建設テック革命 アナログな建設産業が最新テクノロジーで生まれ変わる

著者 :
制作 : 日経コンストラクション 
  • 日経BP
3.17
  • (0)
  • (6)
  • (9)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 107
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296100255

作品紹介・あらすじ

建設産業の生産性向上に火が付いた!
建設と最新テクノロジーが融合する「建設テック」を丸ごと解説

国交省が打ち出した政策「i-Construction」を引き金に、アナログな建設産業が、AI(人工知能)やロボティクスなどの最新テクノロジーを取り入れて生まれ変わろうとしています。覚醒を始めた70兆円市場への参入をもくろむのは、大手IT企業から創業間もないスタートアップまで多種多様。新たな技術やサービスが次々に産声を上げつつあるのです。

飛躍的な生産性向上に挑む建設業界と、建設産業の変革をビジネスチャンスととらえた異業種の企業、彼らを政策面で後押しする国交省。三者の動きが織りなす「建設テック革命」の熱気を、豊富な事例と当事者への綿密な取材を基に描きます。

【主な内容】
第1章 建設業界でドローンが大ヒットしたワケ
様々な分野で活躍するドローン。実は、建設業がその活用先として最もホットな分野。なぜドローンが建設業を席巻しているのか。豊富な活用事例を紹介しつつ、背景にある建設業界の現状や課題、国土交通省の注目政策「i-Construction」の動向、新たに建設産業への参入を目指す企業の動きを紹介する。

第2章 3次元データが現場にやってきた
何事も「紙ベース」で進めてきた建設業界が、デジタルの、それも3次元の世界に急速に移行しつつある。調査・設計から施工、維持管理に至るまで、建設事業の一連のプロセスを3次元データの活用で効率化する「i-Construction」。その内容を詳しく解説しながら、建設業界にもたらした変化をつまびらかにする。

第3章 自動運転・ロボットで建設現場が「工場」に
生産性では製造業に大きく遅れをとる建設業。工事の自動化は、建設業界が何十年も前から抱いてきた「夢」だ。大手建設会社や建機メーカーは、やがて訪れる深刻な人手不足の時代に備え、重機の自動化やロボットの活用に取り組み始めた。AIやIoTなどの革新的な技術を武器に、現場は「工場」に生まれ変われるか。

第4章 AIが救うインフラ維持管理
インフラ維持管理の現場は、人手や予算の不足に悩んでいる。救世主となりそうなのがAIだ。コンクリートのひび割れを自動で検出したり、劣化を予測したりと用途は様々。多様な企業が手を組み開発にまい進している。

第5章 新たな主役はスタートアップ
建設産業に残る古い商慣習や旧態依然とした仕事の進め方を、ロボットやVR、ICTなどの最新技術で変えようともくろむスタートアップ企業が増えている。スタートアップと手を組み、本業の強化や新ビジネスの創出を目指す建設会社も現れ始めた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 建設業界はアナログ産業のため、デジタル化が進めば建設生産活動の飛躍的な効率化がはかれる。
    この本を読むと、建設・土木の分野で、IT化が進められていることを実感した。
    もっと情報を集め、自分達の会社で取り入れることのできる仕組みはないか考えていきたい。

  • 2018年時点での事例が豊富。3D地形計測(ドローン)、AIでのデータ処理、BIM等。スタートアップで多いのは、人材マッチングとドローンか。海外では、アプリ上で図面を大量に管理でき3D表示ができるため、完成イメージを持ちながら作業しやすいものがユニコーン企業として存在。

  • 70兆円市場はまだテクノロジー導入のチャンス

    設計事務所や建設コンサルタント業界の長時間労働改善にIOT
    仮囲いの中は実験場としての環境が整っている、超法規

    ドローン
    調査やインフラ維持関連はドローンが活躍
    マンション管理にも応用が可能か

    三次元データ
    BIM、CIMの2025原則化
    歴史的建造物再生などの分野でも活躍

    自動運転、ロボット
    設計と施工の分離が変わる
    製造業並みに自動化が進む

    AI
    維持管理分野は先行して導入が進む
    計画検討分野はまだこれから

    スタートアップ
    設計者向けクラウドソーシング
    意思決定支援ツールの開発

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

日経クロステック・日経アーキテクチュア副編集長。2007年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了。同年に日経BP入社。建設産業のDXや災害、原発事故などの取材を担当。著書に「すごい廃炉」(18年)、「建設DX」(20年)など

「2021年 『私たちはいつまで危険な場所に住み続けるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木村駿の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×