- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272350483
作品紹介・あらすじ
コロナ禍は、ケア実践やケア労働の重要性と、それを疎かにしてきた社会のあり方をあらわにした。ケアの概念を手がかりに、家族、コミュニティ、国家、経済、そして世界と地球環境の危機を解明し、ケアに満ちた対案を構想する。
感想・レビュー・書評
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いまの新自由主義はケアされるべき人たちがいかに排除され搾取され続けてきたことか。ケアに満ちた世界にするためにはどうしたら良いかを提起しているのがこの著書。
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ギリガンの「ケアの倫理」と、その後の論争や発展については巻末の訳者解説がわかりやすい。「発達心理学」的学説として出発したものが、フェミニズムと結びつき、そしてロールズの正義論に対して、排除されてきた脆弱な人たちへと関心ウィ炉が手のがキティで、そこから政治的なものへと発展させたのがトロントという大雑把な理解。「ケアの理論は新しい社会構想を示すとと同時に、私たち一人ひろの行き方を問い直す倫理でもあり続ける」ものであり、小さな実践を積み重ねていくことが必要なのだろう。その意味では労働者協同組合や医療生協の実践などは大事だし、自治体レベルでは杉並区の取り組みは今後、注目すべきことだろう。
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東2法経図・6F開架:369A/C17k//K
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12月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003578299 -
自己責任とは真逆の思想信条。緩やかにお互い協力しながら。私有より共有、正義より関係、脱パターナリズム、などなど、いろいろ考える。
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なんかギリガンはもとより、ノディングスみたいな保守的なタイプとはぜんぜん違うタイプの人々。新手の共産主義やアナーキズプっぽい感じだけど具体的にどういうことをしたいのかはよくわからんところがある。まあ「宣言」だから。
https://synodos.jp/ta...
https://synodos.jp/talklounge/27610/