研究以前のモンダイ 看護研究で迷わないための超入門講座 (JJNスペシャル)

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  • 医学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260009959

作品紹介・あらすじ

そうだったのか!見てわかる研究法の入門講座 量的研究vs質的研究?事例研究はどこまで一般化できる?など看護研究の疑問点を根本から解決。研究デザインなど具体的な研究実践のツボもチャートやイラスト図表でわかりやすく解説します。これまでの研究書とも理論書ともまったく違う、目からウロコの"超"入門講座。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/64323

  • ・絶対に役立つと考える限り、その絶対性が崩れたときには全く役立たないというように考えるようになります。
    多くの哲学的難問は、「絶対性」「完全性」といった抽象概念の誤使用によりねつ造された疑似問題といっても過言ではありません。これを「絶対性起源の難問(アポリア)」といいます。

    実は、こうした絶対性を自覚することなくあらゆる言明に織り込んでしまう人は、ある考え方のクセをもっているのです。それは抽象概念を実体的にとらえるというものです。あらゆる哲学的難問、コトバの呪縛は、「抽象概念を実体的にとらえる錯誤により生じるものなのです。これを「概念実体化起源の難問(アポリア)」と呼びます。
    数字もコトバなので実際に言われている「謎」を例にみてみまそう。1を3で割ると答えは0.3333・・となりますが、3つに分かれた0.3333・・を3つ足しても、・・の部分が欠けているため元の1にはならない。これは謎である、というわけです。

  • 著者の提唱する理論が「構造構成主義」・・・との時点で、本を書架に戻したくなるかもしれませんが、それはもったいない!<主義>といっても押し付けがましいものではまったくなく、問題解決にむけて建設的に進めていくための柔軟な考え方について説かれているだけなのです。
     方法や手順など枝葉の部分にとらわれるあまり、肝心の問題がなおざりになるなど、看護研究にみられる諸問題が扱われていますが、それらは日常の雑多な場面にもあてはまることばかり。
     抽象的な概念も、カラフルな図を頼りにわが身に覚えのあるの停滞事例や紛糾シーンと対照させつつ読み進めれば、なんとなく腑に落ちます。
     処世訓的なレベルではなく、明確に<学問>として整え示されていることに時代の進展を感じた1冊です。

  • 2階閲覧室 WY20.5 /2009

  • われらが西條先輩の本。

    超入門の意味は、
    「入門」を「超」えちゃってる、
    の意味かと。

    なんで研究するのか。
    「現象をよりよく理解して、幸せになる」ためです。
    文系アタマのヒトでも、
    研究してみたいな、
    と思わせてくれるかも。

  • N250

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