マルクス・フォー・ビギナー〈1〉共産党宣言 (マルクス・フォー・ビギナー 1)

著者 : マルクス エンゲルス 村田陽一

• 大月書店 (2009年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[pyonkoさんの感想 · 2014年8月1日]

一度読んでおこうかなと。
最初の20ページが解説者による要約版で、
以降80ページが訳文という構成。ところどころ訳注もあり読みやすい。
とはいえページ数の割には読むのに時間がかかる。

既存の社会主義との違いを述べているのが興味深い。

思想に共感するかといわれるとNOに近いのだが、
その後の影響の大きさを考えるともっと早くに読んでおくべきだったと思う。
また、戦後学生運動の思想の源流を知る上でも良いのかなと。

支配階級になったとして、本当にその立場を捨てられるものなのかが疑問。
支配する側が変わるだけなのではないかという感想をもった。

著者プロフィール

マルクス
1818‐1883。ドイツの経済学者、哲学者、革命家。20世紀においてもっとも影響があった思想家とされる。資本主義経済を分析し、エンゲルスと共に共産主義思想を打ち立てた。階級の解放と廃止というその思想は今なお受け継がれている。晩年は『資本論』の執筆に専念し、自宅の椅子に座ったまま死去

「2020年 『資本論』 で使われていた紹介文から引用しています。」