痣 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 1987
感想 : 174
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198944063

作品紹介・あらすじ

奥多摩分署管内で、全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。二週間後に刑事を辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷似していたのだ! 何かの予兆? 真壁を引き止めるかのように、次々と起きる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ? 俺を挑発するのか――。過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかになる!

感想・レビュー・書評

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  • 退職を2週間後に控えた、新婚の妻を殺された過去を持つ一人の刑事。出勤最終日、平和な山間の勤務地に猟奇的な殺人事件が発生する。間もなく、2件目の殺人事件が続く。彼は、何れの事件も、妻の事件から挑戦的なメッセージを感じる。
    過去の保険金殺人事件、その家族の凄惨なリンチ事件と、現在起こりつつある複数の殺人事件が交錯します。それぞれの事象が印象的でわかりやすく、込み入った人間関係もスムーズに読み込めます。話の流れが上手いのかな。真相にたどり着くまでの、刑事さん達のそれぞれの事情がよく練られているなと思いました。

    • みんみんさん
      読んだのに内容が全然思い出せない(*_*)
      読んだのに内容が全然思い出せない(*_*)
      2023/02/03
    • ゆーき本さん
      井岡瞬さんの作品は「代償」のたつや親子がクズすぎて それ以来 読んでいないかも…です。たしか次男が「本性」を持っていたような。あれ?読んだよ...
      井岡瞬さんの作品は「代償」のたつや親子がクズすぎて それ以来 読んでいないかも…です。たしか次男が「本性」を持っていたような。あれ?読んだような…。「痣」も面白そうですね。
      2023/02/04
    • おびのりさん
      おはようございます。
      みんみんさん、ゆーき本さん。
      人気作のようなので、読んどくかー。と思って。
      面白く読みましたけど、警察バディ物で猟奇的...
      おはようございます。
      みんみんさん、ゆーき本さん。
      人気作のようなので、読んどくかー。と思って。
      面白く読みましたけど、警察バディ物で猟奇的殺人とくると、個性を出すのは難しいですよね。
      この作品については、犯人像ありきという感じかな。乗りかかった本なので、続きも読もうかなと思います。
      2023/02/04
  • これぞ刑事モノって作品!!

    面白かったです
    ●読みやすく、ストーリー展開がそこまで ひっくりかえったりしない
    ●犯人の動機や、それに関係する事件も残酷なわりに 内容がなく【そんなことで?】って内容

    しかしその描写が逆にリアルさを感じる…
    小説的に「もっとこうじゃないの?」って意見も言うかたもいるとは思いますが

    現実の事件は
    たかだか そんな事で?って事で起きると自分は思います

  • 面白かった。背表紙の作品説明がとても纏まっており、中々の所までレールが一直線に引かれていたのでよく言えば「読みやすそう」、悪く言えば「単純そう」、のイメージで読み始めた。

    確かにレールに沿った一本道を走っていくのだが、これがまぁ山を登り谷を降り、時には砂利道を進み大きなカーブがこれでもかと続く 助手席で居眠りを許さない様な荒道だ。その先の目的地に進めば進むほど興味と期待が膨らんでいく様に手を止める事が出来ない。

    内容は省くが、初めから完成されたバディでは無く、互いの気持ちに温度差のある真壁と宮下が「相方」に変化していく姿が魅力的だ。

    【以降 微ネタバレ】



    シャワーヘッドでお腹が痛くなりホースで胃液が込み上げシャンプーでネタ切れを感じた。となると千夏さんはドコにナニの予定...(以下略)

  • 初めての伊岡瞬さん作品。
    主人公の過去と凄惨な事件は読んでいて心が痛くなったけれど、先が気になって引き込まれ、一気に読んでしまった。

    最初はやる気のなかった主人公:真壁が次第にかつての呼び名「野良犬」のように動き回り、犯人と真相に迫る過程はドキドキした!

    終盤、犯人が分かり動機も明らかになって驚きの連続!失われた命はどうあがいても戻らないから悲しい。
    いろんな出来事が複雑に絡み合っていて、主人公だけでなく登場人物それぞれの気持ちや置かれた立場にも注目しながら読むとより深い物語だと思う。

    個人的に真壁の相棒:宮下のキャラがお気に入りで、上司に怒られ泣きそうになりながらも大食いは変わらず必死に真壁についていこうとする感じは憎めないし、物語が進むにつれての真壁とのバディ感や成長がみられるのがほっこりしたし、応援したくなった。

  • 初伊岡作品。「痣」という不気味なタイトル通り凄惨な死体が次々と出てくる。主人公は妻を殺されて真の犯人を捜すべく警察を退職しようとしている真壁刑事。退職前に最後の出社となる日に事件が起きる。最初は退職なので身が入らないが、次々と現れる死体からは殺された妻に関係するものが出てくる。これにタイトルも絡んでくる。最初は人の目も見られない相棒の宮下刑事がどんどん成長して行く。最後に犯人に辿り着くと意外な犯人に驚いてしまう。最後の犯行も、なぜこの人を襲うのだろうかとか、なぜそれを真壁刑事は察しれたのか、とか、助けに来た人もなぜ来れたのか、数々の疑問はあるが、兎に角、矢継ぎ早の展開にあっという間に読んでしまった。真壁と宮下のコンビ作品はまだあるようなので、楽しみ。

  • 面白かった!
    一気読みしてしまった!もうGWやから寝不足でも何とかなる^^;
    奥さん殺され死人のようになっている真壁刑事。場所も捜査一課から僻地へ。
    もう辞めよとしてるところに、冷凍にされた全裸女性が発見される。
    その遺体には!奥さんとの関連性が!
    奥さん殺したの事件は解決したはずやのに!今まで、死人のような真壁さんが、かつての通称「野良犬」に戻る!
    いっぱい殺されるけど、その関連性が、かなり遠回しで、難しい。でも、ドキドキや!
    一癖も二癖もある捜査一課の面々、更に主人公真壁さんと相棒の宮下さん!なかなかでした。

    PS
    真壁さんは、前に読んだ「悪寒」でも出てた。ちょい役やったけど。別にどっちから読んでも問題なし。

  • レビューを読んだときは、あまり評価は良くなかったので、どうかなーと思いながら読み始めたけど、とても面白かった。テンポよく話が進み、文章は読みやすい。登場人物もさほど多くないし、難解な表現もないので疲れることなく読了。
    内容としては、それほど斬新な展開やトリックがあるわけではなく平凡と言えば平凡な内容であったけれど、私は終盤まで犯人の予想もつかなかったし面白かった。
    ドラマとか映像化したら面白くなりそうな話。

  • 再び伊岡さん^^

    警察小説は特に登場人物の関係性が把握に時間かかっちゃう私には、相関図欲しくなります。今度から手書きして読もうかな笑

    なんでだろ?という謎がずっーと最後まで続きます。
    真壁と宮下の関係にホッコリ。
    クローバー行きたい!笑


    以下、微量ネタバレ!?
    え?こんな事が動機で?えー?みたいな感想でしたし、赦せない。
    でもきっと犯罪って、動機が理解出来ないものも多々あるんだろうなと。

  • 代償→悪寒からの痣と伊岡瞬3連読。

    悪寒で登場した、妻を殺された真壁刑事が主人公で、妻と同じ痣をつけられた被害者の連続殺人事件を追うというサイコミステリー。

    またもや一気読みで1日で読了。

    真壁刑事の移り変わる心情の変化や、師弟コンビの宮下刑事とのやりとりなど本作も読み応えがあった。

    強いて言えば、終盤目まぐるしく展開していくのだが、ラストはもう少しどんでん返し感が私は欲しかった。

  • すっかり伊岡瞬にはまっております。
    やはりこの方の小説面白いな〜。

    「悪寒」にも登場した真壁刑事の壮絶な過去の物語。事件の謎の吸引力が高く、ミステリとしてとても面白かった。犯人の動機は胸糞悪く後味は悪いですが、真壁と宮下コンビにすっかり愛着がわいているので読後感は良かった。
    伊岡瞬、次はどの作品を読もうかな〜。

    • なんなんさん
      あささん、突然のコメント失礼します。
      伊岡さん、ハマりますよね、めっちゃ面白いですよねー共感です(^^)

      なんかいつの間にか、ブクログの自...
      あささん、突然のコメント失礼します。
      伊岡さん、ハマりますよね、めっちゃ面白いですよねー共感です(^^)

      なんかいつの間にか、ブクログの自分の読んだ作家一位になってしまいました笑

      ところどころにクスクスと笑いを与える文章も天才だと思います、伊岡さん。Twitterのつぶやきも面白いです!
      2022/08/04
    • あささん
      なんなんさん、
      コメント嬉しいです!
      伊岡さん、すっかりはまってしまったのですが、じゃあ次はどの作品だろう?と悩んでいたところ、なんなんさん...
      なんなんさん、
      コメント嬉しいです!
      伊岡さん、すっかりはまってしまったのですが、じゃあ次はどの作品だろう?と悩んでいたところ、なんなんさんの本棚にお邪魔して、次は「祈り」と「いつか、虹のむこうへ」だ!!となりました(^o^)いつも参考にさせてもらってます♪

      Twitter見たことなかったので、覗いてみます。

      ありがとうございます^^!!
      2022/08/05
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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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