- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295202318
感想・レビュー・書評
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印税、新人賞、出版社・編集者側の事情など、作家活動の裏側を知ることができ、面白かった。
個人的には、新人賞、パクリ、とんでも編集者の話が面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こちらは小説家になっても億が稼げなかった人の話。
本の冒頭でもはっきり書かれているけれど『小説家になって億を稼ごう』(新潮新書)に触発されて作られた本。
この人は架空戦記モノを中心に100冊以上の本を書いてきて、これまでどうやって作家として生き残ってきたのかが書かれている。
まあ、とにかく筆が早いなと思った。架空戦記という題材で、戦争や歴史についての知識が頭に入っていればこそ、なのだろうけれど、それにしてもすごい方だなと思った。
で、『億を稼ぐ』では、「編集者は大手出版社に入社できるほどの優秀な人物なので見くびらず付き合いましょう」とさらっと書かれていたのだけれど、『億は稼げません』では、一筋縄ではいかない編集者について書かれているのが面白かった。原稿料未払いであったり、無視されたり、色々と大変な、泥臭い面が描かれていた。この辺はその人の作家人生としての運とか、世界観にもよるところが大きいとは思うのだけれど…
『小説家になって億を稼ごう』と『作家で億は稼げません』は、対で読むと、とても面白い。 -
リアルな作家の稼ぎがわかる良作笑
卑下される表現が多いがこれだけ多作なのは心から尊敬する。最終章には健康について記載が多かった。先生も長生きしてこれからもたくさんの作品を描いて欲しいと思った。 -
別に小説家に成ろうとは思わないけど…
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本書には、出版事情のリアルな話、編集者や印税の話、本を出し続けるために書きまくって出版社に献本しまくるといった泥臭い話が載っている。
物書きは甘くない。それをしみじみと感じさせてくれる。
しかし、それでも物書きとして食っていくことを選ぶ人にとっては、パートナーになり得るような本かもしれない。