作品紹介・あらすじ
二人の心理学者が対人関係を改善するツールとして創案した「ジョハリの窓」で、あなたのこころの透視図がえがける。あなたの知らない自分に気づけば幸せになる。
感想・レビュー・書評
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大学時代にゼミのアイスブレイクで初めてやったジョハリの窓。図書館を歩き回っていたら懐かしい単語が目に入り、どんな内容だったかなと気になり手に取ってみた。
ジョハリのと窓は、自分自身でわかっている部分とわかっていない部分、他人が自分をわかっている部分とわかっていない部分の組み合わせで、
〈盲点の窓〉他人は気づいていて、自分自身がわかっていない自分
〈秘密の窓〉自分はよく知っているが、他人に隠している自分
〈聞放の窓〉自分も他人もよく知っている自分
〈未知の窓〉他人も自分も知らない自分
と4つに分類される。
人間関係においてストレスを感じやすい人は「盲点の窓」や「秘密の窓」が大きく、逆にストレスが少ない人は「開放の窓」が大きく、ストレスを避ける人は「未知の窓」が大きいタイプの人。
本作ではひとりの女性を主人公として、日常の中で起こる気づきを通して、ジョハリの窓が開けられていく様子が描かれている。
大学時代に複数人でやった時には、自己開示の最初のステップとなる、自分自身も知らない自分を他人に教えてもらう(盲点の窓の開放)がメインだった気がする。盲点の窓は、一人で考えていても気づくことができない上、歳を重ねるとストレートに悪い部分を指摘してくれる人が減っていく為、学生時代のうちに何でも言い合える仲間と友好関係を持つことはやはり重要だし、そういう仲間との付き合いは大切にしていくべきだなと改めて思った。
また、本作の中では、主人公の過去(娘と母の関係性)が、物語の一つのキーとなっており、その再構築を通して4つの窓が徐々に開かれていく過程が描かれるのだが、現実は、秘密の窓と未知の窓の開放は結構難しい。
作者の言う通り、開放の窓を大きくする上で一番大事なのは、勇気を持つことだと思う。そして、同時に、無理やり窓を開ける必要もないのかなと。
開放の窓が大きい人は、確かに周りから見ていてもストレスが少なそうだし、自分も開けっぴろに振る舞えたらどんなに楽だろうか…なんて思ったりもするけれど、一方で自分が全てを開放しないのはそれ相応の理由があるわけで、守り通したいものや、自分の心のバランスを失ってまで、開放する必要もないなと思う。
とはいえ、開放のプロセスを知識として知っておくにはとてもわかりやすい一冊。160ページと短く、4つの窓のイラスト付き。ジョハリの窓って何?どんな内容だったっけ?と思った人は是非。
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対人関係を良くするジョハリの窓。 4つの窓の相関図
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元母が置いてった本
概念としては良かったけど自分の生活にどう活かされるか、どう変われるのかは謎だった
メルカリで売った
ストーリー調なのは良い
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ジョハリの窓を理解するためのストーリーも暖かくなお、無理のないものであった。
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物語にしてあるので分かりやすいけれども、実際の行動に落として効果があるとは感じられなかった。
概念の理解程度で終わってしまった印象。
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自分と重ねて読んでみたら、すごく一致する部分とそうでない部分とあって、重なる性格について、芯の強さと一歩引いた考え方を身につけたいと思った。
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9割が無意識(潜在意識)の行動、1割が意識。潜在意識に目を向ける。9割をどの様にコントロールするか=自分に眠っている力を使える。無意識を意識化する。
Ⅰ 開放の窓(自分にも、他人にも分かっている姿)
自分が考えている姿と、他人に見えている姿が一致している状態を示します。ここの領域が大きければ、誤解のない、円滑なコミュニケーションができるようになります。
Ⅱ 盲点の窓(他人に分かっているが、自分には分かっていない姿)
自分に分かっていない領域です。でも他人には分かっている姿。
「あの人、自分では気づいていないけれど○○だよね。」などと言われる部分です。
→自覚で開く
Ⅲ 秘密の窓(自分に分かっているが、他人には見せない姿)
他人に隠している姿です。ここの領域が大きいと、他人とのコミュニケーションが不自然になりがちです。
→自己受容で開く
Ⅳ 未知の窓(自分にも他人にも分かっていない姿)
あなた自身も周囲の人も気付いていないあなたです。この部分があるから、
人生は楽しいのです。無限の可能性を秘めています。
開放の窓が広ければ広いほど、良好な人間関係が築けます。
自分のことを知ってもらいたいと情報共有をし、相手のことを知りたいと興味を持つ。
盲点と秘密が開けば、開放の窓がどんどん広くなる。
ビジョンがあり未知の扉を開ければ自己成長となる。理想の人間関係に近づく。
自己受容ができてこそ、他者受容(理解し受け入れる)ができる。
相手の欠点を指摘することはNG、本人はうすうす気づいていることで、なかなか変えられないことだから、他人の指摘には怒。否定も肯定もせずに、あるがままに受け入れて交わる。その人の未来を信じる。
視覚の占める割合は87%。なりたいイメージの服は(潜在意識であるため)、自分らしくあるための服でもある。
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心理学では有名な『ジョハリの窓』がタイトルにあったのでタイトル買いしてしまった一作品。
自分も他人もわかる、自分。
自分はわからないけれど他人はわかる、自分。
他人はわからないけれど自分はわかる、自分。
自分も他人もわからない、自分。
ひとりの主人公を軸に、物語形式で始まりそして終わる。
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ジョハリの窓について、物語調で説明している著書。
物語ということもあり、非常に分かりやすかった。
どのようにして自分を出すか?
どうやって自分を見つめたらよいか?
を学ぶには充分でした。
自己を開放出来るというのは、
ストレス開放に繋がるということもあるので、
ジョハリの窓を参考に少しずつ開放していきたい。
【参考になった内容】
・私たちの意識は、およそ九割の無意識と一割の顕在意識
で成り立っている。自分のあり方を変えるために、
この九割の潜在意識を改革しようというのが
ジョハリの窓の考え方。
・ジョハリの窓の構成
盲点の窓:
他人は気づいていて自分は知らない自分
秘密の窓:
自分しか知らない自分
開放の窓:
他人も自分も知っている自分
未知の窓:
他人も自分も知らない自分
・開放の窓を広げることが自己開放に繋がる。
そのためには、
他人からの指摘をもらい、他人から見た自分を知り、
他人から見える自分を受け入れること。
勇気を持って自分の本心をさらけ出すこと。
この2つから入って開放の窓の領域を広げることが大切。
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とても読みやすかった。
自分と重なる部分もあり、そうなんだと思う反面、もう少しジョハリの法則を詳しく知りたいとも思った。
今の自分から変わりたいと思ったら、一番てっとり早いのは服装をかえる。
なりたい自分のイメージの服装を選ぶと、自然と行動など変わってくる。
ありのままの、自分を受け入れる(自己受容)と他人も受け入れられる(他者受容)
著者プロフィール
日本心理学会認定心理士。日本芸術療法学会会員。日本産業カウンセリング学会会員。トップアスリートのメンタルトレーニングで注目を集める。各界アーティスト、企業経営者、個人向けのメンタルトレーニングやカウンセリングを行ない、延べ2万人以上のクライアントから絶大な信頼を寄せられている。雑誌・テレビ・ラジオなど、メディア出演も多数。
「2017年 『「マインドの法則」 実践ワーク編 ※ISBN変更※→9784537214567』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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