メンタルトレーナーが教える子どもが伸びる スポーツの声かけ

著者 :
  • 池田書店
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本棚登録 : 71
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784262165608

作品紹介・あらすじ

今、親は子どものスポーツの応援に熱心。
運動会はもちろん、部活の練習試合にも親が応援にいくことが増えています。
しかし、「しっかりやりなさい!」「なかなか勝てないね…」など親の声掛けは、
応援のはずが、子どもにプレッシャーをかけ、やる気を失わせています。

本書は、子どものスポーツを応援する親、コーチ、部活の顧問、体育の先生に向けて、
子どもが伸び伸びとスポーツに熱中できる声かけや応援を紹介する本です。

トップアスリートからビジネスパーソンまで幅広い指導経験があるメンタルトレーナー、
辻秀一氏が、スポーツの現場でありがちな声かけを挙げながら、
心についての基本的な考え方を紹介し、
子どもがスポーツに夢中になる声かけや、
パフォーマンスが上がる声かけを提案していきます。

子どもの心を整え、強くする言葉が満載です!


【たとえばミスをしたときに…】
×「気にしないで!」(逆に気になる) 
×「なにやってんだ!!」(子どもが委縮する。過去にとらわれる) 
〇「今、ここに集中!」(目の前のことに集中できる)

「ドンマイ!気にしないで」は、逆に気になる!?

この「気にする」、「気にしない」という表現はかなりのクセモノです。
優しさのつもり、配慮のつもりが、相手にはまったくその逆効果をもたらしてしまう
隠れたノンフローワードだからです。
例えば自分がミスをしたとき。「気にするなよ」と言われて、そのとおり、
気にならなくなったことってありますか?(中略)
ですから、もし試合中に子どもがミスをしたのを見たとしたら、
私だったらこう言います。
「次! 次!」「今ここに集中!」
試合中はとにかく前を向き、今、これからのプレイに集中する。
時計の針はどんどん進んでいます。失敗を悔やんでいる暇などないのです。
(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • シチュエーション別に子供への声かけがのっており、非常にイメージしやすかった。
    声かけする際に、具体的な内容を子供に考えさせて腹落ちさせるのは以前から有効だと考えており、この本を通じてより使い方が明確になった。
    子供への声かけ方法の本だが、自分自身にも当てはまる内容だと思った。特に自分自身のメンタルをポジティブにする言葉にとても有効だと思った。
    子供がスポーツしている際には、今回の内容を実践していく。

  • 2021年10月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00532294

  • 「スポーツ の声かけ」とあるが、子育てのコーチングにも使える考え方だと思った。

    ・声かけはやるべき事の指示と心を励ます支援のバランスが大切。
    ・子供が「一生懸命に取り組むことを」応援する。
    ・慌てないで→落ち着いていこう。深呼吸しよう!
    ・そもそも、練習してきたことをすべてだせることなどない。だせないようにする相手と戦うのだから工夫が必要で、それがおもしろい。→今できることに集中させる。
    ・ 実力不足で負けるのは当たり前。すべてをメンタルのせいにしてはいけない。

  • つまみ食い読み。

    メモ
    応援は前向きに元気にプラスとなるオーラを出しながら。

    指示は具体的に、否定ではなく肯定で。ボールに手を出すなではなく、ストライクに窓を絞れ。

  • Pasatelo Bien!(楽しく過ごそう)
    やるべきことはどんなことでもやらなければならない。
    そう教わってきたし、そうするのが当然と思っていた
    ただ、イヤイヤやるのではなく、理解して納得してやるのがいい。
    最近、イライラしてイライラして仕方がないけれど
    いつでもどこでもするべきことを機嫌よく。
    ちょこちょこ読み返していこうと思う。

  • ・雨はただの雨。"嫌な雨"など世の中のには存在しない。"嫌な雨"が存在するのはあなたの頭のなかだけ。心を乱す、必要のない意味づけにコーチも親も気をつけよう。

    ・本番で力を出せないと言うがそもそも本番とは何か?何をもって本番というのか?公式戦は本番で、練習試合は本番ではないとなると、練習試合を大切にしないのか?ということになる。練習試合より公式戦のほうに価値があると考えるほど、公式戦にチカラが入ってしまう。試合によってかわるのは、心の状態ではなく、するべきこと(プレイ、パフォーマンス)。でも、心の状態はどんなときのご機嫌なフロー状態。いつも基本は同じ。トップストリートであればあるほど、試合に出る以上は、いつもフロー状態で力を注ぐ。するべきことや課題は違っても常に、同じ力が出せる心と技術の準備をして実践している。

    ・うまくいかないことすべてがメンタルのせいではない。こころは不可能を可能にする魔法の杖ではない。

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著者プロフィール

辻 秀一:1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業、慶應義塾大学で内科研修を積む。その後、「本当に生きるとは」を考え、人が自分らしく心豊かに生きること、すなわちクオリティーオブライフ(QOL)のサポートを志す。スポーツにそのヒントがあると閃き、慶大スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。99年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。スポーツ心理学を日常生活に応用した応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織のパフォーマンスを、最適・最大化する心の状態「Flow」を生みだすための独自理論「辻メソッド」でメンタルトレーニングを展開。37万部突破の『スラムダンク勝利学(集英社インターナショナル)』をはじめ、『リーダー1年目からの教科書(ぱる出版)』『自分を「ごきげん」にする方法(サンマーク出版)』『禅脳思考(フォレスト出版)』 『さよなら、ストレス(文春新書)』など著書他多数。最新刊は『Play Life, Play Sports~ スポーツが教えてくれる人生という試合の歩み方~(内外出版)』

「2018年 『メンタルトレーナー直伝 先生の“ごきげん思考”で、授業はうまくいく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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