いつかの約束 1945

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 106
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265057979

作品紹介・あらすじ

「あたしは、関根すず。9さい!」
ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。
後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?

いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。

感想・レビュー・書評

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  • みくとゆきなは、時計屋さんの前で不思議なおばあさんと出会いました

    「おばあちゃんじゃない!」
    「関根すず9歳」

    もしかしたら、おばあちゃんと9歳の女の子が入れ替わっちゃった?
    2人は9歳のおばあちゃんを連れて、もう1人のすずちゃんを探しにいきます

    ○戦争の時代から女の子がやってきたら…
    ○“いろんな人のひとりになる”なれてよかったな
     みんながなれるといいな

  • 2024年度課題図書 中学年の部

    泣いてしまった。
    令和を生きる子供たちに戦争について語るのには、このくらいの軽さが必要かもな、と思った。
    みくとゆきなが出会った女の子、すずとの友情の話。
    これは間違いなく友情の物語だ。

    戦争の悲惨さを目の当たりにしている、すずの、
    「まちをこんなにきれいにしたのはだれ?」という問いに、すべてが詰まっている。それにたいして、「いろんな人だよ!」という答えがとても頼もしいのです。
    いろんな人のひとりになりたい、という気持ちの切なさに、戦争を知らない子供たちは気づくだろうか。
    子供たちの感想を聞くのが楽しみ。

  • 「「あたしは、関根すず。9さい!」
    ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?
    いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。」

  •  夏休みの暑い日の午後、みくとゆきなは図書館に行く途中で、しゃがみこんでいるおばあさんに出会いました。声をかけると、おばあさんは自分をすずという9歳の女の子だと言います。
     ゆきなは、おばあさんが女の子と心が入れ替わったんだと大興奮。3人は、中身がおばあさんになったと思われる女の子を探すことにしました。

     ラストが素敵。

  • 2023 山本悦子著
    夏休み、みくとゆきなが、ゆきなの読書感想文用の本を選びに、図書館へ向かっていると〜

    時計屋の前でしゃがみ込んでいるおばあちゃんに出会う
    おばあちゃんは自分のことを
    「関根すず、9歳」
    と言う
    「おいけのはた一丁目」に住んでるとのこと

    みくとゆきなは、おばあちゃんと9歳の女の子の体が入れ替わってしまったのでは?と
    9歳の女の子の体を探しに出かける

    図書館、スーパー、など
    すずは、いろいろなものを知らないし、
    自動販売機のジュースにも驚く

    すずは誰?
    みくとゆきなは、みくの身体を探せるのか?

    低学年用のかわいい話+ちょっと考えさせるかも、という感じ

    岩崎書店

  • 低学年向けの本だったので、なるほどね~、児童書の展開に言うのも野暮だけど早く大人呼んだ方がいいんじゃないかな~、みたいなナメた読み方をしてたら最後でグワッとやられました。そう来るとは! すぐ再読したら話の色が全く違って見えました。信じる心を忘れた愚かな大人。

  • 夏休みの暑い日
    3年生のみくとゆきなが図書館にいくとちゅう、しゃがみこんでいるおばあちゃんを見かけました

    声をかけると
    「おばあちゃんじゃ……ないもん」
    といいます

    「あたしは、関根すず。九さい!」

    にんちしょう?
    それとも九さいの子といれかわってしまった?

    みくとゆきなが“すずちゃん”をつれて町を歩きまわっていると……

      ・

      ・

      ・

    九さいの女の子の目を通して描く戦争と平和
    “すず”がした「いつかの約束」とは

    「どうして、こんなに町がきれいなの。どこも焼けてないの? 戦争は? 戦争はどうなったの?」

    『神隠しの教室』(童心社、2017年)で第55回野間児童文芸賞(2017年度)、『マスク越しのおはよう』(講談社、2022年)で第63回日本児童文学者協会賞(2023年度)を受賞した山本悦子の最新作、2023年6月刊

    こんなにきれいな町を守り続けるために、この夏、子どもたちに手渡したい一冊

    “浦野すず”へのオマージュも感じながら

  • 2024.04.21

  • ゆきな、もう少し考えられる子になって。

  • 課題図書中学年

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著者プロフィール

山本悦子(やまもとえつこ)愛知県生まれ。『神隠しの教室』(童心社)で第55回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『先生、しゅくだいわすれました』『先生、感想文、書けません!』『がっこうかっぱのおひっこし』(共に童心社)『夜間中学へようこそ』(岩崎書店)『はっぴょう会への道』(PHP研究所)『神様のパッチワーク』(ポプラ社)など多数ある。日本児童文学者協会会員。

「2023年 『がっこうかっぱの生まれた日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本悦子の作品

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