- Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198923952
作品紹介・あらすじ
政治家・軍人・学者から市井の人物にいたるまで個人の伝記を述べた"列伝"を中心に、人間の様々な生き方を見る一巻。従来紹介されることの少なかった「遊侠列伝」「刺客列伝」「循吏列伝」「滑稽列伝」「貨殖列伝」「外戚世家」などを中心として訳出。
感想・レビュー・書評
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徳間文庫 史記 全8巻の第6巻。副題は「歴史の底流」。第6巻は「? 人間のきずな」 「七、人間理解のむずかしさ 鄒陽の上申書」の項目が抜群に面白かった。
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史記は、本紀と列伝からなる。このため紀伝体とよばれる。この本は列伝の中で紹介されている人物にスポットを当てている。かなり濃いキャラクタぞろいで面白い。
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この巻では特に「貨殖列伝」に興味がわいた。経済、経済人のことを扱った列伝である。
ただ単に「富」について書いているわけではなく、庶民や官僚の徳を高めたり、争いをなくしたり、人びとが楽しい生活を送るには、経済の正しい活性化が必要だと説いている。
「史記」という歴史書が、このようなことまで記しているとは知らなかった。
正しい経済の活性化が世の中に必要不可欠であることがよく理解できる。 -
滑稽列伝の東方朔の事が読みたかったのに載ってなかったのが残念でした…orz
それだけが無念すぎるので☆4つでw
遊俠の世界は触れた事がなかったので、学ぶところが大きかった。 -
1巻〜5巻とちがって歴史を順追って解説するのではなく、時期に関係なくテーマに沿って歴史を解説する。いままで読んだ6巻の中で一番面白いと思う。史記の要点がぎっしり詰まっているとおもわれる。これ1冊だけでも充分面白い。