激流 下 (徳間文庫 し 22-7)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 2028
感想 : 210
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198929442

感想・レビュー・書評

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  • 続きが気になって、下巻もあっという間に読みきってしまった。

    柴田作品には、絵に描いたように分りやすい身勝手な人物が登場する。本書にも何人か出てきた。
    身勝手、我儘、自己チュー、エゴイズム‥‥ことばはいろいろあるけど、それが人類最大の罪なのかもしれない‥‥と思わされた。

  • 下巻も飽きずに一気に読み進められます。

    後半は、繋がりそうで繋がらない手がかりに、もどかしさを感じつつ、ついに事件の真相がわかる期待感と、この長作を読み終えてしまうという寂しい気持ちでいっぱい。

    最終章を読む前にはちょっと緊張してしまったぐらいハマります。

    …が、しかし。
    オチがあっけなさすぎて、
    私の好みでなかったのが残念。

    事件解決までのメインストーリーの他にも、
    それぞれの登場人物の生活模様も興味深くておすすめです。

  • う~ん………。

    夢中になって読んだ。先が気になって仕方がないから。途中で読むのを止めたら気分が悪くなりそうだから。寸暇を惜しんで読み続けた。

    …けれども、読了してみると(いや、途中から既に)、不思議なくらいこの物語に魅力を感じられない。

    複雑に絡み合ったストーリーを破綻なくまとめる手腕は見事としか言いようがないし……。
    読み手の予想を裏切り続ける、目まぐるしい展開も、良い意味で期待を裏切ってくれるしワクワクさせてもくれた。

    …なのに、何故?

    ●説明的すぎる台詞回し。
    ●若干都合のよすぎる展開や“新発見”。
    ●鼻白む表現………登場人物たちが非現実的な思いつきを自ら否定する際の台詞「小説の中ならばいざ知らず」………普通の生活してる人間ならばそこで“小説”は浮かばない→“映画”または“マンガ”なら分かるけど。
    ●全てが繋がるのかと思いきや、完全に“捨て石”にされてあっさり解決されてしまった無関係の2つの事件に、アンフェアさを感じる。
    ●全く必要の無い恋模様の描写。(サンクマの方だけならば認めるけど:笑)



    …突っ込みドコロ満載、不満続出…。下巻の序盤から↑なような不満が続出しているのにもかかわらず、読むのを止められずに最後まで一気に読まされてしまった、とても不思議な作品。

    柴田よしきは、これの前に2作読み、どちらも割りと好きだったんだけどな…。たまたまコレが自分に合わなかっただけなのか?

    2012.01.25.了。古

  • なんだろ、途中で高速読みにシフトするほどではないものの、会話部分が普通の小説とは逆にブレーキの役割をしてた感じで、自分としては読むのに時間がかかった。

  • 黒幕が明らかになるまで、ページをめくる手が止まらない。

  • 上巻で広げた伏線を次々と回収してゆくのだが、
    出来過ぎの偶然が多く無理があるように思う。
    ミステリーではなく、ヒューマンドラマとしてなら面白かった。

    結果的に犯人では無いが、キーパーソンの登場が遅過ぎる。
    これはもはや反則と言えるのでは?
    上巻を読みながらの犯人探しの推理は何だったのか...。

    • hs19501112さん
      【結果的に犯人では無いが、キーパーソンの登場が遅過ぎる。】


      ですよね(笑)
      【結果的に犯人では無いが、キーパーソンの登場が遅過ぎる。】


      ですよね(笑)
      2013/09/05
  • う~~~ん・・・
    なんか、中途半端感が・・・。

    20年っていう時間を飛び越えての
    壮大なミステリーのはずなんだけど、
    なんていうのかな、
    点が点としてしか存在してないというか、
    絡み合ってないというか。

    え、そんなただの偶然でした、
    で終わっちゃったら、
    伏線でもなければ面白みもないじゃないっていう。

    柴田さんの作品は、
    そういうとこしっかりしてるという印象が強かっただけに、
    なんか余計残念な感じが残ってしまった。

    む~ん。

  • 20年前の修学旅行で行方不明になった同級生からメールが届き
    そのメールと、自分たちのまわりで起きる事件の関係を探る、という話の下巻。

    下巻の前半までは事件が続いて
    中盤になってやっと少しずついろんなことが明らかになっていく。

    ただ、ちょっと唐突。
    今まではなんだったんだ、という感じで拍子ぬけ。

  • Kindleにて読了。
    20年前に修学旅行中に失踪した女子中学生。
    同じ班だった6人に不可解な事件が起こる。
    中には『覚えてますか?』という不気味なメールも。
    彼女に何があったのか?彼女の失踪に自分達に責任はあるのか?

    上下巻2冊で長編となりますが…
    一体何が起こってるの???と気になり、ガンガンと読み進められます。
    また、章によって主人公というか視点も変わるので、飽きがこなく面白い!
    楽しく読ませていただきました。

  • 中学時代の修学旅行で同じ班になった7人の男女
    京都旅行のグループ行動中に一人の女子生徒が忽然と姿を消した
    捜索を行うも消息はつかめない
    その失踪事件を自分の心の中の傷として抱え、20年が経過しそれぞれの人生を歩んでいる彼らに失踪した女性とから突然のメールが届く
    「私を覚えていますか・・・」

    誰が何の目的で・・・
    35才の彼らは私生活でも様々な悩みを抱えながらメールの謎を解き明かそうとするが、彼らの周りでは次々と不可解な事が・・・
    女学生は生きているのか???

    結末部分が少し私の好みではありませんが、「じゃあどうだったら良いの」と聞かれると困ってしまう。。。

    登場人物のキャラクター設定が非常にハッキリしていて場面の展開も早く900頁の長編ですがスラスラ読めました。

著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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