- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296000500
作品紹介・あらすじ
ソフトウエア開発者専用に「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した「生き方バイブル本」、待望の改訂版。
プログラマーが良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です!
本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。
■「序文」から抜粋
あなたがこの複雑な産業で活路を開こうとしている若いソフトウェア開発者なら、今手にしているこの本は、多くの知恵と優れたアドバイスを与えてくれるはずだ。
ロバート・C・マーティン(アンクル・ボブ)
■「解説 by まつもとゆきひろ(Matz)」から抜粋
読者の皆さんのために、あらかじめ本書から引き出せるいくつかの教訓をここで紹介しておきましょう。
ひとつは「ソフトウェア開発者のキャリアに重要なものはソフトウェア開発だけではない」ことです。技術以外にもなさねばならないことはたくさんありますし、人間はカスミを食べて生きるわけにはいかないからです。本書では技術以外のことをたくさん教えてくれます。
もうひとつは、「誰もが考える手段にこだわらない」ということです。筆者は19歳でソフトウェア開発者としてキャリアをはじめ、33歳で「引退」しています。アメリカは個性を重視する文化がありますが、そうは言っても33歳でアーリーリタイア(昨今の言葉で言えばFIREでしょうか)する人は少数派です。彼は、自分のキャリアを構築するにあたって、いろいろと試行錯誤し、主体的に行動しています。
私たちが同じことをする必要はありませんが、著者のように成功に貪欲になれるチャンスに向き合い、「自分にできること」は何かということを深く考えて、たとえ失敗の可能性があってもチャレンジすることが重要です。
■「訳者あとがき」から抜粋
初版では目指していた早期引退を実現した著者の達成感が本全体にあふれている感じがしましたが、第2版では達成した生活が当たり前のものになったあとの著者の自信が本全体を見えないところから支えている感じがします。その分、地味になったかもしれませんが、安定感が増して初版以上に安心して読める本になったように思います。
コロナ禍では、政治や社会は助けてくれず、自分がしっかりしていなければ生きていけないということも思い知らされました。政治家にまず自助だなどとは言われたくありませんが、逆説的に自助の重要性を考えさせられたわけです。本書には、そのような自助のテクニックが満載されています。そのような意味で、コロナ禍以降の時代の必読書だとも言えるのではないかと思います。
感想・レビュー・書評
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ソフトウェアエンジニアにとってのキャリアを考える良いきっかけになりました。
健康、お金、セルフマーケティングについての学び多かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毎日10分やれば1週間で70分。1ヶ月で280分 4.6日。コツコツやれば色々出来るようになる。当たり前のことが書いてあったがなんだかスッと自分に入ってきた。
その他走る事は体に良いなど生活面でも使える事が書いてある。読んで良かったなぁと思う。 -
この本はただのソフトウェア開発者だけの指南書では無い。
技術者、もしくは専門的な資格を持って仕事をする人すべてに当てはまる内容となっている。
私が感じ取れた、著者の意思は
「人生はゲームであり、メタ戦略を立てて行動せよ」
この一点に尽きる。
直接上記のように言及されていないが、その意志を強く感じた。
まず、技術者の地位は技術力の高さではなく、他者の評価で決まってしまうという話(技術者に限らずそうかもしれないが)。本書内で自己のマーケティング戦略をどのように立てれば良いか、アウトプットや学習法などを言及している。この説明の中に、キャリアというゲームをメタ視点から見渡し行動してきた著者の体験談が重なりユニークな内容となっている。
キャリアだけではなく、健康論や資産運用にも同じようなメタ視点から話が展開されている。
実体験から語られているからか、人間臭さが残った内容で説教臭くなく、本書の内容を実行してみようと前向きな気持ちになれる。
間違いなく私の人生に影響を与える1冊となりそうだ。
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【ソフトウェアエンジニアに限らず、その職業のみではなく自分の人生全体について良くしていきたい、と考える人にお勧め】
読む前
ポモドーロタイマー使っても意味なかった…
読んだ後
ポモドーロタイマーで今日何ポモドーロ積めたか測ってみよ!!あ、自分はこの作業こんくらい時間かかるんだ…
そして実際集中出来るのはO時間だから、そしたらこの時間内で先に追えたいのはどれかな…
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SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版
ソフトウェア開発者で33歳で引退し、現在はプログラマーのキャリアに関するメディアを展開しているジョン・ソンメズ氏の著書です。
基本的に著者が実践し、体験したことを基に書かれています。
普遍的な内容というより、著者のような人生を送りたいと思う方にピッタリの一冊だと思います。
そうでない方にも有用な内容はあるとおもうので、取捨選択して取り入れれば良いと思います。
【本書で学べること・考えること】
- キャリアの考え方
- 社交スキル重要性
- セルフマーケティング
- 学習方法
- 生産性の向上の方法
- 資産形成
- 心身の健康
読んでみての感想です。
私はあまり好きではありません。
個人的には、以下の内容では共感はできました。
- キャリアをビジネスと捉える考え方
- 目標の立て方
- 社交スキルの重要性
- プロであること
- 心身を良い状態で保つ重要性
あとの項目は、個人的に価値観や方法論が異なることなので、あまり響きませんでした。基本、自己啓発本に書かれている内容やテクニックの紹介なので、それらはそれぞれ専門の本を読んだ方が良いと考えます。
読む人を選ぶ本という感想です。 -
ソフトウェアエンジニアとしてのキャリア形成方法・成功の仕方・習慣についてまとめられている本でした
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万人向けの人生の説明書という感じ。
章構成がキャリア、セルフマーケティング、学習、生産性、資産形成、フィットネス、マインドセットとなっており、いずれも平易かつ説得力のある内容となっている。
自己啓発本の側面もあるため、名言や著者の半生記も多い。具体的に書かれているやるべき内容をやれば確実に良い効果があることは分かるが、試みるかはまた別の問題。
ここまで生き方について体系的にまとまった本は貴重。たまに読み返したい。 -
エンジニアのソフトスキルとしては前半3割くらいだが、より広範に人生の教訓を筆者の経験を一例に学ぶことができた。
ただ、筆者の経験や私見に基づく主張が多いので、本末尾のMatzさんの解説を先に読んでおいた方がよい。 -
プログラマーが説いた人生論。哲学論がよい。