これならわかる日本の領土紛争: 国際法と現実政治から学ぶ

著者 :
  • 大月書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272211036

感想・レビュー・書評

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  • どちらの側にも偏らず、公平な立場で議論されているので、非常に分かりやすい。歴史とそれらの背景が整理されていて、現実的にどうしたら解決できるのか、著者の意見も述べられているが、なかなか納得させられる。

  • 領土問題の報道では各当事者の主張の根拠に触れられることはあまりなく、もやもやとした疑問を感じることが多かったが、本書は、竹島、東シナ海ガス田、尖閣諸島、そして北方領土の問題について、当事者となる各国の主張の変遷と、それぞれの主張の妥当性について説明されている。
    平易な読み易い文章で、理解を深めることができた。

  • 尖閣諸島について中国の言い分はほとんど考慮に値せず、竹島については日韓の言い分でなかなか白黒つけるのは難しい、とのこと。そこらへんの経緯がわかりやすく書いてあるのもいいし、領土問題はきっちり線を引けるものではもとよりないし、かっちりしなくても「お互い利用できればいいじゃん」と実利を考えるべきという提案もなるほどと思う。偏屈な領土ナショナリズムの罠にはまらないために、たいへんよい本。

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著者プロフィール

松竹伸幸(まつたけ・のぶゆき)
1955年長崎県生まれ。 ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員(専門は外交・安全保障)、自衛隊を活かす会(代表・柳澤協二)事務局長。一橋大学社会学部卒業。『改憲的護憲論』『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(共に集英社新書)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方』(共にかもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(共に新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』『対米従属の謎』(いずれも平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)など著作多数。

「2021年 『「異論の共存」戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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