- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198648213
作品紹介・あらすじ
良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。
大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。
だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。
「これから」を、病まないで生きるために。
堀江貴文が満を持して贈る「捨てるため」の本。
時代の寵児から一転した逮捕・収監を経て、令和元年、ついに日本初の民間ロケット打ち上げ実験を成功させた堀江貴文。
その折々にあったのは「捨てること」「持たないこと」を徹底した思考法だった。
もし、自分にある種の強さがあるとすれば、それは「捨てる」ことへの、ためらないのなさかもしれないーー。
幼少期の原体験から東大、ライブドア時代と、久し振りに自身の半生をゼロから振り返った「原点」がここに。
逆境にあっても未来を見据えながら、今を全身全霊で生きる。
そのために、捨てるべきものは何か。持っていなければいけないものは何か。
ライフハック、お金、仕事から人間関係まで、「所有」という概念が溶けたこの時代に最適化して、幸せに生き抜くためのメソッド集。
タイトル題字:堀江貴文
<目次より>
―本当にそれは必要ですか?―
大切なモノを捨てていくことが、本当に大切なモノにアクセスする手段となる。
―所有欲―
「所有」と「獲得」。この2つは似て非なるものだ。決して混同してはならない。
―プライド―
辛く苦しいときに、どう対処するか。あえてピエロになるという選択。
―誰かのせい―
自己否定の連続こそが強いアイデンティティを育てる。他人のせいにしても、あなたの未来は開けない。
―人間関係―
ステージごとに人間関係はリセットする。しがみついているのは、むしろあなたの方かもしれない。
―愛着―
根拠のない「愛」とか、ましてや「縁起」とか(笑)。全部捨てて何が悪いのか?
―結婚―
ひとりきりは寂しかった。でも、自分で「捨てる」と決めたから後悔はしない。
―家―
それは家族のため? 自分のため? 全部、違う。あなたは刷りこまれているだけだ。
―家財一式―
収監という「強制断捨離」。何もない部屋で感じたのはすがすがしさだった。
―分かち合うこと―
独占ではなく共有。体験は共有することで楽しみのバリエーションが広がる。
―持ち物と思い出―
思い出を捨てられない人はヒマなだけだ。場所はおろか時間まで取られてタチが悪すぎる。
―嫌な仕事―
辞められない理由はなんだろう。安心感? 安定感? 嘘だ。〝損切り〟に臆病になっているのだ。
―好奇心―
誰からも奪われることがない自分だけの人生の相棒が「捨てるもの」を最適化する。
感想・レビュー・書評
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ホリエモンらしいなかなかアクの強い内容。
家族や友人さえも捨てる…。
自分には真似出来ないが、全てを捨てても自分のやりたい事を貫く…これくらいの信念がないとなかなか人は成功出来ないのかも。
あまり同調できる内容ではないが、なるほど感はあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何かを「捨てる」ことについて、堀江貴文の人生と共に書かれた一冊。捨てた結果、何が得られたのか。非常に読みやすく、堀江貴文の過去も分かる。とにかく思うことは「考え方が根本的に違う。」ということ。著書の「捨てる」の捉え方は我々のただ断捨離するということではない、モノも人も、そして、自分自身も、「捨てる」ことで得られる大きな充実感をこの本で実感して欲しい。
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当たり前のことを、当たり前のように書いている本。堀江さん自身も当たり前すぎて、なぜ理解できないかがわからないような雰囲気の中、出版社の意向で出版されたのだとうなという感じ。彼でしか語れない刑務所の話は重い。
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成長のためには、今までの価値観を乗り越える(捨てる、手放す)ことが不可欠だが、人間は恐れからそれがなかなかできない。
この内容は、最近読んだリーダーシップに関する本(なぜ人と組織は変われないのか、なぜ弱さを見せ合える組織が強いのか)と通じるところがあり興味深かった。
恐れを自覚し、これまでの自分の価値観を手放して、新しい自分へと発達していく具体的な事例として面白かった。 -
堀江貴文という著者の本はいくらか読んでみて、テレビ全盛期のころの印象を照らし合わせてもまだまだ彼のことを知りえないし、いろんな以外さがこの本でも見つけることができて少し面白かった。
もちろん大賛成と相槌をうちたくなるような意見、例えば戸籍制度の廃止。家に入るとか家族の失態を他の家族のメンバーが責任を負うなんてのは江戸時代ではないのだからといいたい。家族や一族の絆が強いのかと思えるような制度だが、ふたを開ければそんなことはない。女性で結婚し、苗字が変わればその戸籍から追い出される。私は、外国人と結婚したので日本の姓を持つことを決めたのだが、日本人と結婚した人は夫の姓を選ばなければ結婚できない人もいて本当にかわいそう。将来もし子供ができても日本では子供は私の姓しか選べない。なんて窮屈なんだろう。
大反対といわざるおえない意見もいくつかあった。例えば、留学は無意味という発言。もちろん日本でだって外国人と付き合ったりオンラインで語学を向上させることは十分にできるでしょう。しかし、留学をして自分とまるでかかわりのない人物と文化を肌で感じることはできるのだろうか?外国人と付き合ったらその相手を通しての偏った文化しか学べないのではないだろうか?私でさえも、夫の意見をよく聞く中で他人と話していて自分が夫よりの考えに侵食されているなというのが分かるからだ。
他には、できちゃった婚をした中でそれを失敗といっていること、だから愛情は生まれなくて当然といっていることに愕然とした。人間はものではないのだから感情もある。彼の息子が大人になって実の父親にこんなことを言われているとしったらどう思うのだろう。金銭的な責任なんてのは当然であってわざわざ言うことでもなんでもない。
他にも持ち家のせいで動きが遅くなるなんてのもあるが、それはどうか?不動産は大事なインベストメントで、私自身アメリカでは7-8回も住所が変わっている。持ち家であっても賃貸であってもかわらない。むしろ、賃貸は縛りがあったりでそっちのほうがやっかいだ。
最後に、こんなに賛成反対の意見が私の中で出てきたが、私は著者の本が好きだ。なんというか意見が完結であってはっきりしている。彼の性格が如実にでているのでしょうね。外国に住んでいてたまに孤独を感じて生きているが、彼の言うところの私はまだまだやりたいこと不足なのだろう。もっともっともくもくとやっていこうと思う。 -
極端な部分も多々あるが、納得する部分もあり。
ひねくれ者の印象だが、案外可愛い部分もあるんだなと思った。 -
2020.3/1
物だけかと思いきや、人間関係に関しても記載
何を持っているかでなく、何をしたいか
捨てていけない物は、時間と好奇心
時間は命
効率、共感のために、所有でなく、共有
捨てられないのは損切りのためらい
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彼の生き方は、実にスマートだな、と改めて思った。捨てるとか、断捨離するとかいう表現だと、強く聞こえてくるけど、いわば整理するのと同じ。生きててそういった場面には、必ず直面すると思う。ホリエモンみたいに、潔く断捨離できると、生き方も取り巻く環境もかなり変わってくるんだろうな。