- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198923808
作品紹介・あらすじ
呂后の凄惨きわまる復讐劇と貪婪な権力欲の時代を経て、漢朝は武帝のもとに絶対君主としての皇帝権を確立。経済は活発化し儒教道徳を核にした支配により、天下は久々の安定を見る。中国そのものの代名詞となった漢の堂々たる百年間の歴史。
感想・レビュー・書評
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徳間文庫 史記 全8巻の第5巻。副題は「権力の構造」。第5巻は「呂后本紀」からとった、冒頭の「? 女傑君臨」が強烈である。後半は司馬遷の現代にあたる武帝の時代まで、漢の百年間の歴史を収録。
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漢が安定してからの政治闘争を描く。どこかの上場企業の内情と同様、醜悪があるものの、骨のある人物も多く、彼らの思考を垣間見るだけでなかなか意味深い。しかし、いつの時代にも糞みたいなやつは生きているのね。
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漢の安定期となったころの時代となる。
さまざまな人物の政治手腕、戦闘手腕、考え方生き方をみていくのが楽しい。
しかし、武官も文官も高官となると、志や初心を忘れ分不相応の考えを抱いてしまう例が何と多いことか。
でも、李広の話は良かった。 -
前漢武帝期狙いで買った。満足!
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この巻は、高祖が漢を平定後、平和な世の中となったときに起こる人間模様について記されている。史記で面白いのは1巻であるが、本当に現在に通じるのはこの巻ではないだろうか。平和で皇帝がいて、この皇帝をどう操るかが、生きていくうえでの重要事項となため、充分自分に身の回りで利用できる。