伝説の外資トップが説く リーダーの教科書

著者 :
  • 武田ランダムハウスジャパン
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270004401

作品紹介・あらすじ

数々の外資系企業で、40年以上にわたるビジネス経験と実績を持つ著者が教える、ビジネスリーダーの必須科目。

感想・レビュー・書評

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  • バイブルにしたい。人生の。

  • 1章につき、14のレッスンから成るリーダー論。

    [more]
    (目次)
    はじめに
    第1章 これからリーダーになる人へ――上司の心得
    第2章 リーダーとして歩き始めた人へ――上司としての認識
    第3章 リーダーシップをさらに磨きたい人へ――上司のスキル
    第4章 選ばれたリーダーをめざす人へ――上司の役割
    おわりに

  • まさに教科書、ビジネスパーソンとして、リーダーとして必要なこととは何かがまとめられている。内容も良いのだが、章立ての組み立てもよく、非常に読みやすい。時々、振り返るために読み直すにも非常に良いと思う

    メモ)
    ・サラリーとビジネスは違う。サラリーは決められた時間の仕事に対して対価を求め、ビジネスは結果から対価を求める
    ・リスクを取らない会社はリスクが高い。いかに社員がリスクを取るための仕組、風土を用意するか
    ・成功の反対は目標の無い生き方をすること
    ・自分の実力を認識する必要がある。だが認識は実力をつけた後なので、遅れる。諦めるにつづけれるか
    ・自分が完成したと思ったら、そこで終わり
    ・いつの時代にも通じる「型」がある。学び続けているか
    ・自分がなりたいもの。何があるか、何が不足しているか。それを身につけるために具体的な策をもうける
    ・人気と人望は違う。人気には尊敬と信頼が無い
    ・人間力を磨く。ビジネスと関係ない人脈、素養も。
    ・メンター(師)を持つ。3人持つ
    ・T型、I型ならばT型を目指せ
    ・会社の方向性は「理念」「目標」「戦略」で決まる
    ・リーダーは会社の理念を自分の中で消化し、翻訳して部下に伝えれる人
    ・改善と革新は違う。改善は現状をよくすること。革新は現状を壊し、創る。リーダーは改善しつつも革新を起こす
    ・組織と人が大事。ジャックウェルチは最初の数年8割をそれに費やした
    ・なりたい姿は2つある「ビジョン」と「数字」
    ・部下には目標をたててもらう必要がある
     目標は一緒に作る必要がある。また結果責任が必要
    ・部下の声が聴けているか。上司が10聞いたと思っても、部下は3しか聞いてくれていないと考える。足りない
    ・部下に任せ過ぎて失敗と任せなさすぎて失敗では任せ過ぎて失敗がよい。成長する
    ・部下を成長させるために、まず自分がリーダー人材になる
    ・法的、道的に正しいプロセスを踏むこと
    ・自分の後継者を育てること
    ・優れた人間は自分の強みと弱みを知っている
     弱みがわかれば、それを補う人材を参画させる
     もしくはスキルアップ、メンター
    ・部下に会議で発言させるには、工夫をすること
     天気でもいいから、とにかく喋らせる
    ・部下に対してスキを見せてしまう。部下に対して傲慢な姿勢を取る人間は傲慢。本物の姿がそこにある
    ・スキルとは「機能的・専門的能力」「普遍的ビジネス能力」「リーダーシップ能力」。普遍的ビジネス能力は財務諸表、情報リテラシ。情報は現場にある。現場へいく
    ・ビジネスパーソンとして成功する重要な要素はコミュニケ―ション能力
    ・コミュニケーションには情報共有、インスパイア(鼓舞)、エンターテイン(楽しませる)がある。アメリカのエグゼクティブは話し方セミナーを受講する
    ・総論を理解した上で各論でものをいえるか。日本、業界はどうか。そして我が社は、我が部は、自分はどうか・・・・
    ・継続性がないものはやらない


  • 将で-〇

  • 著者のことを全く知らなかったが、納得させられることばかりだった。
    やはり上に立つ人間とは自分に厳しく周りを俯瞰で見れる視点の持ち主なのだと感じた。
    しかし、文中に著者の人間らしいことが垣間見えたり、完璧な人間を目標としなくていいと思える部分や、善人ぶらなくていいのだと思える部分が多々あり、自分が無理をせず割り切ってもいいのだと思えて共感しやすかった。
    本書は目標とするリーダーになるためのスキルではなくマインドについて述べたものであり、現在非役である自分にとっても読みやすく有益なものであったが、純然たる日本の大企業病に罹っている今の会社に勤め続けることに対し嫌気が差したと同時に、外資系に就職できるほどのスキルも勇気もない自分の無力さに情けなく思えてしまった…


    以下、抜粋。
    ・ビジネスにおける最大のリスクは、リスクをとらないこと
    ・部下の挑戦心の欠如を嘆くのは、自分が経営者やリーダーとして無能であることを自分の口で暴露しているのと同じである
    ・三年くらいやって、モノになるという仕事は、とりあえず自分には向いていると考えていい
    ・上司の責任の50%以上は後継者の育成である
    ・どうにもちょっと、もうひとつだな、という顔つきの人が実在するのだ。こういう人は、やはり選ぶべきではない。顔の造作ではなく、人相が大切である。
    ・ビジネスパーソンにとって真に重要なのは総論ではなく、各論である。
    ・物事の実態を正しくつかむためには、一面や単面ではなく多面的観察が必要だということだ。
    ・短期だけでなく、長期的視点で見ること。
    ・ときとして行動が、目的化することに注意必要がある。つねに物事の根源に立ち戻るのである。
    ・自分の気分や機嫌を部下に読まれる上司は最低であり、最悪の上司である。
    ・「自分は運がいい」とつねに思いつづけることだ。人間の幸せというのは、半分以上錯覚である(なぜなら、幸せは自分が決めることだからだ)。

  • 誰もリスクをとらない会社は、最もリスクの大きな会社。
    上司が評価する気持ちになるのは、もう一歩踏み込んで仕事をしてくれたとき。

    リーダーとは「できる・できた人」
     できる人=スキルが優れた人。才。
     できた人=マインドが優れた人。徳。

    リーダーとは、
     方向性が語れる。(理念+目標+戦略=方向性)
     創造的破壊に挑む。
     モノコトよりヒト。
     短期に加え、長期で考える。

    目標=願望+時限設定+行動計画

    戦略=儲かる仕組み
    戦術=戦略を具体的に落とし込んだもの

    納得目標
     目標は部下と一緒に作る。現在の力量を20%程度ストレッチした目標がいい。

    やらないことを決めるほうが、重要。 
     忙しい人にこそ頼め。仕事のやり方のコツを知っているから。

    権力ではなく、権威で人を動かす。

    若者には、やさしいことから考えさせ、考える習慣をつけさせる。

    目に光があるか?
     人間として活性度が高いかが、目に出る。
     問題意識があることを無言で感じさせる。

    コミュニケーションのためには
     相手と波長を合わせる。

    絶対にやってはいけない仕事
     強みを生かしきれないこと。
     ブランドイメージを損ねること。
     継続性のないこと。
     他社のものまね。
     儲からない仕事。

  • ・本当に伸びる会社や、伸びる人材は、どういうときに伸びるのか。間違いなく、環境がネガティブ、マイナスのときだ。
    ・トヨタの敵はトヨタである。
    ・自分から自責の風を吹かせよう。
    ・リーダーとは「マネージャ+@」である。
    ・優れたリーダーは、人に対する関心が高い。
    ・コミュニケーションで一番大切な点は、相手と波長を合わせること。
    ・運は自分のところに運んでくることができる。

  • リーダーとは何か、何が必要かがわかる一冊。
    熱く、具体的に語りかけている。
    たまたま手にしたけど、傑作本かも。

  •  優れたリーダーとしての役割が分かりやすくまとめられています。著書はリーダーの教科書にとどまらず、職場での人間関係を良好にするヒントが詰まっています。

     著書では、第1章で一社会人として必要なスキルが書かれています。社会人として自分の仕事、振る舞いに責任を持ち、自分にしかできないことを成し遂げるんだという高い意識を持って仕事に取り組む必要があると説明しています。

     次に第2章では、リーダーになった人に対して、優れたリーダーの振る舞い方についてまとめられています。リーダーとして、部下を育てる意識を持って、部下の話に耳を傾け、部下に権限を委譲し、部下に向き合う大切さを説明しています。

     第3、4章では、リーダーからさらに高いポジションを目指す人に対して、レベルアップをするにはどうしたらいいか説明しています。リーダーとして自分を客観的に見つめ、自分の部下と上司の両方の観点から、組織を良くするにはどうしたらいいかを考え、組織を運営していくスキルが求められます。

     著書を読んだ感想です。リーダーであってもそうでなくても、結局は一個人として、周囲といかにスムーズにコミュニケーションをとって仕事をしていくかが重要であると感じました。そして、コミュニケーションの根源は相手の立場に立って話を聞くことであると。そして自分さえ良ければいいというのではなく、自分の属する組織全体を成長させる気持ちが必要であると思いました。

     新入社員の自分がある部署に配属され、最初は何も分からず周囲に手取り足取り教えてもらいながら仕事を進めていくと思います。入社間もない頃は、「△△部署に所属する◯◯さん」にすぎません。その後、仕事に慣れてきて仕事を任されるようになり、自分の周りが見えてくるようになると、現状に甘んずること無く、今の部署をいかに良くするかという意識が必要なってくると思います。その部署での存在感が高まってくれば、「◯◯さんが△△部署に所属している」という見方に変わってくるはずです。

     仕事は自分一人だけでは回せません。周りの人々のチカラが必要です。しかし周りの人々のチカラに頼ってばかりでは自分も組織も成長しません。自分と周りの人々との関係として、周りの人々の考えに受身的に指示を受けるのではなく、自分が主動的になって周りの人々に意見を発信して、自分も組織も成長させるんだという気持ちが必要だと思います。

     今の職場に対して、誰もが多かれ少なかれ不満を持っていると思います。上司が話を聞いてくれない、部下のヤル気がないなど、考え出したらきりがありません。周囲の環境のせいにして、そこで諦めるのではなく、どうしたら職場の環境が改善するか、自分の言動を見つめなおし、周囲とコミュニケーションを密接に取りながら自分主体で取り組んでいくことが大切だと思います。自分から前向きな雰囲気を出し続けていけば、おのずと職場環境も良くなっていくとおもいます。


    目次
    はじめに
    第1章 これからリーダーになる人へ――上司の心得
    第2章 リーダーとして歩き始めた人へ――上司としての認識
    第3章 リーダーシップをさらに磨きたい人へ――上司のスキル
    第4章 選ばれたリーダーをめざす人へ――上司の役割
    おわりに

  • 理想論だけでなく、現実の現場ではどうすればいいか、という事が記された良書。ただ文体に少しクセがあるので、人によっては読みにくい本のように思えました。

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著者プロフィール

株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。
1936年東京生まれ。早稲田大学卒。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。2003年から2011年3月まで住友商事株式会社のアドバイザリー・ボード・メンバー。2014年7月より株式会社ティーガイアの非常勤取締役を務め、「伝説の外資系トップ」と称される日本のビジネスリーダー。
主な著書に『経営者が絶対に「するべきこと」「してはいけないこと」』『仕事と人生を劇的に変える100の言葉』『他人力のリーダーシップ論』(いずれもアルファポリス)、『経営の教科書』『王道経営』(いずれもダイヤモンド社)など多岐にわたる。

「2017年 『自分と会社を成長させる7つの力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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