- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274066009
作品紹介・あらすじ
xyzzyは、亀井哲弥氏によって開発されたWindows用高機能テキストエディタです。Lispインタプリタを内蔵していて、Windows用の一般的なエディタとEmacsふうの両方の特徴を持ち、根強い人気があります。本書は、xyzzyについて、これから使い始める入門者から思い通りに使いこなしたい中級者までを対象に、入手とインストールから、基本的な使い方、便利な機能の使いこなし、カスタマイズ、拡張Lispパッケージの導入、xyzzy Lispプログラミングによる機能の拡張までを網羅して丁寧に解説しています。
感想・レビュー・書評
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xyzzyはWindows版Emacsらしきエディタ。
Meadowがなくなったので、Windowsではこれくらいしかないかも。
プラグインを入れたり、siteinit.lに初期設定を入れれば、割とカスタマイズできる。
個人的に重宝しているのは、outline-tree2を入れたアウトラインプロセッサ。
Markdownで書いて、目次をアウトライン代わりに使っていて便利。
xyzzy 関連 http://ohkubo.s53.xrea.com/xyzzy/#outline-tree2詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ご存知テキストエディタ、xyzzyのガイドブック。
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テキストエディタxyzzyを体系的に説明した本。xyzzyの機能全般と、特有機能の概念を知りたくて買った。
俺のデフォルトテキストエディタはEmEditorだが、キータッチやキーバインドに拘って一時期Vimを愛用していた。Vimを愛用するきっかけとなったのがxyzzyだった。
EmEditorはシンタックスハイライトと行番号表示が気に入って使っていたが、雑務をする際いちいちプラグインを探すのがめんどくさくて、機能拡張が容易なエディタを探してxyzzyにたどり着いた。しかし機能拡張をする前にEmacsの同時押し多用キーバインドが不快でしかたなくて、Vimに落ち着いた。
Vimはキーバインドが不快でなく打鍵が気持ちよかったため、3年ほど愛用していた。このままデフォルトテキストエディタはVimになりそうだと思っていたが、改行なしの巨大なファイルを開くと重くて使い物にならない問題が見つかり、残念ながらいつでも使えるテキストエディタでないことが分かって、泣く泣くEmEditorに戻った。
EmEditorに戻っても引き続きテキストエディタの乗り換えを検討している。理想はVimのキーバインド、xyzzyの拡張性、EmEditorのUIなのだが、現実解としてVim版xyzzyがよさそうだと考えている。そうすると、ソースコードを改変することになる上、モードの導入は根本的なアーキテクチャが変わりそうなので、xyzzyの機能と思想を俯瞰的に見る必要に迫られ、本書を購入した。
読んでみた結論としては、「期待した最低限のものは得られた」というところ。全般的に機能が多すぎるので改変はやめたほうがよさそうという結論が得られた。ファイラ機能とかは正直いらないし。うーん、別アプローチを探すか。。
キーバインドをまとめたサイトやxyzzy Lispの使い方を解説したサイトはあるが、機能全体を見渡せ、概念説明までしてくれてるサイトは存在しない。なので、それをやってくれている本書は良書と言えるだろう。まぁテキストエディタは脳で理解するものではなく、使いながら覚えていくものだと思っているので、本書に価値を見出すのかと言われれば人によると答えざるを得ないが。。