少年弁護士セオの事件簿 (2) 誘拐ゲーム

  • 岩崎書店
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265860036

作品紹介・あらすじ

真夜中に消えた少女、エイプリル。脱獄囚の狂言、川からあがった死体-なぞにつつまれた事件の真相は!?セオが法廷を飛びだし大活躍。全世界が注目する法廷ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ二巻目。

    今回は、セオの幼なじみのエイプリル(彼女ではない)の家庭問題について焦点が当てられている。
    エイプリルは芸術科目が得意な大人しい女の子だが、両親は離婚をめぐって揉めている。
    父親は素人バンドを組んでアメリカを仲間と放浪。母親は芸術家らしいのだが、怪しいチーズを売ったりしていて、いわゆる育児放棄状態。
    エイプリルの兄と姉はすでに両親を見限って家を出ている。エイプリルも早く家を出たいと思っているが、まだ13歳。セオが何かと話を聴いてくれる唯一の存在なのだ。

    そんなエイプリルがある夜誘拐されてしまう。
    実は母親が留守の間に父親が勝手に連れ出し、バンドの演奏旅行に同行させていたのだった。
    セオは、エイプリルが困ったことにならないよう(州に保護されるなど)、伯父の元弁護士アイクに頼んでエイプリルを救出に向かう…。

    今回も手に汗握る展開。さすがグリシャム。

    日本でもネグレクトなど子どもの虐待は問題になっているが、子どもの目線でそれが語られ、この問題の深刻さと、守られるべき子どもの権利…いかに子どもは無力な存在か、ということが思い知らされる。

  • シリーズ2巻目も楽しかった!!
    今回はセオの友人、エイプリルの失踪事件。
    死体が上がったりと、ヒヤヒヤさせる展開で一気読みです。

    もちろん今回も少年弁護士として友だちの動物裁判で活躍したりもします。セオかっこいいな〜!!

  • 予想の範疇を超えるものではないけど、子ども向けならこれくらいがベスト。

  • 案外すんなり事件が解決してしまった印象。
    もう一山あると踏んでたんだけどなぁ。

  • 二転三転しつつも「いかにもありそう」な事件と調査方法とが面白い。中盤の動物裁判所でのセオの優秀な弁護士ぶりも楽しい。しかしアメリカの小説って、下っ端警察官の態度の悪さが常に強調されるな。

  • 無理に刺激的な展開に持ち込まないで、ちゃんと現実によくある話を読ませるストーリーにしているところがさすが。ちょっとだけ読むつもりが午前中いっっぱいかけて最後まで読み切ってしまったよ。
    ミランダ条項とか司法取引とか、しっかり解説をつっこんでいるんですよね。法廷ものの読者を開拓しようという意図が感じられる(笑)
    3巻も出たんだ。1巻の事件がようやく動きだすようですが、さすがにもう話忘れちゃったな(^_^;; 

  • 親友のエイプリルが失踪した。そして脱獄囚が街にあらわれる。そいつはエイプリルの親類で、なにか失踪について知っている、司法取引で情報をわたすという。
    セオは学校の友人とともにエイプリルの行方をさがすが、川からは何者かの遺体がみつかる。

    法廷にたって弁論をするということはないんですが、友人や伯父さんとともに地道な作業で謎をとこうとするセオ。

    やっぱりこのシリーズ面白いよ。最後まで話の展開が気になって、一気読みでした。家庭をほおっておいてツアーに出てる父親、不安定な母親、ひとりぼっちのエイプリル。誘拐の話なだけではなく、家庭の事情も絡んでて物語に厚みがあるね。
    次で最終巻らしい。もっと読みたいね。

  • 少年弁護士セオシリーズ2巻。

    1巻で両親の離婚で悩んでいた親友・エイプリルが誘拐された!?小さな街でおきたビックニュース。容疑者は、エイプリルが文通をしていたこともある脱獄犯。セオたちは警察とは別に、エイプリルを探しだそうとチームをくんで街を捜索しはじめた。

    セオは裁判所に行きたいのだが、両親は学校へ行くように言い、セオはこっそり裁判をのぞく・・・とか
    親が外出する間、家ででも、子どもは一人で夜をすごしてはいけない、・・・とか
    そんなしばりのために、セオが苦労して誤魔化したりウソついたり、少年弁護士(探偵?)ならではの苦労が面白い。

    ただ、誘拐ゲームというタイトルはちょっとちがうのでは?

  • ますます活躍セオ!
    でも、もうなかだるみ?
    法廷で、スカッ!とさせてくれるのをまた、楽しみにしてます。

    今後、何巻まで続くのでしょうか?

  •  友達が誘拐され、犯人は脱獄中の凶悪犯人か?スリルがあり楽しめる内容であった。今回のセオは、弁護士としてというよりは、探偵といった感じだが、彼の勇樹のある行動力と実行力にぐいぐいと引き込まれた。

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著者プロフィール

ジョン・グリシャム
一九五五年アーカンソー州生まれ。野球選手になることを夢見て育つ。ロースクール卒業後、八一年から十年にわたり刑事事件と人身傷害訴訟を専門に弁護士として活躍し、その間にミシシッピ州下院議員も務めた。八九年『評決のとき』を出版。以後、『法律事務所』『ペリカン文書』『依頼人』『危険な弁護士』など話題作を執筆。その作品は四十ヶ国語で翻訳出版されている。

「2022年 『「グレート・ギャツビー」を追え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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