スイッチを押すとき

著者 :
  • 文芸社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286000008

感想・レビュー・書評

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  • 前評判がすごかったから、落差もすごかった。
    どうしてこれが世の中には爆発的に商業利用されたのか。
    若い世代なら、それこそ自殺を安易に考えるような世代なら喰いつく?

    なんという情緒のない文章、想像力を邪魔しまくるたくさんの矛盾。キーマンが冬の深夜にひとり死んでしまうとき、「寒い、真夜中のことだった。」ってもうちょっと表現しようがあるじゃないよ、寒いのも真夜中も。。。そのまんま。。小学生の作文かよ。。。というような興ざめの連続と、逃亡劇も、身づくろいも洗濯も入浴もまともにできない困窮感はスルー、隔離されてて世の中を知らない子たちの混乱もスルーのまま、あちこちにいって「料金を支払う」という描写だけは必ずあったり。所持金が減っていくこと以上に心身擦り減るかんじもっとあるだろうよ、とか。。国はここまで大がかりな手術して、GPSチップは入れてないのかよとか。。

    さいごあたりに明かされる血縁関係みたいのも、
    こういうストーリーで悲劇を際立たせるのには肩すかし。むしろ堺が父だった、にしてくれてたら、びっくりしたわ。ひとの死をなんとも思わない無慈悲さが際だって血も涙もない鬼キャラとしてインパクトだったのに。
    ありえないぶっとんだ設定なのに、こういう残酷な世界が明日はわが身なのかもしれない、ひき込まれるかんじもなく、だれにも感情移入もできず読み終えた。
    なぜこんなに人気だったんだろう、なぜ私はこの作品の良さがわからなかったのかな。ツッコミ疲れてしまった1冊。ごめんなさい。

  • 途中から間延びしている

  • ※ネタバレ有

    政府の決めた青少年自殺抑制プロジェクトによって無作為に実験台として選ばれた子どもたち。

    彼らには押すと心臓が止まる「赤いスイッチ」が渡され、親も友達もいない狭く密閉された環境の中でただ同じ毎日だけが繰り返されることになる。

    皆、孤独や恐怖、絶望によりスイッチを押していく中、生きることをあきらめなかった4人の少年少女の前に現れた1人の監視人。

    監視人は少年少女らの夢を叶えるため脱走を試みるが夢の果てで1人、また1人がスイッチを押すこととなる。

    希望と絶望の中で監視人自身もまた赤いスイッチ所持者であったことが読み手にわかる。

    切なく悲しい結末。

  • 良かった。
    近未来のあまり現実的ではない設定だが、続きが気になってよんでしまう。
    最後はしんみりした。

  • 山田さんとの出会いの作品。

  • 2013年9月に行われた「ビブリオバトル首都決戦予選会in 城西」にて、バトラーにより紹介された本です。
    詳細は図書館HP (http://libopac.josai.ac.jp/) より『ビブリオバトル』で検索!

  • 何だかなぁって感じ。この作品から何かを感じるには年を取りすぎたのかもしれない。死をただのスパイスに使って話を進めている気がして読後感はすごく悪かった。

  • 予想通りというか、山田悠介氏の小説はやはり軽く感じてしまう。机上で作成されたという印象を強く感じる。『死』を扱っているにも関わらず、軽く感じ感情移入が出来なかった。

    ただ、さらさら読めてしまうので、時々、思い出したように氏の小説を手に取りたくなってしまう(笑)。

  • ほんとにさらさらと読める。
    内容は重たいがそこまで深く考えさせられる感じではない。

  • 山田悠介さんの中で一番好きな作品。
    涙が止まらなすぎてとても感動した。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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