ただ一人の幻影 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198637873

作品紹介・あらすじ

遅いデビューながら人気作家となった宮越には、胸に畳んだ青春の思い出があった。花火大会の夜、河原で出会った少女と名乗り合いもせず、寄り添って天空に咲く大輪を見物した思い出である。そんな彼のもとに届いた、追憶の少女の娘からの手紙。やがて宮越は、追憶の少女が夫を殺し、服役中に獄死したと聞かされることに……(「遠い夏」)。一期一会の男女の出会いから謎が立ちのぼる、8編の秀作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 8編の短編から構成されている。どの作品もいい作品だが、個人的にはこの本のタイトルの『ただ一人の幻影』と最後の短編『遠い夏』が好きだ。花火大会のあと、名も知らぬ少女と夜明けまで月を見ながら過ごした青春の一夜。誰にでもある青春の甘酸っぱい記憶が蘇るが・・・

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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