動物という文化 (日髙敏隆選集 IV) (日高敏隆選集 4)

著者 :
  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270003145

作品紹介・あらすじ

動物の体の仕組みの多様さと環境適応の巧妙さを紹介しながら、動物界の全体像を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 名著だ。動物のかたちと体の仕組みから生まれる生き方を、文化として捕らえたとき、何が見えてくるのか。例えば、クラゲやイソギンチャクが含まれる刺胞動物における文化とは、決してふわふわとして軟弱な根無し草のような意味合いではない。イソギンチャクは口があり肛門のない壷文化である。肛門がないとなにやら不便なような気がするが、その分、シンプルな体の仕組みは便利なことがあるのだ。単細胞生物から始まって、徐々に複雑な体制の動物を追って見ていくと、実に生き物には多様な「文化」が体のつくり(ボディプラン)によって生み出されていることが分かるし、ボディプランを飛び越える進化の不思議を感じさせる名著である。

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著者プロフィール

総合地球環境学研究所 所長

「2007年 『アフリカ昆虫学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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