く感じられた。ローおじさんとリアンのきずなにほっこした。

  • 絵が大きく遠目がきき、お話もしっかりしていて文と絵が対応していてクラスでの読み聞かせに向いています。
    ただ、本が大きいため長時間安定して片手で持つのが難しく、奥のページにある文章が見えません・・・。
    それでも頑張って読み聞かせたい絵本。
    物語は低学年でも大丈夫そうですが、絵の色調が暗めなので中学年以上がいいかな?

  • 優しい漁師のローおじさんが、助けたおばあさんからもらって育てた蓮の中から、不思議な力を持った女の子リアンが誕生する。その力を使って、リアンがローおじさんの生活を助け、ローおじさんの生活はだんだん豊かになっていくが・・。

    優しく欲のないものはその優しさが報われ、我が儘で強欲な者にはその報いがある世界。漁師が穏やかな欲のない人だからこそ成り立った優しい物語なところもまた良い。中国らしい水墨画の世界を思わせるような美しい絵もまた素晴らしい。

  • 湖の小舟の上で一人暮らす漁師のローおじさん。おばあさんからお礼にもらった種を植えたところ、ハスの花が咲き、なんと中から女の子が!女の子は不思議な力で、ローおじさんの暮らしを楽にしてくれたのですが、それを聞きつけた王さまの欲深い娘は・・・。(約7分)

  • 中国はやはり、はすの花なんだね、勧善懲悪がいい~

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著者プロフィール

1963年中国生まれ。画家、絵本作家。北京の美術学校に学び、1987年パリに移住。『この世でいちばんすばらしい馬』で2005年度ドイツ児童図書賞、第56回産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞。他の作品に、『ウェン王子とトラ』『ハスの花の精リアン』『ロンと海からきた漁師』『小さなサンと天の竜』(以上、徳間書店)がある。

「2020年 『ニマと おにばば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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