- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198635367
作品紹介・あらすじ
ある朝、ウィリアムのパパが、「書きたいものがあるので、しばらく家を出ます」という置き手紙をしていなくなった。うちにはウィリアムも妹もエリナもママもいるのに。腹を立てたママが決めたのは、犬を飼うこと。しかも四ひきも!そんなある日、ウィリアムの耳に、犬たちのおしゃべりが聞こえてきて…?犬たちとにぎやかにくらすうち、家族がおたがいに心をひらき、ふたたびきずなを深めていくようすをさわやかに描きます。『のっぽのサラ』(ニューベリー賞)の作者による、ちょっぴりふしぎで心あたたまる家族の物語。小学校低・中学年向け。
感想・レビュー・書評
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大好きだった『のっぽのサラ』の作者と知って、読まねばと。
児童書、それもそう年齢の高い子ではない層を中心に書いているのだけど、しょっぱなから父親が出て行き、母親は半ば衝動的に4匹の犬と1匹の猫を迎える、というなかなかの容赦のなさ。
しかも後になって「家を出たら詩が書けるかと思って…」と父は言うのだけど、もう!お前!!お前!!!
しかし罵倒したくなるのは私が大人だからで、子どもたちは受け止めざるを得ないものを受け止めながら暮らしていく。
それは多数の読者の子どもたちも多かれ少なかれきっとそうで、共感するところだろう。
やって来た犬&猫たちの会話がとてもキュート。
作品自体もユーモアを持って描かれており、子どもへの温かな眼差しの揺るぎなさが良かった。 -
犬がしゃべる設定は面白かったです、でも思考回路というか、脈絡がついていけなくて、流し読みでした。お国柄の違いかな、一度にたくさんの犬猫を引き取るのも、夫婦・親としての在り方も…何かとモヤッと。
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「詩人になる」そういって夫が家を出たら…。ママは保護施設から4匹の犬と一匹の猫を引き取った。子どもが二人、そしてその後もう一人お腹にいることがわかる。 このお話は経済的な困難のない家庭で夫婦関係が危機に陥った場合の子どもの気持ちを描いている。
人間にはできないことを動物たちが助けてくれる。動物たちも施設に入れられた事情は様々だ。個性もある。それぞれに属すべき(守るべき)人間を選ぶ。
現代社会で、男の子が大人になる、父親になるというのは案外大変だ。自分の夢をあきらめなくてもそれができると動物たちが教えてくれた。
主人公の男の子が何に対して不安や悲しみを覚えるのか、本人もうまく言葉にできない、わからない様子が良く書き表されていて、考えさせられる。
ハッピーエンドで終わる物語。
昨年末に『かしこいポリーとまぬけなオオカミ』のページにコメントした者です。
こちらの本もすいさんのご感想から興味を持って読みま...
昨年末に『かしこいポリーとまぬけなオオカミ』のページにコメントした者です。
こちらの本もすいさんのご感想から興味を持って読みました。とても面白かったです!
おっしゃるように子どもへの暖かい眼差しの揺るぎなさが良かったです。
何かを得るために読んだわけではないのに、得るものが大きくて望外の読書体験となりました。
素晴らしい本を読むきっかけをくださり、ありがとうございました!(ご多用のことと存じますのでご返信には及びません!)
優しいお気遣いありがとうございます、しかし嬉しくてまたお返事してしまいます!
わーい、読んで下さってとても嬉しいです!
書...
優しいお気遣いありがとうございます、しかし嬉しくてまたお返事してしまいます!
わーい、読んで下さってとても嬉しいです!
書いている状況はなかなかのシビアさですが、兄妹と、彼らに自分を重ねるだろう読者の子どもたちへは励まされる温かさがありますよね。
あと書き忘れましたが、犬&猫の、どの子が喋ってるかマークも可愛すぎました!
「何かを得るために〜」の一文のお言葉、まさに読書の醍醐味ですね…!
素敵な言葉で表してらして、胸に染みました…!
かえるくんさんの本棚も、楽しみに拝見しております。
今度ともよろしくお願いいたします^^
お返事いただき恐れ入ります!
まさに、励まされる温かさがありました。
社会を形成する一人として子どもたちにできることがあるはずだ...
お返事いただき恐れ入ります!
まさに、励まされる温かさがありました。
社会を形成する一人として子どもたちにできることがあるはずだ、という思いが確信になるような。
犬や猫の顔のマーク可愛かったです!
原作もあったのでしょうか、少し気になります。
そうおっしゃっていただきありがとうございます!とても嬉しいです。
実は、『箱舟に8時集合!』もとても面白そうで注文しました。
楽しみにしています!