- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198944469
作品紹介・あらすじ
密室、容疑者全員アリバイ持ち――「不可能」犯罪を専門に捜査する巻き毛の男、御殿場倒。ダイイングメッセージ、奇妙な遺留品――「不可解」な事件の解明を得意とするスーツの男、片無氷雨。相棒だけどライバル(?)なふたりが経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」には、今日も珍妙な依頼が舞い込む……。新時代の本格ミステリ作家が贈るダブル探偵物語、開幕!(解説:杉江松恋)
感想・レビュー・書評
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不可能専門/不可解専門、キュートな探偵が大活躍! 気軽に楽しめる一冊 #ノッキンオン・ロックドドア
まるでアニメから飛び出してきたような探偵二人組が、様々な事件を解決していくミステリー短編集。
ミステリー好きにはたまらないトリックが満載。
しかもどの短編も読者を楽しませる謎解き手口が上手で、すっかり作者の仕掛けたパズルに夢中になっちゃう。手軽に本格ミステリーを楽しめる良作ですね。
例によって青崎先生のキャラクターは可愛すぎますよ。
不可能専門、不可解専門という二人の探偵、女子高生のメイド、キレキレの女刑事。
いちいちセリフも気が効いてるし、こんなの楽しくてしょうがないってば。
カジュアルに読める一冊なので、ミステリー初心者にもおすすめできる作品ですね。
■ノッキンオン・ロックドドア
最初に提示される謎が魅力的過ぎる、まず読者に読ませるのが上手。
しかも『ノッキンオン・ロックドドア』というタイトル名と、本ストーリーとが繋がっていてGOOD
■髪の短くなった死体
面白い!★5
めっちゃ出来の良いミステリー、短編にも関わらず良くぞここまで組み立てた!
■ダイヤルWを廻せ!
シンプルかつ大胆。物語の展開がミステリー好きにはたまらない作品。
■チープ・トリック
実現不可能な狙撃に関するミステリー。
割と想像しやすいトリックでしたが、プラスアルファの理由付けがウマイ。
■いわゆる一つの雪密室
でたよ、雪の足跡。もちろん被害者の足跡ひとつしかない。
作者の楽しんで書いてる感じが好き。
■十円玉が少なすぎる
五十円玉二十枚の謎を思い出させる、硬貨に関するミステリー。
ちょっとした身近な日常の謎から、一本のミステリーに仕立てる腕はさすが。
■限りなく確実な毒殺
これも王道ミステリーのオマージュ。
シンプルながらも解法の納得性が高く素晴らしい。
続編も気になる本作、彼らと仲間たちがどうなっていくのか、楽しみなシリーズでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラマをちらっと観たことがある程度の知識で読み始めました。
時間かかったなぁ。
自分がまだ読書に没頭できないんでしょうね。
なかなか頭に入らなくて。
松村北斗はイメージ◎
西畑大吾はイメージ△
次巻はサクッと読むこと目標!! -
トリックを暴く楽しみを存分に味わえる短編7つでした。
(私の選書が偏っているからかもしれないが)犯行の動機よりもどういうトリックで犯行に及んだのかに重きを置いているミステリは珍しいと思うんですよねぇ。
久しぶりにトリックが暴かれる面白さを堪能できました。
ルービックキューブの6面がきれいに揃ったかのスッキリ感!(揃えたことはないのですが。汗)
「整う」とはまさにこの事。この爽快感が味わえます。
1編が短いので隙間時間を活用して読めるのもポイント高いです。
登場人物のキャラがみんな濃くて、ちょっとラノベっぽいノリ。
ドラマ化したようですが、映像化しやすいし帯に映っていたメンズが主人公二人と考えると、確かに映像映えしそうです。
実は帯に載っていたメンズ二人に魅せられて本を買ってしまった、というのもある。
(アマプラに登場したら見てみたい)
そして、この本に親近感が沸いたのには他にも理由がありまして。
登場人物の一人、穿地警部補(主人公二人のライバルとも仲間とも言える人物)は事件現場で常に駄菓子を食べているキャラなのですが。(こういうところがラノベっぽい。笑)
その駄菓子がうちの子どもたちが普段食べているのと一緒!(共通点があると親近感沸きますよね!)
シャンペンサイダー餅、ヤングドーナツ、うまい棒など。
中でも「ガブリチュウ」って言葉を発見した時はテンションが上がりました!
これ、うちの息子がハマって毎日食べてるやつ。
息子が食べてるのを横目に「なんだこれ」と思ってたのですが、このお菓子、そんなに有名だったのか!!
私が子供の頃はなかったお菓子なんですよね。
未だに食べたことない。
知ってるお菓子で年齢バレそうですね。
そんな感じで、謎解き以外にも次は何のお菓子が出てくるのかな~、とWで楽しめました。 -
密室やアリバイありの犯罪など、不可(能)犯罪を専門とする巻き毛の男・御殿場 倒理。
暗号や奇妙な遺留品など、不可(解)犯罪を専門とするスーツの男・形無 氷雨。
2人のでこぼこコンビが、探偵事務所を運営する。
彼らの前に現れる依頼人からの奇妙な謎とは?
ダブル探偵が主役の短編集です。
大学同期の4人がやがて、2人は探偵に、1人(女性)は刑事に、そしてもう1人は天才的な犯罪者(計画のみ)に...面白い設定ですね。 -
不可能専門
不可解専門
この事件、どっちが担当?
ソファ
駄菓子
大学サークル
チープトリック
2人の探偵が交代で語り手となって物語がすすむ。
第5話「いわゆる一つの雪密室」が個人的には好きかな。
ドラマ開始前に読了
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今度は二人組の探偵さんのお話。久々に仁川へGⅠを観に行った行き帰りとレースの合間で読了。
不可能(HOW)を推理する御殿場倒理、不可解(WHY)を解明する片無氷雨、2人で1つの謎を解く。
そんな彼らに、大学時代のゼミの同級生、刑事の穿地決と犯罪クリエイターの糸切美影が絡んで話は進む。
小出しにされる彼らの関係やこれまでの経緯、5年前の事件やその時倒理の首に残った赤い線…、シリーズ化みえみえで、全体的にはそれに対するちょっと長めの予告編といった印象。
それぞれ短い話は通勤電車の中で読むには質・量ともに丁度良く、話の雰囲気は「いわゆる一つの雪密室」が、話の展開は「髪の短くなった死体」が好き。
「二人羽織の通り魔事件」や「背の低すぎる自殺者事件」はどこかで語られているのだろうか? -
短編集で、さくさく読めました。
読んでいくうちに主人公2人や、周りをとりまく登場人物にどんどん魅力を感じてきました。
ただただ事件を解決していく探偵小説なのか、と思いきや、読み進めるうち、主人公2人にはなんとなく影があり、なにか引きずっている過去があることを感じさせられます。
続き、読まなきゃ。 -
先にドラマを見てしまった。
倒理と氷雨のセリフや姿など、かなり小説どおりのドラマだったんだなーと。
短編なので、さくさく読めました。 -
短編集で読みやすい。
探偵と助手じゃなくて、二人とも探偵って今まで読んだことないかも!
二人の掛け合いや関係性も楽しめる作品。