おっさんたちの黄昏商店街

著者 :
  • 潮出版社
3.19
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本棚登録 : 111
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267021671

作品紹介・あらすじ

“昭和”が大好きなおっさんたちに、レトロな男子と奔放な女子高生が加わって、町おこしが始まった。
昭和レトロな「映画館」「角打ち酒場」「歌声喫茶」などを舞台に綴られる、切なくも心温まる恋と人情の連作集。ただ、優しくて――笑いと涙が溢れてくる。

<あらすじ>
廃れゆく商店街をなんとかしようと独り身のおっさんたちが「町おこし推進委員会」を結成したが……。
自らの過ちで娘を死なせた裕三は、二十数年の間、苦悩の底にいた。
いまや絶滅危惧種ともいえる謎のおっさん源次は、生死の狭間でもがいていた。
そして、高校生だけど昭和が大好きな翔太と幼馴染の桐子。翔太は、レコード屋の七海に恋をするが……。
それぞれが自らの弱さと向き合いながら、支え合い、真っ直ぐに生きる「昭和ときめき商店街」の仲間たち。その絆は、町おこしを通じて深まり輝いていく――。

感想・レビュー・書評

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  • 源じいの忍者 登場人物みんなハテナの飲み込めないが、とてもいい選択です。眉唾物と思う人も必ずいるけど、逆もまた然りって事、何よりワクワクする。対決する相手がいてこその忍術だけど、黄昏商店街に道場が出来るとかワクワクしかないから。豆腐店に銭湯にスポットライトにと着地と街づくりをしながらの物語が進んで行くの好きだな。推進委員会メンバーも渋いし、翔太もいないとダメだしすっかりスポットライト当たってる。これを再読するのは講演会とサイン会に行けたからで、池永陽さんに珈琲にやぶさかに黄昏は住んだ事があるのか聞けた〜

  • おっさんたちと高校生男女が寂れてしまった商店街をなんとかしようと奮闘する。おっさんの一人、裕三は過去に不倫をして娘を亡くしている。別のおっさんは忍者。昭和好きの高校生の恋。半グレとの戦い等、人情の短編集。
    忍者のおっさんが話を面白くさせた。商店街の街の人々のワンシーンであるが、商店街を復興させようという中で、終わり方が尻切れトンボかなあ。

  • 昭和なおっさんたちの人間味がいい

    裕三の
    「今のこんな乾いた時代だからこそ、昔ながらの面倒な手造りの豆腐づくりに情熱を燃やす若者もいるはずなんです。

    お願いですから、チャラチャラという言葉で若者たちを括らないでください。

    いつの時代にもまっすぐで根性のある若者はいるはずです。昭和の時代だって平成の時代だって。引っ張っていくのは、いつの時代でも若者なんですから」

    が響いた

  • 新作がでたので、一作目を読んだ。おもしろかったので、新作も読みたい。

  • 自らの過ちで娘を死なせた裕三は、二十数年の間、苦悩の底にいた。
    いまや絶滅危惧種ともいえる謎のおっさん源次は、生死の狭間でもがいていた。
    そして、高校生だけど昭和が大好きな翔太と幼馴染みの桐子。
    翔太は、レコード店の七海に恋をするが…。
    それぞれが自らの弱さと向き合いながら、支え合い、真っ直ぐに生きる「昭和黄昏商店街」の仲間たち。
    その絆は、町おこしを通じて深まり輝いていく。“
    “昭和”が大好きなおっさんたちに、レトロな男子と奔放な女子高生が加わって、町おこしが始まった。
    ザ・昭和な「映画館」「角打ち酒場」「歌声喫茶」などを舞台に綴られる、恋と人情の連作集。
    笑いと涙溢れる七編。
    (アマゾンより引用)

    いや、だから何でこの人の話ってこんな終わり方するのよ?
    中途半端過ぎて、今まで楽しく読んでたのが一気に興醒めするんだけど。

  • 昭和生まれのおっさんたちと、昭和歌謡が大好きな秀才高校生翔太、翔太の幼馴染みの女子高生桐子たちが、町おこし推進委員会を結成し、寂れゆく商店街の活性化に挑む。町おこしを通じて仲間たちの結束が高まっていく。

  • うーむ。
    序盤からどうも合わないなーと思って、
    巻末の著作リストをみたら、
    タイトルや設定に惹かれたものの、
    色々微妙だった本の著者でした。
    特に女性の扱いが納得いかなかったのですが、今回も。
    うーむ。

    それでも最後まで読むか、と、完走しましたが、
    あまりに中途半端な〆にがっくり。

    銭湯の夫婦のエピソードには
    ややほっこりさせられました。

  • 145連載の間もこんな感じやったんやろうか?やっつけもいいとこ。中途半端で大いに残念です。

  • 「おっさん」として読んだわけだけど、愛すべきおっさんたちに感情移入。
    忍者の源さんがすごいが、これも歴史小説を手がける著者ならでは、の登場人物なのだろう。
    さらりと読めて街角の風景が浮かび、特に居酒屋がローカルで一緒に飲みたくなる。続編がぜひ欲しい!

  • 『三匹のおっさん』て似たような話があるけど。八人だし。それぞれのエピもけっこうどろどろしてて。優等生が締めてますw

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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