南方熊楠: 森羅万象の探究者 (伝記を読もう 18)

著者 :
  • あかね書房
3.80
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251046185

作品紹介・あらすじ

南方熊楠を、ひとことで紹介するのは難しいことです。熊楠は、博物学、生物学、民俗学……夢や宗教の研究。この宇宙に存在するすべてのもの、つまり森羅万象を知ろうと、追い求めたのです。関心にはきりがなく、興味はひろがりふかまって、謎の答えを探し求めずにはいられない人なのです。「〇〇をした人」といういい方はできなくて、あったのはただ、南方熊楠という生き方だけ。それは、どんな人生だったのでしょう?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 比較的読みやすい伝記シリーズ。

    凡人には想像することすら難しい人生。

    今、牧野富太郎をモデルにした朝ドラを見ているので重なると感じるところがあります。

    「授業はつまらない、もっとおもしろいことをさぐろうと、本を読んだり野山を歩いたりしていました。知は与えられるものでなく求めるもの、未知の世界にこそ求める知はありました。わからないこと、謎にこそ、ひかれる性分なのでしょう。」

    「勉強は好きだけど、学校はきらい。研究をしたいから、お金のための仕事はしたくない。下界の人があくせくしているのをよそに、森羅万象を追い求める。」
    そんなことができた理由のひとつに「助けてくれる人がまわりにいた」ことをあげ、助けてもらえた理由として「したいことがはっきりしていたから、ではないかと思います。そして、したいことに真剣だったから。」と著者の新藤さんは書いています。

    スポーツでも勉強でも、「したいことがあれば真剣に取り組む」姿勢が大切だということを教えられます。

  • 「南方熊楠を、ひとことで紹介するのは難しいことです。熊楠は、博物学、生物学、民俗学……夢や宗教の研究。この宇宙に存在するすべてのもの、つまり森羅万象を知ろうと、追い求めたのです。関心にはきりがなく、興味はひろがりふかまって、謎の答えを探し求めずにはいられない人なのです。「〇〇をした人」といういい方はできなくて、あったのはただ、南方熊楠という生き方だけ。それは、どんな人生だったのでしょう?」

  • 読んでいて面白かったが奇人だと思った。家族にいたならたまったものじゃない、それを支えた常楠や松枝は本当にすごい。実力だけでなく運も強い人だったのだろう

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

新藤悦子 1961年愛知県豊橋市生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。トルコなど中近東に関する著作に、『羊飼いの口笛が聴こえる』(朝日新聞社)『チャドルの下から見たホメイニの国』(新潮社)『トルコ風の旅』(東京書籍)などがある。児童書作家としても活躍、『いのちの木のあるところ』『さばくのジン』(「こどものとも」2017年3月号/以上福音館書店)『青いチューリップ』(日本児童文学者協会新人賞受賞/講談社)『アリババの猫がきいている』(ポプラ社)など多数。「たくさんのふしぎ」ではほかに、『ギョレメ村でじゅうたんを織る』(1993年9月号)がある。

「2023年 『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新藤悦子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×