階段ランナー (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198653354

作品紹介・あらすじ

挑んだ階段総数   
3500段超え       
ゴールは京都駅大階段!


一段上がるたびに、
違う景色が見えてくる!

青春真っただ中にいる人
そして青春を懐かしむ人にも
まだ先に進めると思わせてくれる。
(あおい書店富士店 鈴木裕里)
 

若きふたりの姿には、
まぶしいほどの希望とともに
未来は切り開けると
信じさせてくれる力がある。
(本の森セルバ ブランチ岡山店 横田かおり)

家族のトラブルで水泳部を退部した奥貫広夢。
卓球全日本選手権で突然、
体の異変に見舞われた三上瑠衣。
高校二年生の二人は
それぞれに悩みを抱えていた。
前向きになるきっかけを作ってくれたのは
階段との出会いだ。
「決意の階段」「勝負の階段」
「あきらめない階段」――。
社会科教師、高桑がブログで紹介する記事を
読むうちに、二人は階段に魅了されていく。
ある日、高桑から
「京都駅大階段駈け上り大会」
の存在を教えられる。
171段をチームでダッシュする
タイムアタック戦だ!

感想・レビュー・書評

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  • 「JR京都駅ビル大階段駈け上がり大会」から着想 作家・吉野万理子が語る“階段”をテーマにした青春小説の魅力 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/725845

    I k o m a S a c h i k o _ i l l u s t r a t i o n p o r t f o l i o
    https://coconatz.com/

    階段ランナー - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/book/b598796.html

  • 京都の駅ビルの大階段は知らなかった。
    登場する階段は実際にあるそうなので、知らない階段はいちいちサーチして時間がかかってしまった。

    物語は辛い部分もあるが、爽やかさが上回り良かった。
    物語の終わり方も良かったと思います。

  • 横浜の受験を控えた高3の広夢と瑠衣。あまり接点が無かった二人だったが、家の事情で退職したタクワン先生を通じて徐々に仲間になっていく。学外のクラブで卓球をしていいる瑠衣、ある事情で母親と二人暮らしの広夢。写真好きの山本を巻き込み、タクワン先生とともに京都駅大階段駆け上がり大会への出場を目指すことになる。
    こう書くと、新種のスポコンものかしらと思うけれどさわやかな高校生恋愛ストーリーだった。広夢の抱える家庭事情はインパクトが強いし、瑠衣の卓球事情もなかなかだったが、全体的な印象は、さわやか!

    つい先日京都へ行っていたのだが、行く前に読んでいたら絶対大階段見に行ったのに残念!!

  • スポ根モノの終わり方パターンとして、ゴールと共に終わるのと後日談付きのがある。本書は前者だったけど、後日談がむしろ気になるのでは?何でも読者に委ねれば良いというわけではない。

  • 高校生が階段に出会い京都駅大階段駈け上り大会に出る話。高校生トリオが徐々に仲良くなるの可愛いしずっと3人の絡みが見てたくなる。そして階段大会ほんまにあるんね!京都駅の大階段よく行ってたのに全然知らんかった、大会見てみたい。爽やかな読了感ですごいよかった。

  • 悩みながら、大人たちに振り回されつつも、
    前向きに頑張る高校生二人の姿に胸打たれる。

    京都の実家で塾の後継者になった元教師から、
    京都駅の「大階段駆け上がり」のチームになることに。
    (実際にあるイベント)
    ネットで画像を見ると、すごい迫力で、イルミネーションも綺麗!

  • 二人の高校生、広夢と瑠衣が交互に綴る形で展開する物語。広夢は母親の問題に巻き込まれ、かたや瑠衣は卓球の選手生命が危うくなり、互いに苦境に立たされているという共通点がある。本作の舞台である横浜、鎌倉などの風景描写が細かく、彼らのおかれた状況もリアルである。自分も神奈川出身で卓球経験があることから、ほとんどその場にいる気分だった。

    途中までは正直読むのが辛かった。広夢のおかれた状況は、おそらく当人でないと理解できないたぐいのものだ。周囲の人々が優しいからこそ、かえって悟られないようにしている姿が胸に迫ってくる。瑠衣と紅里先輩との関係はよく理解できた。レベルは全然違うが自分にもそういう存在がいて、後になって気づいたことがいくつかあった。瑠衣が卓球以外にも夢中になれることに出会ったのは幸運だったと思う。

    ラストはあれれ~と思ったが気持ちよかったな。

  • 吉野万理子さん、やっぱりスポーツ絡んだ方が面白い。今回は階段登り競技なんだけど、前作の強制終了~や卓球の要素も取り混ぜつつ、メジャーじやないスポーツを楽しめた。横浜メインのお話なので、土地勘や景色思い描きながら読みました。京都駅は行ったことないんだよね。
    吉野万理子さん、お相撲が好きらしいので、そのうち子どもでも楽しく読めるお相撲小説書いて欲しいです。

  • 階段というと登るのが疲れるような、面倒な印象があったがこの本の階段と絡み合った展開は陰の部分も見せつつ明るく爽やかな美しさがあって階段に対する印象が変わる気持ちいい終わり方だった。

  • 平屋住まいのせいか、小さい頃から階段が苦手。
    特に下りは足元を見ずには歩けないし、手すりのなるべく近くで、いざとなったらすぐ手すりが掴めるようにして降りていく私。
    学生時代部活や体育で階段登り降りダッシュなんてあった時はドキドキだった。
    背表紙のタイトルを見てそんなことを思い出したけど
    階段ラン(下りではなく駆け上がり)自体がメインではなく
    そこに至るまでのとある高校生達の物語だった。
    おいおいそりゃないぜ❗な人物も出てくるし
    それぞれ悩みを抱えてはいるけれど
    そこから皆自らの足で駆け上がろうとしている様が良かった。
    [図書館·初読·3月2日読了]

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著者プロフィール

神奈川県出身。2005年『秋の大三角』で新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『劇団6年2組』で第29回うつのみやこども賞受賞。作品に、『チームふたり』からはじまる「チーム」シリーズなど多数。

「2014年 『新装版 チームシリーズ 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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