- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265057979
作品紹介・あらすじ
「あたしは、関根すず。9さい!」
ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。
後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?
いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。
感想・レビュー・書評
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課題図書に選ばれたため読むことにした。
ガッツリ戦争の話かと思っていたが…予想外の展開でラストはグッときた。
子どもにも勧めたい -
2024年度課題図書 中学年の部
泣いてしまった。
令和を生きる子供たちに戦争について語るのには、このくらいの軽さが必要かもな、と思った。
みくとゆきなが出会った女の子、すずとの友情の話。
これは間違いなく友情の物語だ。
戦争の悲惨さを目の当たりにしている、すずの、
「まちをこんなにきれいにしたのはだれ?」という問いに、すべてが詰まっている。それにたいして、「いろんな人だよ!」という答えがとても頼もしいのです。
いろんな人のひとりになりたい、という気持ちの切なさに、戦争を知らない子供たちは気づくだろうか。
子供たちの感想を聞くのが楽しみ。 -
「「あたしは、関根すず。9さい!」
ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?
いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。」 -
夏休みの暑い日の午後、みくとゆきなは図書館に行く途中で、しゃがみこんでいるおばあさんに出会いました。声をかけると、おばあさんは自分をすずという9歳の女の子だと言います。
ゆきなは、おばあさんが女の子と心が入れ替わったんだと大興奮。3人は、中身がおばあさんになったと思われる女の子を探すことにしました。
ラストが素敵。 -
夏休みの暑い日
3年生のみくとゆきなが図書館にいくとちゅう、しゃがみこんでいるおばあちゃんを見かけました
声をかけると
「おばあちゃんじゃ……ないもん」
といいます
「あたしは、関根すず。九さい!」
にんちしょう?
それとも九さいの子といれかわってしまった?
みくとゆきなが“すずちゃん”をつれて町を歩きまわっていると……
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九さいの女の子の目を通して描く戦争と平和
“すず”がした「いつかの約束」とは
「どうして、こんなに町がきれいなの。どこも焼けてないの? 戦争は? 戦争はどうなったの?」
『神隠しの教室』(童心社、2017年)で第55回野間児童文芸賞(2017年度)、『マスク越しのおはよう』(講談社、2022年)で第63回日本児童文学者協会賞(2023年度)を受賞した山本悦子の最新作、2023年6月刊
こんなにきれいな町を守り続けるために、この夏、子どもたちに手渡したい一冊
“浦野すず”へのオマージュも感じながら -
2024.5 市立図書館 娘小4
読書感想文の課題図書。
タイトルから戦争のお話かと思ったけど、前半はそうでもなく、上手い構成だと思った。