西荻窪ランスルー 1 (ゼノンコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199803529

作品紹介・あらすじ

江田島咲、18歳。
自分ひとりの力で生きていこうと周囲の反対を押し切り上京を決意。
絵を描くことが得意だった咲はアニメ会社に無事就職できたが、そこで出会う大人たちに圧倒される日々。

仕事も恋もひたむきにがんばる
がむしゃら女子の全力疾走物語!

感想・レビュー・書評

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  • 出てくる人がみんなカッコいい。咲ちゃんはアルバイトとかはしたことあるのか気になる(そこらへんの描写とかになかったよね…?)バイトをしてなかったらいきなりの正社員。しかもアニメーターという超絶ブラック企業での毎日は大変そう。 アニメーターになった理由はなにか?のシーンがあったけれど実際どんな理由が多いのか気になる。
    アニメの仕事はこんなアニメが作りたい!って本気で思っている人かそこまで興味のない人の方が続いて、ただのアニメ好きはあんまり続かないと聞いたことがある。 好きなこともやっぱり裏を知りすぎちゃ駄目か…

  • 高校生可だから応募したのに
    面接で大学へ行けと説教されるの、流石に酷い。
    内定を出しておいて更にあの態度。
    自分だったら就職を躊躇うレベルだ。

    進学校で就職でも大人たちが一応気をつかって
    否定しないでくれる職員室の感じは好き。

    羽海野チカ先生が、ここに引くとかわいくなる、
    というラインが見えているからそこに引くだけ
    とインタビューで仰っていたのを読んだことがあるが
    「引きべき線が見えている」ってプロでも
    誰もがいつでもできることではないと思う。
    エダちゃんについてくれたのが日向野さんで良かった。
    他の人たちはJKとしつこいし、普通にセクハラだし
    松本の「獅子の子落とし」はパワハラだ。
    きちんと言い返している咲が窘められるのが不快だし
    悪い人じゃない、昔はこうじゃなかった
    というのはこちらには関係の無いことだ。
    ただの八つ当たりでしかない。

    気分が良い時になんとなく誰かの手を握りたくなる気持ちはわかる。

    三津さんは恰好良いけど、普通にきっちり仕事をしているだけなのに
    女がそれをやると「怖い」「男勝り」と言われるの
    本当に解せない。
    舐められたり変に気を遣われたりしたらやりにくいし
    すごく面倒だ。
    忙しいしクオリティを重視しているはずなのに
    自分たちにやらせてくれたことを疑問に思う主人公たちに対して
    「あなた達を育てていくのが大人の義務です!」
    「私は熱量が ある人と仕事が したいのー!」
    「あなた達のちっさなリテイクで 作品の質は落ちませーん」
    「私が落とさせないです!」
    と答えるのがとても恰好良かった。
    業界のことを考えても、後進を育てることは重要だ。

    傍からは既に成功して見られているだろう三津さんが
    夢や希望、未来を考えて
    『あとどのくらい創り続けることができるだろう』
    と思うところがぐっときた。
    ”まだやれる もうダメだ くり返しここまで来た
    こんな生活長く続かない 知ってる
    でも私は長く続けたくてこの仕事をしてるわけじゃない”。
    思いがけず評価されても納得はいっていなくて
    もっとやれたんじゃないか、足りない、このままじゃ終われない
    子供に誇れる姿を、生きた証を残したい
    もう少しだけ抗わせてくれ
    という三津さんの思いに心震えた。

    特にブラック気味の会社で、同僚が辞めていくのは
    精神的にキツイ。
    置いていかれたという気持ちになるのはよく分かる。
    日向野さんが「あの時のオレ戻ってこい」という気持ちで
    もし自分が二年早く始めてたら今頃、という気持ちで
    エダちゃんを採用したというのが切ない。
    『大人』側にだって色々事情はあるのだ。

  • わーリアル。
    早く大人になりたい若者と、昔を思い出す先輩たち。

    うまくいかないことがほとんどだけど、それでも頑張ってる社会人生活も、悪くないなって思わせてくれる。わたしはクリエイター職ではないけども。
    ものづくりをする人たちがどんな思いで自分を削って作品を作り上げているのかが一から分かる作品。とてもよいです。

  • 今スタートラインに立った人、前から走り続けていて「なぜ今自分は走っているのか」とふと思った人。
    エダちゃんの姿が私には少し眩しくて、三津さんは神々しくもある。

  • コミック

  • アニメ制作会社のお話。
    絵柄が気に入って読みはじめて、内容特にキャラクターが好きになった。

    でも終盤が早足で一コマで数年後に飛んでいって打ち切りっぽい終わり方。
    人間関係も成長ももっとじっくり掘り下げて欲しかった。

    もっと早くこの作品を知って単行本を買っていれば連載が続いたかもしれないと思うと悔しい。

  • 西荻窪。
    うろ覚えだが友人が元花月なんですよ。
    で、
    花月の本社が確か西荻窪にあるんですよ。
    で、
    パパパパパインも当時は西荻窪にあって誘ったんですが、
    知り合いに会いたくないからって来なかったんですよね。

    かぐりん的に、
    西荻窪は花月とかパパパパパインのイメージでラーメンの街ですな。
    パパパパパインのあったほうの出口は居酒屋というか飲み屋街な感じで、
    ちょっと近寄りがたいの。
    反対側には、
    ちょっとステキな本屋さんがあって西荻窪に行ったら必ず行ってた。

    おっさんも、
    若者も、
    ラーメン好きも楽しめる街が西荻窪なイメージ笑


    第1話・はじまり。
    「江田島咲」は高校卒業して大学が決まってたにもかかわらず、
    そう、
    西荻窪にあるアニメーターな会社に就職する!
    理由はいろいろあるけど、とにもかくにも就職決定!
    よかったね!


    第2話・ボスは酒癖が悪い
    西荻窪からブロードウェイ?
    けっこう、
    歩きませんか?
    でも、
    3駅かぁ。。。
    歩くよね?
    「日向野修一」さんは「江田島咲」の直属の上司さん?
    仲良くできそうね?
    で、
    新人の歓迎会!
    つか、
    もう辞めてる人いるのかぁー。
    と、
    思うけど、
    高校の時3日で辞めたやつしたしなぁー。
    同じように、
    電話鑑定を始めて3日で辞めるような占い師もいるから不思議じゃないぞ!
    で、
    天才かバカしか生き残れない世界だって!
    ちなみに、
    占い師業界は天才は生き残れません!
    普通か、
    努力するもののみが生き残ります!


    第3話・女監督・三津吉春前編
    女性が主人公で、
    作者のきっと女性で、
    だから、
    監督をあえて「女性監督」って表現してるけど、
    監督は監督で女性監督ではないよね。


    第4話・女監督・三津吉春後編
    そうそう!
    暗黙知って難しい!
    けど、
    占い師はそれを言葉にするのがお仕事で、
    それを、
    けっこうないがしろにしちゃってる人多し。
    「何かが違う」の、
    「何か」を説明できるようにな!

    つか、
    「子供たち!
    あなたたちを育てていくのが大人の義務です」
    って、
    誰かさんに聞かせたい言葉だな!
    と、
    キーワード「熱量」な。
    この「熱量」最近良く使う笑


    第5話・同期と俺
    「日向野」さん、
    熱量が欲しかったんでJKの「江田島咲」を入れたんか!
    って、
    ちょっとわかるわぁー。
    年上の友達を作るのも大切ですが、
    年下の友達を作るのも大切なんです!
    そうです!
    年下の友達からは「熱量」をいただけるから!
    さて、
    お仕事がんばりますか。

  • AO入試で受かった大学を蹴って、群馬から西荻窪の会社に入りアニメーターになった咲。とうせみんな持たないと拗ねる社長、やさしくも穏やかに教えてくれる先輩の日向野。やる気のあふれる同期。そして、厳しいけど熱量を持って仕事したい三津監督。様々に刺激を受けつつ、まだ未熟だけどガムシャラに仕事していく姿が清々しく。ただタイトルにある西荻窪があまりでてこないのが個人的には残念。

  • ゆき林檎さんのお仕事マンガ、男子にBLあるんじゃとか期待してまう。それとは別に、このまま主人公が頑張ってくれるといいよね!

  • 杉並区アニメーションミュージアムにて読破。

    内容は、アニメ制作会社に就職する18歳の女の子の
    お話。ガッツがあって、自分のやりたいことにまっしぐら。
    何かを言われても、言い返す。キツイ女の子という感じでは
    なく、理不尽なことに対して自分の納得のいかないことに
    対してなので、好感が持てる。絵を描くことが好きだけど
    アニメ制作にはてんで素人なので、日々落ち込むことも
    ありながら仕事に対する情熱は持っていたりする。

    主人公は18歳だけど、それ以外は20歳以上の
    大人な方々なので、いろいろアクが強い。
    でも面白かった。
    退屈しのぎに読んだ割には、すごく引き込まれて
    しまったし、こうして感想を書いておこうという
    気持ちにまでなった。

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著者プロフィール

■ゆき林檎・・・・・・2015年、青年誌初連載作品となる「西荻窪ランスルー」を開始。

「2018年 『西荻窪ランスルー ④』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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