事件の後はカプチーノ (コクと深みの名推理 2) (ランダムハウス講談社 コ 2-2 コクと深みの名推理 2)
- 武田ランダムハウスジャパン (2007年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270100936
作品紹介・あらすじ
肌寒い秋は、恋と温かいコーヒーの季節-新しい出会いを求める一人娘を案じ、クレアは苦手なお見合いパーティに同席することに。ところが、恋に落ちたのは娘ではなくクレアのほう。そのお相手は知的で、コーヒー好きな紳士。けれども彼には連続殺人事件の容疑がかかっていることを知り…!?老舗店が誇る、ふわふわの泡立ちカプチーノ。至福の香りとともに、ひと味違う名推理と、ほろ苦い恋の行方を描くシリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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コクと深みの名推理シリーズ第2作。
クレア・コージーは、カフェハウス・ビレッジブレンドのマネージャー。
オーナーのマダムは、元の姑。
クレアは結婚して十年後に離婚。子育てのために10年も田舎暮らしをしていたが、マダムの依頼でマネージャーに復帰。
娘のジョイがニューヨークの料理学校に入ったせいもあった。
オーナーが出した条件は、カフェとその上の住居の権利もいくらか貰え、年月と共に比率が増すという契約。
ところが、マダムは息子でクレアの元夫マテオ・アレグロにも同じ条件を提示していた。
マテオは珈琲の買い付けに世界各国を飛び回る日々だが、国へ戻ると間の悪いけんか腰の同居生活になる。
若々しく明るいクレアは、コーヒーを熱愛している。
一作目で知り合ったマイク・クィン警部補とほのかな好意を寄せ合うが…?
お互いに真面目で、クィンは上手くいってないとはいえ妻子持ちなので、進展はしない。
娘のジョイがネットで交際相手を探そうとする危うさを心配して、毎度同じ会に入り込むクレア。
ジョイを激怒させるが、実際に危なっかしいのだ。
そんなお見合いパーティの一つで知り合ったのが、実に魅力的な男性ブルース。
離婚したブルースは相手を求めて、何度も参加していたらしい。
順調な交際がスタートするが…?
カフェの常連の女性が、謎の自殺。
クィン警部補は殺人ではないかと怪しむ。
二人目は、自宅のビル屋上から転落死。
三人目は、後ろから押されたのを目撃されていて、ついに殺人事件となった。
クィン警部補は、ブルースが3人の女性と知り合いだったので、関係しているかも知れないとクレアに警告する。クレアは愛した男性がそんな人間ではないと信じ、証明しようとする。
今回はクィンには頼れないと思ったクレアはマテオに協力を頼み、パーティーに潜入。
それは、とんでもない格好をするパーティだった…
久しぶりに訪れたクレアの恋の行方は…?
事情はぜんぜん違うけど、偶然トゥルーブラッドみたいな面がある恋のエピソード編でした。
離婚の苦いいきさつが前半で出てきますが、後半ではマテオが改心した様子も?
なかなか面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ2巻。
コーヒーハウスのマネージャーであるクレアと、その元夫、娘、姑と馴染みの客を中心に、ニューヨークで起こる事件の謎を解いていくミステリ。
今回は事件の謎を追いながらも、クレアや馴染みの警部のプライベートの話も少し触れられ、そのあたりの人間関係がどう進んでいくのか気になるように書かれている。
事件の犯人はわからなかったが、ラストの想像がついてしまった。
しかし、あのラストでなければ次巻に続かないだろうから、やはり想像がつきやすい。 -
登場人物がだんだん好きになってくる2作目。
それぞれが、どんな行動を見せるのか考えながら読むのも面白い。
今回はロマンス要素が多いです。
そして、相変わらずコーヒーのうんちくがたっぷり。
コーヒー・レシピも載ってます。
コーヒーマリネのステーキって、まじか…
食べてみたいような、みたくないような。 -
再読です。以前に読んでいたコージーミステリのシリーズです。コーヒーは苦手ですが、作中に出てくるコーヒーはなんだか飲みたくなりますよね☆ それにしても切ない終わり方なんだけど…クレア…男性を自宅に呼び過ぎなようなf^_^;まぁ独身だからいいんだけどね。 ミステリとしては中々面白いと思います、好きです☆
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クレオ・コイルのコクと深みの名推理シリーズ
どの巻も表紙がかわいい
読むたび、こんなお店が近くにないものか、と思う。
コージーミステリーなのに、恋愛小説?みたいな気もするが
珈琲飲みながら読むにはGOOD!! -
前作『名探偵のコーヒーの入れ方』に続く、コーヒーショップの女マネージャー、クレアが事件解決に向けてあちこち駆け回るドタバタミステリ第2弾。(←「コージー・ミステリ」という表現を、この本を通じて知った。確かに、そっちの方が本の雰囲気には合っているかも。)
や、前作はね、そんな別に面白くなかったのです。すごいつまらなくもなかったけど、また読みたいとも思わなかった。のに、なぜ2作目を手に取ってしまったのかというと、やはり登場人物の設定やコーヒーショップという環境が大きくて、人間や世界観がしっかり描かれている作品だから「次」が気になってしまうのよね。サザエさんとか渡る世間は鬼ばかりとか、なんかこう、何気ない日常を淡々と描いているだけなのについ見てしまうドラマみたいな感じ。人間の設定がちゃんとしてるから、安心して入り込めるの。昼ドラにしたら結構人気出るんじゃないだろうか。
コーヒーショップのマネージャー、というのも絶妙な設定で、コーヒーもカフェも大好きな自分としては、つい、居心地のいい素敵なカフェを想像して空想の中でくつろいでしまう。コーヒーの良い香りが本から立ち昇る気がする。自分もコーヒーを飲みたくなるし、近所のコーヒーショップに行きたくなる。(実際、この作品を読んだら今まで好きでも何でもなかったカプチーノがやたら飲みたくなって、いまではあちこちのお店で飲むほどになった。)
まぁそういう、設定に救われて作品が成り立っている部分も少なからずあると思うけど、今回は内容も前回より面白い。事件の起こるテンポもはやいし、展開もそれなりにスピーディで飽きない。やや強引に過ぎる調査や推理はあちこちに散見されるのだけど、そこは味としてスルーできるレベル。結末はちょっと、私個人としては「えー?そこいっちゃう?」っていう流れだけど、まぁ、それならそれで。あと、クレアを取り巻く色恋のミニ・エピソードも今回はやや濃厚、これは好みが分かれるところだと思う、昼ドララバーなら「フー!」って応援できる部分だろうし、サザエさんラバーなら「いい加減にしてよそこはそんな生々しくなくていいし!」ってやや萎える要素があるかもしれない。
なんにせよ、あたしゃ次回作も早速注文しますよ、次に出てくるコーヒーは何かなー。 -
謎解きのおもしろさではない。はっきりいってクィン警部が好きだから読んでいる。クレオ・コイルの書く男性キャラはどれもすごく魅力的。
事件の犯人は、主人公のクレアが解くのではなく、クィン警部にまかせたらいいと思う。話の書き方がうまいんだろうな。犯人の視点、コーヒーハウスでの日常、クレア家族の私生活、クィン警部など警察がらみ、サーカスみたいに、クレアの毎日は騒がしい。
一点一点見ていくと、あらがあるというか、登場人物の行動や言動に一貫性がないような気もするけど、それを気にしたら、この話は楽しめない気がする。タイトルにコクと深みの名推理とあるけど、全然名推理じゃないし、地道なクィン警部のおかげ。猫の表紙がシリーズになってるみたいだけど、猫でないし。
色気のある肝っ玉かあさんがクレア。それが私のイメージ。仕事も誇りをもってするけど、娘の危機や好きな人の無実を証明するためならどこへでも、不法侵入や身分を偽って尋問するぜ。うすいネグリジェ姿を元姑に見られても、がんがん潜入いくぜ。いつか犯人にも、コーヒーのうんちくを語るぜ、この人。なんで男性キャラは残らず、このクレアに好意を持つんだ?わからん。
ページの合間合間にあるレシピがおいしそう。作ってみたい気もする。 -
H25.8.24
肌寒い秋は、恋と温かいコーヒーの季節ーー新しい出会いを求める一人娘を案じ、クレアは苦手なお見合いパーティに同席することに。ところが、恋に落ちたのは娘ではなくクレアのほう。そのお相手は知的で、コーヒー好きな紳士。けれども彼には連続殺人事件の容疑がかかっていることを知り......!?老舗店が誇る、ふわふわの泡立ちカプチーノ。至福の香りとともに、ひと味違う名推理と、ほろ苦い恋の行方を描くシリーズ第2弾!
最後の最後までハラハラさせられるとこがこの物語の好きなところ。犯人もまったく予想してなかった人だったし。それとコーヒーマリネステーキはとても気になった!食べてみたい!