月とコーヒー (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 5923
感想 : 254
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198647728

感想・レビュー・書評

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  • 吉田篤弘さん…あとがきで「月とコーヒーというタイトルは自分が小説を書いていく上での指針となる言葉のひとつ」と。生きていくために必要ではないかもしれないけれど、日常を繰り返していくためになくてはならないもの…また温かいもの、大切にしたいものを頂きました。幾つか気に入った短篇「つづきはまた明日」「冬の少年」「セーターの袖の小さな穴」

    • koalajさん
      m.cafeさん
      初めまして。
      コメントありがとうございます!
      こちらこそ今年もよろしくお願いします。
      吉田篤弘さんの世界、とっても好きです...
      m.cafeさん
      初めまして。
      コメントありがとうございます!
      こちらこそ今年もよろしくお願いします。
      吉田篤弘さんの世界、とっても好きです。
      温かくていいですよね。
      私、m.cafeさんの本棚がすごく好きで、読みたいなぁと思う本がいっぱい。
      これからも参考にさせていただきますね♪
      2022/01/05
    • m.cafeさん
      koalajさん
      koalajさんの本棚におじゃますると、私もほっとします。
      きっと好みが似ているのでしょうね。
      吉田篤弘さん、今年もたくさ...
      koalajさん
      koalajさんの本棚におじゃますると、私もほっとします。
      きっと好みが似ているのでしょうね。
      吉田篤弘さん、今年もたくさん読みたいですね。
      これからも、どうぞよろしくお願いします♪
      2022/01/05
    • koalajさん
      m.cafeさん
      ふふっそうですね♪
      好きなものが似ているのかも。
      こちらこそよろしくお願いします!
      m.cafeさん
      ふふっそうですね♪
      好きなものが似ているのかも。
      こちらこそよろしくお願いします!
      2022/01/05
  • まさに、月夜の就寝前に読むにはぴったりの一冊。
    本を開いた瞬間にその世界へ一気に引き込まれます。
    いろんなシチュエーションの一コマを切り取った短いお話で、とにかく著者の引き出しの多さに驚かされました。独特の設定がとても好みです。
    どの話も主人公に愛着が湧き、続きが気になります…が続きはないのですよね。。
    この作品ですっかり吉田篤弘さんのファンになってしまいました!

  • なんか、いいぞ。
    不思議な空気感。文体。
    決して読みやすい文章ではないのに…。意図しての文体だろう。不思議だ。
    喫茶店でコーヒーを飲みながら読むのにイイ。
    月とコーヒーが必ず出てくる24個の短編集のようだ。まだ3話。
    10ページくらいの短編。星新一みたいな雰囲気もある。
    それぞれの終わり方に余韻がありすぎるようにも感じるけど、余計にそれが想像力をかき立てられる。
    創造的。

    『隣のごちそう』良かったです。人って些細な事で影響し合っていると言う人間関係の機微を感じさせてくれます。

    その後の話もそれぞれの「良さ」があります。

    なんだろう…この世界観…

    人生の選択性…永続性…
    短い文章…哀愁…

    慣れてくると最初に感じた読みにくさを感じなくなった。

    「バナナ会議」面白い。やっぱり、こう言うちょっと突飛な話しが好きなんだなぁ。
    バナナの食べ方の会議をする猿たちって…笑

    あと6話まできた

    なんだろうなぁ。この余韻…
    掻き立てられるわぁ。美術館にいるような…余白感。

    これは…相当好きだぞ。

    「3人の年老いた泥棒」絵本を読んでいるような錯覚を覚える作品。まとまりがあってキレイに完結した作品だ。

    「冬の少年」これもキレイだなぁ。忘れてしまった何かを思い出させてくれる。主人公が感じた感覚を読者もトレース。異常なまでの同期する感覚。

    短編の良さが…スゴすぎる…

    全ての話に「可能性」を感じる…
    その世界の続きをのぞきたい気持ちになると言うか…それと同時に現実世界への可能性も想起され、なんかワクワクしてくる…

    また一人。好きな作家を発見してしまった…

    あと2話まできた。

    「ニ階の虎の絵」なんか…人生において大切な何かを感じさせてくれる…受け継がれるレシピ…不思議なひと工夫。つながり…

    読了。最後の話は、青いインクの話の続編になっていて、この短編集の最後に相応しい話でした。
    著者のあとがきにもあるように、もう終わり?と感じる面もありましたが、それも最初だけの感覚。読んでいくうちに世界観にどっぷり。ただ著者の思惑通りにいつの間にか寝てしまうレベルの作品ではないです。想像力を掻き立てられて、興奮しがち。逆に眠れなくなるのでは笑

    読んだ方へ
    青いインクを万年筆に浸し、何かを書きたくなりますよね〜

    まだ読んでない方へ
    絵本が好きな人、ちょっと変わった不思議な世界観が好きな人にぜったいオススメです

    あと、心が疲れてる人にも良いかも。セラピーのような効果もありそう…

    マジおすすめ!

  • 幻想的で良い。一話一話の長さも程よく読み易い。そしてなにより書体が素晴らしく、内容とマッチしていて言葉にできない快楽をもたらしてくれる。文句なしの星5つ。

  • とても優しい、心温まる物語の詰め合わせです。
    できれば、月夜の晩に、コーヒーを飲みながら1話ずつ読みたいと思っていましたが、夜にカフェインは良くないし、何より本を閉じるのが惜しまれて、一気に読んでしまいました。

  • タイトルも素敵な、余韻が残るショートストーリー集。 
    どんどん読み進めたいというより、ゆっくり読んで味わいたいと思える、少し不思議で、雰囲気のあるお話が集まっている。
    好き嫌いは分かれそうだが、個人的にとても好みだった。

  • ゆっくり時間をかけて、少し間を空けて(予期してはおらず)読了。これといって起伏のあるストーリーではないものの、どれもジワっと染み込んでくる感じ、好きです。「青いインク」もいいけど、「冬の少年」推しです。

  • タイトルと表紙、本のサイズ感に惚れて購入しました。
    そして目次を見ているだけでもワクワクしました。

    一話一話が好きすぎて読み終わってしまうのがもったいない、、と思ってゆっくりゆっくり読みました。短編集でとても読みやすいし、なんだか心地よいお話ばかりでした。絵本のような、遠い国のお話、という感じです。

    特に好きなのは
    「甘くないケーキ」
    「ジョーカーのサンドイッチ」
    「鳴らないオルゴール」
    です。

  • 不思議な読後感。どこか現実離れしつつも、きっとこの世界のどこかにいるのではと思わせるような人が沢山いて、とても好きな作品

  • とても短い物語が、何篇もあって、そしてそれがとても穏やかでいいのです。
    登場する人たちを、想像するのにとても簡単で、、「月とコーヒー」と言う表題もいいです。

著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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