うしろの正面 (わくわく読み物コレクション 13)

著者 :
  • 岩崎書店
4.10
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本棚登録 : 63
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265060634

作品紹介・あらすじ

「亡き父の幽霊が出た」という一本の電話から、十二歳の暁彦の冒険がはじまった。小学校中・高学年向き。

感想・レビュー・書評

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  • 古風な雰囲気の中で、展開の読めない物語。暁彦、成長の夏。

  • 12歳の暁彦の化け物退治の物語。
    生まれるまえに亡くなったお父さんの実家の大人たちは、不気味であやしい。そんななか、暁彦といとこの璃紅は「生まれ変わりの儀」というおそろしげな儀式をやることになる。

    不気味な空気が漂うものの、暁彦が意外としっかりしていて読んでいてたのもしい。おもしろかった。暁彦が体験する不思議で不気味な出来事も、後半にいくにつれてだんだんとつながってくる。ふと現実のお姉ちゃんが不思議な世界にいる暁彦にリンクするとことなんかも、物語が身近に感じられる一方で不思議な場面が際立ってくる。しっかりした暁彦だけど、最後に、母方のおじいちゃんが話をきいて受け止めてくれることで、暁彦の冒険も物語もしっかり一段落という感じでよかった。

  • 「亡き父の幽霊が出た」という一本の電話から、十二歳の暁彦が一人父親の実家に行くのだが、なんだか少し様子がおかしい…。

    小学校中・高学年向けと大変読みやすい割に、大人でも楽しめるストーリーです。適度にミステリー要素、アドベンチャー要素、ホラー要素があって、飽きさせません。
    鹿取さんがかっこよかったです。ジェントルマンです。すてき。

  • 数日前に読んだもの。小森香折さんだったので。
    王道的にきちんと整っていて、展開がすんなりなので読みやすい。でも勝手にもっと濃い感じのものを想定していたので、ちょっと拍子抜け。小森さんはもっとひねったものを書くひとだと思っていたから、物足りない気がしてしまった。
    お姉ちゃんの扱いが、少し気になる。

  • おもしろかった~。
    やっぱり好きだな、小森香折。
    物語がどの方向に行くのか全く分からなかったけど
    テンポもよかったし、とてもおもしろい発想だった。
    それから、心に響くセリフもたくさんあったし。
    今後も読み続けたい作家さん。

  • 暁彦は十二歳の夏、はじめて一人旅をした。亡くなったお父さんの実家で、代々続く成人の儀式に呼ばれたのだ。しかし、おじさんやおばさんの様子がなんだかおかしい。まるで人間ではないみたい…。山奥の古い家にとりついた化け物との、手に汗握る戦いが始まる!

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著者プロフィール

東京都に生まれる。『ニコルの塔』でちゅうでん児童文学賞大賞、新美南吉児童文学賞を受賞。作品に「青の読み手」シリーズ、「歴史探偵アン&リック」シリーズ、『夢とき師ファナ』『時知らずの庭』『ウパーラは眠る』など、翻訳に『リスベート・ツヴェルガーの聖書物語』などがある。

「2023年 『黒の皇子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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